アプリケーション開発の概要
J2EEアプリケーションを開発するには、統合開発環境 Interstage Studioの開発用ワークベンチを利用します。ワークベンチを利用することによってソース生成、ビルド、実行、および、デバッグまでを簡単に実行することができます。また、フレームワークを利用したアプリケーション開発を行うことができます。
ワークベンチの起動は、[スタート]メニューから[プログラム] > [Interstage] > [Studio V9.2] > [Interstage Studio]を選択します。
ワークベンチ を起動すると[Interstage Studio]起動ダイアログボックスが表示されます。[Interstage Studio]起動ダイアログボックスで[起動]をクリックすると、ワークベンチ画面が表示されます。
J2EEアプリケーションの開発の流れについて説明します。以下に開発のサイクルを示します。
作成するアプリケーションに沿ったプロジェクトを作成します。プロジェクトの作成は、生成ウィザードを使用して簡単に作成することができます。
以下に、ワークベンチで開発できるアプリケーションの種別、概要、および使用するプロジェクトを示します。
コード生成ウィザードによってソースコードのひな型などアプリケーションが使用する一連のファイルがプロジェクト内に自動生成されます。開発者は、必要最小限の開発量で効率的に開発することができます。また、JavaエディタやHTML/JSPエディタなどの各種エディタを使用して効率的にソースコードの編集を行うことができます。
プロジェクトを実行するためには、プロジェクトをビルドし、事前に実行に必要なファイルを作成しておく必要があります。プロジェクトのビルドの実行方法には、リソースが変更されたあと(ファイルの保存など)に自動的にビルドする方法と、手動でビルドする方法の2とおりがあります。
ビルド時に、EJB規約に準拠しているかどうかの検証など、プロジェクトに関係する定義の内容に矛盾がないかチェックされるので、早期に誤りを検出することができます。
作成したアプリケーションをワンクリックで簡単に実行することができます。
作成したアプリケーションに誤りがあった場合、デバッガを使用してアプリケーションの論理的な誤りを検出することができます。
開発者は、J2EEアプリケーションの配備や運用テスト環境の起動を意識することなく簡単にデバッグを開始することができます。
アプリケーションの論理的な誤りは、各種エディタを使用してソース編集を行い、再度、ビルドします。そして、変更したアプリケーションを実行して確認します。
ワークベンチは以下の機能を装備しており、効率的に開発を行うことができます。
Enterprise JavaBeansの開発では、Enterprise Beanの動作確認のためにテストクライアントやEJBクライアントアプリケーションの作成を支援しています。
アプリケーション開発に必要な以下の各種エディタおよび資産管理ツールなどを、開発環境にシームレスに統合しています。
・エディタ
-Javaエディタ
-HTMLエディタ
-JSPエディタ
-CSSエディタ
-XMLエディタ
-Deployment Descriptorエディタ
-グラフィカルエディタ など
高度な編集機能を備えており、編集作業を効率的に行うことができます。
リファクタリング機能
各ファイルに散在している共通コードを一括して修正できます。例えば、以下のような修正を確実に行うことができます。
ある要素名(クラス名、メソッド名など)の名前を変更する場合、ほかのファイル内に記述された要素名をすべて一括して修正します。
あるメソッドの引数の順序を変更する場合、ほかのファイル内に記述されたメソッド呼出しの引数の順序を合わせて一括修正します。
あるメソッドを別のクラスに移動する場合、ほかのファイル内に記述されたメソッド呼出しの参照関連を合わせて一括修正します。
ローカルヒストリ機能
ファイルを編集して保存する場合、変更された箇所をローカルヒストリとして保存します。このローカルヒストリを使用して、現在のファイルを変更前のファイルと比較したり、変更前のファイルで置換えたりすることができます。また、削除されたファイルを復元することもできます。
コード入力支援機能
ソースエディタは、利用者の編集操作を軽減するためにJava記述言語の構文やコードなどを意識した高度な入力支援機能を備えています。