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Interstage Application Server 使用上の注意

3.16.21 オプションに関する注意事項

JDK/JREのjavaコマンドまたはJava VMのオプションについての注意事項を、下表に示します。


表3.4 注意が必要なオプション

オプション

注意事項

“-Xdebug -Xrunjdwp”
“-Xrunhprof:サブオプション...”

デバッグや性能測定向けのオプションですが、システムに負荷がかかります。
このため、単体テストで問題がなくても、システム統合テストなどでJava VMがダウンするなどの予想外の現象が発生する場合があります。
この場合は、上記オプションを使用しないで動作確認を実施してください。

“-Xdebug -Xrunjdwp”

ご使用のJDK/JREにより提供が異なります。

  • JDK/JRE 1.4:利用可能です。

  • JDK/JRE 5.0:推奨されていません。

  • JDK/JRE 6  :提供していません。

※JDK/JRE 5.0、6では、“-agentlib:jdwp”オプションを使用してください。

“-Xrs”

本オプションが指定されたJavaプロセスの場合、当該プロセスへ送られた[Ctrl]+[Break]キー押下またはQUITシグナルに対する動作は、OSのデフォルト動作になります。
そのため、本オプションを指定したJavaプロセスに対して[Ctrl]+[Break]キー押下またはQUITシグナルが送られると、当該Javaプロセスは強制終了または異常終了します。

スレッドダンプを出力する可能性があるJavaプロセスに対して、本オプションは指定しないでください。

ただし、Windows(R)の場合、サービスとして登録されるJavaプロセスでは、“-Xrs”オプションを指定しない場合、ログオフ時に強制終了してしまいます。これが不都合な場合は、本オプションを指定してください。

“-Xnoclassgc”

本オプションの指定により、Javaヒープ内のPermanent領域(クラスとメソッドの格納領域)のガーベジコレクションが抑止され、不要なクラスとメソッドが回収されなくなります。
これにより、java.lang.OutOfMemoryErrorが発生しやすくなるため、本オプションは指定しないでください。

“-Xloggc:GC処理の結果ログの格納先ファイル名”

Interstage Application Server配下でJavaアプリケーションを実行する際に本オプションを指定した場合、いくつかの問題が発生します。

  • 本オプションによるファイル出力処理には、ログローテーションなどの世代管理機能はありません。何らかの理由でJavaプロセスが自動的に再起動した場合、格納先として同じファイルが用いられることになるため、再起動後のGC処理の結果ログで再起動前の結果ログが上書きされ、ログ情報として使えなくなります。

  • Javaアプリケーションを複数のプロセスで多重動作させる場合、同一のオプション定義で複数のプロセスが動作します。そのため、複数のプロセスから同じファイルに対してGC処理の結果ログを書き込むことになり、ログ情報として使えなくなります。

  • Interstage Application Server配下でJavaアプリケーションを実行する際のログの出力先は、Interstage Application Serverとしての制御により、出力先ファイルが管理されています。本オプション指定でGC処理の結果ログが別のファイルとなった場合、エラー発生時に、他のエラー情報とGC処理の結果ログが分離することになるため、エラーの解析が難しくなる場合があります。

このため、Interstage Application Server配下で実行するJavaアプリケーションに対しては、本オプションを指定しないでください。