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Interstage Application Server チューニングガイド

C.2.2 LOGFILE: システムログファイルのパス

  OTSシステムのシステムログファイルを指定します。

OTSシステムのシステムログファイルへのパス(ドライブ名を含む絶対パス)を、制御文字(ShiftJISコードの0x00~0x1F,0x7F)を除く文字列で指定します。半角英文字の大文字と小文字、全角英文字の大文字と小文字は区別されません。

OTSシステムのシステムログファイルと使用するローデバイス・ファイル名を、スラッシュ(/)で始まる空白文字と半角カナを除く文字列で指定します。

RHEL-AS4の場合は、rawデバイス名を指定してください。
RHEL5/RHEL6の場合は、ブロックデバイス名を指定してください。

  “MODE”に“SYS”を設定した場合に有効となります。
  最大長は、255文字です。
  Interstage動作環境定義ファイルの“OTS path for system log”に相当します。


  以下にローデバイスの作成手順を示します。

■ RHEL-AS4の場合

  1. オペレーティングシステムのpartedコマンド/fdiskコマンドで、ローデバイスのパーティションを作成します。

  2. 作成したパーティションをバインドします。
    partedコマンドを使用した場合の例を以下に示します(#:プロンプト)。

    # parted /dev/sdb
    (parted) p
    /dev/sdbの Disk geometry: 0.000-34732.890 メガバイト
    ディスクラベルの種類: gpt
    マイナー 開始        終了    ファイルシステム 名前      フラグ
    1          0.017   2048.002  linux-swap
    2       2048.002  12048.002  ext3
    3      12048.002  13072.000
    (parted) q
    # udevinfo -q path -n /dev/sdb3
    /block/sdb/sdb3
    # udevinfo -q symlink -p /block/sdb/sdb3
    disk/by-path/pci-0000:20:01.0-scsi-0:0:1:0p3  disk/by-id/SHP_36.4GST336753LC_3HX2BF0R000074446H48p3
    # raw /dev/raw/raw1 /dev/disk/by-path/pci-0000:20:01.0-scsi-0:0:1:0p3

    なお、rawコマンドによるバインドはマシンを起動するたびに毎回実施する必要があります。この処理を自動化するには、以下の方法があります。
    /etc/sysconfig/rawdevices に上記で示したrawコマンドに渡したパラメタと同じものを記載してください。

    /dev/raw/raw1 /dev/by-path/pci-0000:20:01.0-scsi-0:0:1:0p3
  3. udevによりローデバイスのアクセス権限が正しく設定されるように、/etc/udev/permissions.d/ディレクトリにある追加パーミッションルールファイルを必要に応じて編集します。

■ RHEL5の場合

  1. オペレーティングシステムのpartedコマンド/fdiskコマンドで、ローデバイスのパーティションを作成します。

  2. ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。
    partedコマンドを使用した場合の例を以下に示します(#:プロンプト)。

    # parted /dev/sda
    (parted) p
          :
    
    番号  開始    終了    サイズ  タイプ     ファイルシステム  フラグ
    1    32.3kB  107MB   107MB   プライマリ  ext3              boot
    2    107MB   9656MB  9550MB  プライマリ                    lvm
    3    9656MB  10.7GB  1078MB  プライマリ                    lvm
    
    (parted) q
    # udevinfo -q path -n /dev/sda3
    /block/sda/sda3
    # udevinfo -q env -p /block/sda/sda3 | grep ID_PATH
    ID_PATH=pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0
  3. udevの設定ファイル(/etc/udev/rules.d/60-raw.rules)を編集し、作成したパーティションをバインドします。

    ACTION=="add", KERNEL=="sda3", ENV{ID_PATH}=="pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
  4. udevによりローデバイスのアクセス権限が正しく設定されるように、/etc/udev/rules.d/配下の追加パーミッションルールファイルを必要に応じて編集します。

■ RHEL6の場合

  1. オペレーティングシステムのpartedコマンド/fdiskコマンドで、ローデバイスのパーティションを作成します。

  2. ディスクのパーティションに対応するudevのブロックデバイス名を特定します。
    partedコマンドを使用した場合の例を以下に示します(#:プロンプト)。

    # parted /dev/sda
    (parted) p
          : 
    
    番号  開始    終了    サイズ  タイプ     ファイルシステム  フラグ
    1     1049kB  211MB   210MB   primary    ext4              boot
    2     211MB   32.4GB  32.2GB  primary    ext4
          : 
    8     77.5GB  78.5GB  974MB   logical
    
    (parted) q
    # udevadm info --query=path --name=/dev/sda8
    /devices/pci0000:00/0000:00:1f.2/host0/target0:0:0/0:0:0:0/block/sda/sda8
    # udevadm info --query=property --path=/devices/pci0000:00/0000:00:1f.2/host0/target0:0:0/0:0:0:0/block/sda/sda8 | grep ID_PATH
    ID_PATH=pci-0000:00:1f.2-scsi-0:0:0:0
  3. udevの設定ファイル(/etc/udev/rules.d/60-raw.rules)を編集し、作成したパーティションをバインドします。

    ACTION=="add", KERNEL=="sda8", ENV{ID_PATH}=="pci-0000:00:1f.2-scsi-0:0:0:0", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
  4. udevによりローデバイスのアクセス権限が正しく設定されるように、/etc/udev/rules.d/配下の追加パーミッションルールファイルを必要に応じて編集します。