本製品の留意事項について説明します。
留意事項
"2.4.2 userApplication の設定" において、Wizard for Oracleなど他Wizard製品のリソースとNetapp リソースを組み合わせる場合には、Wizard for NASのturnkey wizard の選択メニューでNETAPPを選択して、環境設定を行ってください。
参考
他Wizard製品と組み合わせる場合には、以下の画面において、NETAPPを選択してください。
"2.4.2 userApplication の設定" において、オンライン処理時にExport処理を実行するか否かを選択するExportFlag設定項目を追加しました。前版までは、必ずExport処理を実行する動作をしていました。ExportFlag設定項目のデフォルト動作は、"no"(Export処理を実行しない)の動作をします。"no"の動作を行う場合には、NAS装置側の設定が完了していること、および、クラスタノードからマウントできる状態でexportされていることを確認してください。
スケーラブル運用で UnLockFlag を always に設定した場合、スプリットブレイン発生時に Unlock 処理が実行されます。この場合、NFS の再ロック処理が実行され、ファイルロックが再設定されるため動作に影響はありません。但し再ロック処理の際、サーバからの応答を待つ間、処理が遅くなる場合があります。
/etc/fstab.pcl に NAS 装置のホスト名の代わりに IP アドレスを指定した場合、NFS のロック制御処理が正常に行われない場合があります。必ずホスト名で指定してください。また、指定するホスト名は NAS 装置に設定したホスト名と同一にしてください。
NAS 装置の hosts ファイルにクラスタノードのホスト名を登録する場合、クラスタノードに設定されているホスト名と同一にしてください。異なっている場合、NFS のロック制御処理が正常に行われない場合があります。
NAS 装置をクラスタ構成にした場合、takeover/giveback を正常に行うためには、NAS 装置の /etc/exports ファイルに使用するボリュームを設定しておく必要があります。
NAS 装置をクラスタ構成にした場合、takeover/giveback 中に NAS 装置が一時的に応答しない状態になります。この際にフェイルオーバが発生することを防ぐため、NAS 装置をクラスタ構成にした場合は、RemoteFileSystems リソースの ServerTimeout および Timeout の値を300秒程度に延ばしてください。(指定する値は環境によって変化します。)
userApplicationを起動してNAS装置のボリュームをマウントした場合、OSのmount(1)コマンドやdf(1)コマンドでは、クラスタシステムでマウントしたマウントポイントが表示されます。/etc/fstab.pclに定義したマウントポイントはクラスタシステムでマウントしたマウントポイントへのシンボリックリンクとなります。
例
#mount nas1:/vol/vol2 on /opt/SMAW/SMAWRrms/dev/nfs/RMSNFS10015_mountpoint1 type nfs (rw,hard,bg,nointr,rsize=32768,wsize=32768,tcp,nfsvers=3,addr=10.20.30.40) nas2:/vol/vol2 on /opt/SMAW/SMAWRrms/dev/nfs/RMSNFS10016_mountpoint2 type nfs (rw,hard,bg,nointr,rsize=32768,wsize=32768,tcp,nfsvers=3,addr=10.20.30.41) #df -h nas1:/vol/vol2 900M 1.5M 899M 1% /opt/SMAW/SMAWRrms/dev/nfs/RMSNFS10015_mountpoint1 nas2:/vol/vol2 900M 1.5M 899M 1% /opt/SMAW/SMAWRrms/dev/nfs/RMSNFS10016_mountpoint2 #ls -l /mountpoint1 lrwxrwxrwx 1 root root 47 May 31 18:07 /mountpoint1 -> /usr/opt/reliant/dev/nfs/RMSNFS10015_mountpoint1 #ls -l /mountpoint2 lrwxrwxrwx 1 root root 47 May 31 18:07 /mountpoint2 -> /usr/opt/reliant/dev/nfs/RMSNFS10016_mountpoint2 |