PowerReplicationの動作環境情報と構成情報を復元します。
このコマンドは、レプリケーションサービスの停止後に実行してください。
記述形式
オプションの説明
n(エラーメッセージの抑止)
標準エラー出力へのエラーメッセージ出力を抑止します。("7.1 共通事項"参照)
s(レプリケーション共通情報の復元を行わない)
レプリケーション共通情報のサーバ定義情報およびレプリケーション動作環境の復元方法を指定してください。
このオプションを指定した場合、レプリケーション共通情報がすでに存在していると復元を行いません。
このオプションを指定しない場合、レプリケーション共通情報の置換えと、復元対象外のDBMSの構成情報が初期化されます。
sオプション | 既存の共通情報がある | 共通情報がない |
---|---|---|
指定あり | 置き換えない | 追加する |
指定なし | 置き換える | 追加する |
u(データベース認証情報)
データベース認証のときにログイン情報を指定してください。("7.1 共通事項"参照)
退避ファイル名
レプリケーションサービスの動作環境情報および構成情報を退避したファイル名を指定してください。相対パスによる指定も可能です。
実行条件
このコマンドは、以下の条件を両方とも満たすユーザだけが実行できます。
DBMS管理者である。
ローカルの"Administrators"グループまたはドメインの"Domain Admins"グループに属している。
Windows Server 2008やWindows Server 2008 R2で実行する場合、コマンドプロンプト画面を開くときに、管理者として実行する必要があります。
メッセージと復帰値
以下に、メッセージと復帰値について示します。
メッセージの内容 | 復帰値 |
---|---|
(正常終了/メッセージは表示されません) | 0 |
実資源との定義一致チェックでエラーが発生しました。 | 1 |
コマンドの引数に誤りがあります。 | 10 |
コマンドを実行する権限がありません。 | 11 |
レプリケーションサービスが起動中です。 | 13 |
上記以外のエラー | 100 |
復元時に -s オプションを指定しない場合、すでに存在するレプリケーション共通情報はすべて置き換えられ、復元対象外のDBMSの構成定義ファイルは初期化されます。また、コマンドが異常終了した場合にも削除されることがあります。
コマンドが正常終了すると、スケジュールの状態は停止状態となります。コマンドの終了後、同期方式が差分方式のレプリケーショングループは、更新情報の取得が停止され、更新情報ファイルは再作成(初期化)されます。
コマンド実行時、レプリケーションサービスの構成情報が正常に復元されると、続いて実資源との整合性検査が行われます。ここで不整合が検出された場合、該当のレプリケーション定義が定義不整合の状態となり、コマンド実行結果として所定のメッセージが通知されます。この場合には、利用者はレプリケーションマネージャで該当の定義の状態を確認して再作成してください。
コマンドが異常終了した場合、動作環境が置き換えられ、動作環境と構成情報が不整合の状態になります。その場合、エラー要因を取り除き、再度実行してください。
rprstdefコマンドは退避したサーバと同じIPアドレス名のサーバで行ってください。異なるサーバで復元した場合、レプリケーションサービスは動作しません。