ここでは、マネージャーの高可用性について説明します。
本製品では、マネージャーのクラスタ運用ができます。SVOM/VIOMを使用してブレードサーバを管理対象サーバとして運用する場合、Hyper-V環境のWindowsゲストOSの環境にマネージャーを構築してください。
図I.3 管理サーバのクラスタ運用
マネージャーのクラスタ運用のための前提条件
マネージャーをクラスタ運用するための前提条件は以下のとおりです。
マネージャーは、Windows環境、Linux環境、Hyper-V環境のWindowsゲストOSの環境で動作します。
VIOMによるI/O仮想化を利用する場合、Hyper-V環境のWindowsゲストOSの環境にマネージャーを作成してください。
Hyper-V環境のWindowsゲストOSの環境でマネージャーをクラスタ運用する場合、以下の構成にしてください。
マネージャーは、ServerView Operations ManagerおよびServerView Virtual-IO Managerと同じVMゲスト上に配置してください。
マネージャーとVM管理製品は同じVMゲスト上に配置してください。
マネージャーとSolutions Enabler以外のストレージ管理製品は同じVMゲスト上に配置してください。
Solutions Enablerは、ファイバーチャネル接続が必要であるため、VMホスト上に配置してください。
以下の構成になります。
図I.4 ストレージがEMC(Symmetrix)以外の場合
*1: AD Serverは、各管理サーバ上にそれぞれ配置することもできます。
図I.5 ストレージがEMC(Symmetrix)の場合
*1: AD Serverは、各管理サーバ上にそれぞれ配置することもできます。
Hyper-V環境のWindowsゲストの環境におけるマネージャーのクラスタ運用
ドメインコントローラー用サーバに対する、OSのインストールおよびドメインコントローラーの設定を行います。
管理サーバに対するインストールおよび設定を行います。
以下の作業が必要です。
プライマリーノード
共用ストレージへの接続
BIOSの設定
Hyper-Vの役割のインストール
EMC Solutions Enablerのインストールと設定(使用する場合)
フェールオーバー・クラスタリング機能の追加
Hyper-V仮想ネットワークの作成
クラスタの作成
仮想マシンの準備
仮想マシンのクラスタへの登録
ストレージ管理製品のインストールと設定
VM管理製品のインストールと設定
ServerView Operations ManagerおよびServerView Virtual-IO Managerのインストールと設定
本製品のマネージャーのインストール
本製品のセットアップ
セカンダリノード
共用ストレージへの接続
BIOSの設定
Hyper-Vの役割のインストール
EMC Solutions Enablerのインストールと設定(使用する場合)
フェールオーバー・クラスタリング機能の追加
Hyper-V仮想ネットワークの作成
以下の項目の詳細は、Hyper-Vのマニュアルを参照してください。
Hyper-Vの役割のインストール
フェールオーバー・クラスタリング機能の追加
Hyper-V仮想ネットワークの作成
クラスタの作成
仮想マシンの準備
仮想マシンのクラスタへの登録
運用
VMゲストで異常が発生した場合、VMゲストが切り替わると運用が継続されます。
注意
L-Server作成など、管理対象サーバの環境の構築、変更、削除などを行っているとき、VMゲストに異常が発生すると、動作中の作業は失敗することがあります。
このとき、管理対象サーバの環境の一部が作成されている場合があります。作成された環境を削除し再実行してください。
ETERNUSを使用して、L-Server作成などを行い、ETERNUSの設定情報を変更しているとき、VMゲストに異常が発生すると、ETERNUSの状態が設定処理中から復帰しないことがあります。この場合、ETERNUSmgrから強制ログオンしたあと、ログオフして復旧してください。ETERNUS DX60/DX80/DX90の場合、当社技術員に連絡してください。ETERNUSの復旧手順については、ETERNUSのマニュアルを参照してください。
Windows環境およびLinux環境におけるマネージャーのクラスタ運用
クラスタ運用の設定と解除は、以下の作業が必要です。
クラスタ運用の設定と解除の手順については、「ServerView Resource Coordinator VE インストールガイド」の「付録B マネージャのクラスタ運用設定・削除」を参照してください。
設定
プライマリーノード
クラスタリソースの作成
動的ディスクのファイルコピー
共有ディスク上のフォルダーのリンク設定
フォルダーとファイルのアクセス権の設定
本製品データベース用フォルダーのアクセス権の設定
マネージャーの管理LANのIPアドレス変更
サービスリソースの登録
クラスタサービスの起動
セカンダリノード
共有ディスク上のフォルダーのリンク設定
本製品データベース用フォルダーのアクセス権の設定
マネージャーの管理LANのIPアドレス変更
クラスタサービスの起動
解除
プライマリーノード
クラスタサービスの停止
サービスリソースの削除
マネージャーのアンインストール
セカンダリノード
マネージャーのアンインストール
共有ディスクのファイル削除
クラスタリソースの削除
注意
L-Serverなどに対する操作中に、管理サーバの切替えが発生すると、実行中の操作は失敗することがあります。
リソースの作成や登録などを行っていた場合、不要なリソースを削除し再実行してください。
ETERNUSを使用して、L-Server作成などを行い、ETERNUSの設定情報を変更しているとき、管理サーバに異常が発生すると、ETERNUSの状態が設定処理中から復帰しないことがあります。この場合、ETERNUSmgrから強制ログオンしたあと、ログオフして復旧してください。ETERNUS DX60/DX80/DX90の場合、当社技術員に連絡してください。ETERNUSの復旧手順については、ETERNUSのマニュアルを参照してください。