Systemwalker IT Change Managerのシステム構成を、以下に示します。
プロセス管理サーバ
Systemwalker IT Change Managerの機能を実行するサーバです。以下の機能が動作します。
プロセス制御機能
業務運用スケジュールの登録手順、アプリケーションの修正適用手順などの運用プロセス(システムを運用する手順)をサーバで一元管理する機能です。
構成管理機能(CMDBマネージャ)
稼働環境に導入されているITリソースの構成情報を収集し、CMDBで一元管理する機能です。
アプリケーションリリース管理機能
稼働環境で動作するアプリケーションの構成(名前、VL、ファイル構成など)を管理し、アプリケーションの変更作業、およびリリース展開作業を、プロセス制御を使用して管理する機能です。また、稼働環境へのアプリケーションの配付、および展開する機能も提供します。
ITリソース情報収集機能
ネットワークに接続されているマシンのIPアドレスを自動で検出し、サーバ/OS/ソフトウェア情報などのITリソース情報を採取して、CMDBに格納する機能です。
プロセス管理クライアント
運用フロー管理者が運用プロセスの導入作業および管理作業を実施する操作端末です。
運用フローの作成、伝票(電子フォーム)の作成、および運用プロセス稼動状況/履歴状況の管理を行います。
一般端末
運用フロー使用者が運用作業を実施する操作端末です。
エージェントサーバ
Systemwalker IT Change Managerのエージェント機能を実行するサーバです。以下の機能が動作します。
構成管理エージェント機能
業務サーバのアプリケーション構成情報、および、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバに格納された構成情報(サーバのノード情報、インベントリ情報)を収集し、プロセス管理サーバのCMDBに格納する機能です。
アプリケーションリリース管理エージェント機能
アプリケーションを業務サーバに展開し、アプリケーションを動作可能な状態にする機能です。
中継サーバ
プロセス管理サーバでのITリソース情報収集処理の負荷分散を目的に設置するサーバです。大規模なシステムの場合は、プロセス管理サーバ配下に中継サーバの設置を推奨します。 (目安としては、管理対象のサーバが300台を超える場合です。)
ITリソース情報収集エージェント機能
ネットワークに接続されているマシンのIPアドレスを自動で検出し、サーバ/OS/ソフトウェア情報などのITリソース情報を収集して、プロセス管理サーバに通知(中継)する機能です。
認証サーバ
Systemwalker IT Change Managerで利用するユーザーアカウントを管理するためのサーバです。
Systemwalker IT Change Managerでは、以下のLDAP機構が使用可能です。
Active Directory
Interstage ディレクトリサービス
OpenLDAP
ポイント
Windows版の場合、Active Directoryはプロセス管理サーバ上でも構築することが可能です。
Solaris版、Linux版の場合、OpenLDAPはプロセス管理サーバ上でも構築することが可能です。
注意
Systemwalker IT Change Managerのプロセス管理クライアント、および一般端末とプロセス管理サーバ間の通信の暗号化に対応していません。セキュリティの観点から、プロセス管理クライアントおよび一般端末は、プロセス管理サーバと同じ保護されたネットワークに配置し、インターネット経由で利用しないでください。