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ServerView Resource Orchestrator V2.3.0 ユーザーズガイド

B.3.1 作成

ここでは、テナントフォルダーの作成について説明します。

テナントフォルダーの作成は、特権管理者(supervisor)で行ってください。

  1. オーケストレーションツリーで、ルートフォルダーを右クリックし、表示されたメニューで[作成]-[テナント]を選択します。

    [テナントの作成]ダイアログが表示されます。

  2. [テナントの作成]ダイアログの[テナント情報]タブで以下の情報を設定します。

    名前

    テナントフォルダーの名前を入力します。

    先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    ユーザ情報の設定
    ユーザグループ

    テナントフォルダーに登録するユーザーグループ名を入力します。

    指定されたユーザーグループが作成されます。

    先頭半角英数字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    ユーザ名

    ユーザーグループに登録するユーザー名を入力します。

    作成されるユーザーの権限は"管理者"になります。

    先頭半角英字(大文字/小文字)で、半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された32文字以内の文字列を入力します。

    パスワード

    ユーザー名に対応するパスワードを入力します。

    半角英数字(大文字/小文字)と記号で構成された16文字以内の文字列を入力します。

    パスワードの確認入力

    パスワードを再入力します。

    ラベル

    リソースフォルダーのラベルを入力します。

    日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく32文字以内の文字列を入力します。

    コメント

    コメントを入力します。

    日本語(半角カナを含む)、半角文字に関係なく256文字以内の文字列を入力します。

  3. [テナントの作成]ダイアログの[プール設定]タブで以下の情報を設定します。

    ローカルプールの設定

    ローカルプールを利用する場合、テナントフォルダー配下にローカルプールを作成します。

    <追加>ボタンをクリックすると、[ローカルプールの追加]ダイアログが表示されます。

    以下の項目を入力してください。

    • 名前

    • 種別

    • 優先度

    利用可能なグローバルプール

    グローバルプールを利用する場合、テナントフォルダーにグローバルプールを登録します。

    <追加>ボタンをクリックすると、[グローバルプールの追加]ダイアログが表示されます。

    "プール種別"で追加したいグローバルプールのプール種別を選択し、一覧からグローバルプールを選択してください。

  4. <OK>ボタンをクリックします。

    作成されたテナントフォルダーがツリーに表示されます。

コマンドでは、rcxadm tenant createを実行します。

rcxadm tenant createコマンドについては、「ServerView Resource Orchestrator リファレンスガイド」の「1.3.11 rcxadm tenant」を参照してください。

ポイント

テナントフォルダーを作成するとリソースプール、リソースフォルダー、ユーザー、ユーザーグループは一括して作成されますが、リソースの登録は行われません。「5.3 リソースプールへの登録」を参照してリソースを登録してください。

注意

  • ユーザーグループおよびユーザーには、すでに存在するユーザーを指定することはできません。

  • テナント配下のフォルダーを選択したとき、テナントは作成できません。

  • ディレクトリサービスを利用してユーザーを管理する場合、ユーザーおよびユーザーグループの作成方法が異なります。

    詳細は、「C.4 ディレクトリサービスによるユーザー管理」を参照してください。

参考

RCコンソールを利用してテナントフォルダーを作成するときの初期値を変更できます。

テナントフォルダー作成時の初期値を変更するには、テナントフォルダー作成初期定義ファイルを修正します。

定義ファイルの格納先

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data\tenant_config.xml

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data/tenant_config.xml

定義ファイルの形式
<?xml version='1.0' encoding='utf-8'?>
<Tenant>
  <Pools>
    <Pool name="リソースプール名" type="リソースプール種別">
      <Priority>優先順位</Priority>
    </Pool>
  </Pools>
  <GlobalPoolLinks>
    <GlobalPoolLink>グローバルプール名</GlobalPoolLink>
  </GlobalPoolLinks>
</Tenant>
表B.2 テナントフォルダー作成における初期値の定義ファイルの指定項目一覧

要素名

説明

取り得る値、または例

リソースプール名
(Pool name)

テナントフォルダーに作成するリソースプールの名前

テナントフォルダー内に作成するリソースプール名を指定してください。

リソースプール名は、先頭半角英数字で、半角英数字、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列にしてください。

その他の値が設定された場合、テナントの作成画面で<OK>ボタンをクリックするとエラーになります。

リソースプール種別
(Pool type)

リソースプールの種別

テナントフォルダー内に作成されるリソースプール種別を指定してください。以下の種別を指定できます。

  • vm(VMプール)

  • server(サーバプール)

  • storage(ストレージプール)

  • network(ネットワークプール)

  • address(アドレスプール)

  • image(イメージプール)

その他の値が設定された場合、テナントの作成画面では"undefined"が表示され、<OK>ボタンをクリックするとエラーになります。

優先順位
(Priority)

リソースプールの優先順位

リソースプールの優先順位を指定します。

優先順位は1~10の数値で指定してください。

それ以外の値が設定されるとテナントの作成画面で<OK>ボタンをクリックするとエラーになります。

グローバルプール名
(GlobalPoolLink)

グローバルプールの名前

テナントフォルダーで利用するグローバルプールの名前を、以下のように階層指定で記載します。

/リソースフォルダー名/グローバルプール名

以下の場合、テナントの作成画面にグローバルプール名は表示されません。

  • 存在しないリソースプールを指定

  • リソースプール以外を指定

定義ファイル例

定義ファイルの例を以下に示します。

<?xml version='1.0' encoding='utf-8'?>
<Tenant>
  <Pools>
    <Pool name="TenantVMHostPool" type="vm">
      <Priority>5</Priority>
    </Pool>
    <Pool name="TenantServerPool" type="server">
      <Priority>5</Priority>
    </Pool>
    <Pool name="TenantStoragePool" type="storage">
      <Priority>5</Priority>
    </Pool>
    <Pool name="TenantNetworkPool" type="network">
      <Priority>5</Priority>
    </Pool>
    <Pool name="TenantAddressPool" type="address">
      <Priority>5</Priority>
    </Pool>
    <Pool name="TenantImagePool" type="image">
      <Priority>5</Priority>
    </Pool>
  </Pools>
  <GlobalPoolLinks>
    <GlobalPoolLink>/VMHostPool</GlobalPoolLink>
    <GlobalPoolLink>/ServerPool</GlobalPoolLink>
    <GlobalPoolLink>/StoragePool</GlobalPoolLink>
    <GlobalPoolLink>/NetworkPool</GlobalPoolLink>
    <GlobalPoolLink>/AddressPool</GlobalPoolLink>
    <GlobalPoolLink>/ImagePool</GlobalPoolLink>
  </GlobalPoolLinks>
</Tenant>
サンプル定義ファイル

運用形態に応じて適切なリソースプールだけ定義した、サンプル定義ファイルを用意しています。

テナントの運用に適したサンプル定義ファイルを、定義ファイルの格納先にコピーしてください。

  • インストール先

    【Windows】
    インストールフォルダー\Manager\etc\files\tenant_config_samples

    【Linux】
    /etc/opt/FJSVrcvmr/files/tenant_config_samples

  • サンプル定義ファイル

    • 仮想L-Server/物理L-Server混在運用テナント

      lserver_multi/tenant_config.xml

    • 物理L-Server運用テナント

      lserver_physical/tenant_config.xml

    • 仮想L-Server運用テナント

      lserver_vm/tenant_config.xml

    • リソースプールを利用しないテナント

      pool_nothing/tenant_config.xml