Systemwalker Runbook Automationは、自動運用プロセスを実行することで運用手順を自動化します。
ここでは、自動運用の基本となる自動運用プロセスについて説明します。
自動運用プロセスとは
自動運用プロセスとは、人の作業とICT機器の操作をまとめて一連の作業手順として定義したもの(プロセス定義)と、それに付随して入力や確認作業を行うためのフォーム(Webコンソールに表示される画面)をまとめたものです。
自動運用プロセスは、プロセス定義名で識別されます。管理サーバではプロセス定義名で管理され、Studioではプロセス定義のファイル名で管理されます。
ファイル名が異なる自動運用プロセスでもプロセス定義名が同じ場合は、管理サーバでは同じ自動運用プロセスとして扱われます。プロセス定義を管理サーバに登録する際に、対象の自動運用プロセスグループ内に同じ名前のプロセス定義名が存在する場合は、自動運用プロセスは更新されます。
既存の自動運用プロセスを複写して新たな自動運用プロセスを作成し、同じ自動運用プロセスグループに登録する場合は、必ずプロセス定義名を変更してください。
また、自動運用プロセスで利用するフォームはファイル名で識別されます。管理サーバ、Studio共にファイル名で管理されます。
フォームを管理サーバに登録する際に、対象の自動運用プロセスグループ内に同じファイル名のフォームが存在する場合は、フォームは上書きされます。
以下に自動運用プロセスのライフサイクルの例を示します。
自動運用プロセスグループとは
自動運用プロセスグループとは、管理サーバにおいて自動運用プロセスを管理する単位です。自動運用プロセスは必ず1つの自動運用プロセスグループに属します。
Systemwalker Runbook Automationでは、自動運用プロセスグループが運用の管理単位となり、自動運用プロセスを管理サーバに登録したりWebコンソールに表示したりする場合には、自動運用プロセス単位で操作します。
自動運用プロセスグループはプロセスグループIDとプロセスグループ名で識別されます。プロセスグループIDは管理のための識別情報として、プロセスグループ名はWebコンソール上でプロセスグループを表現する情報として、利用します。なお、Studioでは自動運用プロセスグループを“プロジェクト”と表現しています。Studioでプロジェクト名として設定した名前がプロセスグループ名となります。