PowerReplicationは、SQL ServerのデータをODBCのSQL型に変換して処理します。Symfoware6000のデータは、ASP レプリケーションサービス経由でSQLのデータとして処理します。
データ型の対応
データ型を変換する仕組みを示します。
分類 | SQL Server | PowerReplication | Symfoware6000 |
---|---|---|---|
真数 | numeric(p,q)※1 | NUMERIC(p,q) | 外部10進数字項目 |
decimal(p,q)※1 | DECIMAL(p,q) | 内部10進数字項目 | |
int | INTEGER | 符号付4バイト2進数字項目 | |
smallint | SMALLINT | 符号付2バイト2進数字項目 | |
概数 | real float | REAL,FLOAT | - |
文字列 | char | CHARACTER | 4095文字までの英数字項目 |
nchar | CHARACTER | 999文字までの日本語項目 | |
日時 | datetime | TIMESTAMP | 外部10進数字項目 |
内部10進数字項目 | |||
4095文字までの英数字項目 |
※1)p(精度)が18を超えると、PowerReplicationはp(精度)を18として扱います。このとき、整数部の桁数が最大になるように位取りを調整します。この範囲の値を超えるとエラーとなります。
※2)smalldatetime型は、秒の値が扱えません。このため、PowerReplicationは、0(秒)として処理します。
※3)日時変換書式を指定した項目は、ASP レプリケーションサービスが日時(TIMESTAMP)として処理します。日時変換書式の詳細および指定方法は、「ASP レプリケーションサービス説明書」を参照してください。
※4) 長さにmaxを指定した場合、使用できません。
※5)差分同期を利用する場合、使用できません。
※6) ASPレプリケーションサービスの動作環境(動作文字コード)に依存します。ASP V24以前のシステムと連携する場合、または、ASP V25以降のシステムで動作文字コードにシフトJISを設定したシステムと連携する場合、CHARACTERに変換します。ASP V25以降のシステムで動作文字コードにUnicodeを設定したシステムと連携する場合、WIDE CHARACTERに変換します。
SQL Serverの概数(real型、float型)は、Symfoware6000の真数と関連づけできます。
データ型の組合せで、以下の代入規則が成り立つデータ型を関連づけできます。
Symfoware6000 | ||||
---|---|---|---|---|
真数 | 文字列 | 日時※1 | ||
SQL Server | 真数 | ○ | × | × |
概数 | ○ | × | × | |
文字列 | × | ○※2 | × | |
日時 | × | × | ○※3 |
○:代入できる ×:代入できない
※1)日時変換書式を指定した項目は、日時(TIMESTAMP)として扱われます。
※2)文字コード変換されます。
※3)日時を代入(関連づけ)できる条件および代入されるデータの内容は、「ASP レプリケーションサービス説明書」を参照してください。
代入する値の長さが、反映先の項目長を超える場合、同期の実行はエラーとなり、同期が中断されます。
この場合、データファイルの内容を修正して、一括同期を行うことが必要です。
主キー
主キーとするデータ型の対応を示します。
分類 | SQL Server | PowerReplication | Symfoware6000 |
---|---|---|---|
真数 | numeric(p,q)※1 | NUMERIC(p,q)※1 | 外部10進数字項目 |
decimal(p,q)※1 | DECIMAL(p,q)※1 | 内部10進数字項目 | |
int | INTEGER | 符号付4バイト2進数字項目 | |
smallint | SMALLINT | 符号付2バイト2進数字項目 | |
文字列 | char(l)※1 | CHARACTER(l)※1 | 4095文字までの英数字項目 |
日時 | datetime | TIMESTAMP | 外部10進数字項目 |
内部10進数字項目 | |||
4095文字までの英数字項目 |
※1)l(長さ)、p(精度)およびq(位取り)は、SQL ServerとSymfoware6000で一致していることが必要です。
※2)smalldatetime型と関連づけるSymfoware6000の項目には、秒の値を含まない書式変換を指定してください。
レプリケーションの主キーに、概数を含むことはできません。
合成キー(複数の項目で構成されているキー)は、項目の並び順が一致していることが必要です。