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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.2 運用手引書

1.8.2 調査ツールの選択について

ファイルハンドルを使用しているプロセス一覧を表示するツールとして、以下の2つのツールがあります。

表1.7 handle.exeとopenfiles.exeの特徴

項目

handle.exe

openfiles.exe

入手方法

Microsoft社サイトから入手

OSに標準インストールされている

設定方法

1.8.3.2 handle.exeの設定方法」を参照

1.8.3.3 openfiles.exeの設定方法」を参照
(設定時にサーバの再起動が必要)

調査ツール使用によるOS性能の劣化

なし

あり

('maintain objects list'を有効にすることによるOS性能が劣化)

表示対象ファイル

システム内のすべてのファイル

openfiles.exeを実行したユーザーが使用しているファイルだけ

※本機能では、AdvancedCopy Managerのコマンドまたはサービスがopenfiles.exeを実行するため、表示対象ファイルは以下のどちらかになります。

  • AdvancedCopy Managerコマンドを実行したユーザーが使用しているファイル(コマンド実行サーバで「使用中ロックエラー」が発生した場合)

  • AdvancedCopy Managerのスタートアップアカウントが使用しているファイル(通信先サーバで「使用中ロックエラー」が発生した場合)

保守

(「現状有姿(‘as is’)」で提供されるため)Microsoft社のサポートはなし

(OS標準機能のため)Microsoft社のサポートあり

動作OS

以下のOSを除くWindowsで動作可能

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition for Itanium-based Systems

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition for Itanium-based Systems SP2

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 for Itanium-Based Systems

  • Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 for Itanium-Based Systems SP2

AdvancedCopy ManagerがサポートするすべてのWindowsで動作可能

Windows Server 2003(x86,x64)またはWindows Server 2008(x86,x64)の場合は、handle.exe、openfiles.exeの一方または両方を選択可能です。しかし、表示対象ファイルの点でhandle.exeが優れているため、Windows Server 2003(x86,x64)またはWindows Server 2008(x86,x64)の場合は、handle.exeを使用することを推奨します。

なお、両ツールで原因を特定できるのは、プロセスがファイル、ディレクトリを使用(open)している場合に限られます。したがって、以下に該当する場合は、両ツールでは原因を特定できません。

両ツールで原因を特定できなかった場合は、エラー発生時に稼働していたアプリケーション、サービスの中に上記に該当するものがなかったかどうかを調査してください。

注意

openfilesを実行しても、情報が何も表示されないことがあります。本現象はOSの負荷や不具合により発生するものと考えられますが、現時点で本現象を回避する手段はありません。

ポイント

バックアップやレプリケーションを実行する前に、使用するボリュームについて、handle.exe -aまたはopenfiles.exe /query /vを手動で実行することにより、「使用中ロックエラー」の原因となるプロセスが存在していないか事前に確認することをお奨めします。ボリュームを使用しているプロセスの調査方法については、「1.8.6 ボリュームを使用しているプロセスの調査方法について」を参照してください。