D.4 SQL ServerとPowerRW+を連携する場合

PowerReplication V3.0またはV2.0との組み合わせで連携した場合の説明を行います。

PowerReplicationは、SQL ServerのデータをODBCのSQL型に変換して処理します。PowerRW+のデータは、データ型を変換せず、SQLのデータとして処理します。

データ型の対応

データ型を変換する仕組みを示します。

表D.10 SQL ServerとPowerRW+のデータ型の対応
分類	SQL Server	PowerReplication （SQL型に変換）	PowerRW+ （物理ファイルの項目属性/SQL型）
真数	numeric(p,q)※1	NUMERIC(p,q)	外部10進数字項目 /NUMERIC(p,q)
	decimal(p,q)※1	DECIMAL(p,q)	内部10進数字項目 /DECIMAL(p,q)
	int	INTEGER	符号付4バイト2進数字項目 4バイト整数項目 /INTEGER
	smallint tinyint	SMALLINT	符号付2バイト2進数字項目 2バイト整数項目 /SMALLINT
文字列	char varchar※3 text	CHARACTER	4095文字までの英数字項目 /CHARACTER
文字列	nchar nvarchar※3 ntext	CHARACTER	2047文字までの日本語項目 /NATIONAL CHARACTER
概数	real float	REAL,FLOAT	単精度浮動小数点項目 /REAL
			倍精度浮動小数点項目 /DOUBLE PRECISION
			－ /FLOAT
日時	datetime smalldatetime※2	TIMESTAMP	－ /TIMESTAMP

※1）p(精度)が18を超えると、PowerReplicationはp(精度)を18として扱います。このとき、整数部の桁数が最大になるように位取りを調整します。この範囲の値を超えるとエラーとなります。

※2）smalldatetime型は、秒の値が扱えません。このため、PowerReplicationは、0（秒）として処理します。

※3) 長さにmaxを指定した場合、使用できません。

データ型の組合せで、以下の代入規則が成り立つデータ型を関連づけできます。

○：代入できる ×：代入できない

※）PowerRW+のDATE型およびTIME型は代入できません。

代入する値の長さが、反映先の項目長を超える場合、同期の実行はエラーとなり、同期が中断されます。
この場合、データファイルの内容を修正して、一括同期を行うことが必要です。

主キー

主キーとするデータ型の対応を示します。

表D.12 主キーとして扱うSQL ServerとPowerRW+のデータ型の対応
分類	SQL Server	PowerReplication （SQL型に変換）	PowerRW+ （物理ファイルの項目属性/SQL型）
真数	numeric(p,q)※	NUMERIC(p,q)※	外部10進数字項目 /NUMERIC(p,q)※
	decimal(p,q)※	DECIMAL(p,q)※	内部10進数字項目 /DECIMAL(p,q)※
	int	INTEGER	符号付4バイト2進数字項目 4バイト整数項目 /INTEGER
	smallint tinyint	SMALLINT	符号付2バイト2進数字項目 2バイト整数項目 /SMALLINT
文字列	char(l)※ varchar(l)※	CHARACTER(l)※	4095文字までの英数字項目 /CHARACTER(l)※
日時	datetime smalldatetime	TIMESTAMP	－ /TIMESTAMP

※）l(長さ）、p(精度)およびq(位取り)は、SQL ServerとPowerRW+で一致していることが必要です。

レプリケーションの主キーに、概数を含むことができません。
合成キー(複数の項目で構成されているキー)は、項目の並び順が一致していることが必要です。