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Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド

7.4.8 INTERSTAGE Application Server V3.xからの移行

  INTERSTAGE Application Server V3.x(INTERSTAGE V3.x)のCORBAサービス環境を移行するための手順、および注意事項について説明します。
  なお、Interstage Application Server V5.1以降の変更内容については各VLの記事を参照してください。


■バックアップコマンドの移行

  INTERSTAGE V3.x Enterprise Edition 又はINTERSTAGE V3.x Standard Editionのバックアップコマンドを使用してCORBAサービス資源を移行するための手順について説明します。


使用するコマンド

機能

コマンド

CORBAサービス資源(インタフェースリポジトリ以外)のバックアップ

C:\INTERSTAGE\ODWIN\bin\odbkup.exe

インタフェースリポジトリ環境情報ファイルのバックアップ

C:\INTERSTAGE\ODWIN\bin\irbkup.exe

インタフェースリポジトリデータファイルのバックアップ

C:\INTERSTAGE\ODWIN\bin\obfbkup.exe

CORBAサービス資源のリストア

C:\Interstage\ODWIN\bin\odrestoresys.exe

  上記のコマンドは、CORBAサービス(“OD_start”)が停止している状態で実行する必要があります。コントロールパネルの「サービス」でサービスの状態を確認してください。

機能

コマンド

CORBAサービス資源(インタフェースリポジトリ以外)のバックアップ

/opt/FSUNod/bin/odbkup

インタフェースリポジトリ環境情報ファイルのバックアップ

/opt/FSUNod/bin/irbkup

インタフェースリポジトリデータファイルのバックアップ

/opt/FSUNod/bin/obfbkup

CORBAサービス資源のリストア

/opt/FSUNod/bin/odrestoresys

  上記のコマンドは、CORBAサービスが停止している状態で実行する必要があります。


INTERSTAGE V3.x環境のバックアップ方法

  バックアップ先パスがX:\V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

  1. バックアップ用フォルダを作成します。
      mkdir X:\V3Backup
      

  2. odbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ以外の資源ファイルをバックアップします。
      odbkup X:\V3Backup
      

  3. irbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ環境情報ファイルをバックアップします。
      irbkup X:\V3Backup
      

  4. obfbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリデータファイルをバックアップします。
      obfbkup X:\V3Backup
      

  5. CORBAサービスの環境情報が格納されたファイルをバックアップします(Interstage V3.1のみ)。

    • isinitコマンドで初期設定を行った場合:
        copy C:\INTERSTAGE\TD\var\iscom\isei_odenvfile X:\V3Backup
        rename X:\V3Backup\isei_odenvfile X:\V3Backup\odenvfile

    • CORBAサービス初期設定コマンド(odadmin_ex)で初期設定を行った場合:
        copy C:\INTERSTAGE\ODWIN\var\odenvfile X:\V3Backup


INTERSTAGE V3.x環境のバックアップ方法

  バックアップ先パスが/V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

  1. バックアップ用ディレクトリを作成します。
      mkdir /V3Backup
      

  2. odbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ以外の資源ファイルをバックアップします。
      odbkup /V3Backup
      

  3. irbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ環境情報ファイルをバックアップします。
      irbkup /V3Backup
      

  4. obfbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリデータファイルをバックアップします。
      obfbkup /V3Backup
      

  5. CORBAサービスの環境情報が格納されたファイルをバックアップします(Interstage V3.1のみ)。

    • isinitコマンドで初期設定を行った場合:
        cp /opt/FSUNtd/var/iscom/isei_odenvfile /V3backup
        mv /V3Backup/isei_odenvfile /V3Backup/odenvfile

    • CORBAサービス初期設定コマンド(odadmin_ex)で初期設定を行った場合:
        cp /opt/FSUNod/var/odenvfile /V3Backup


本バージョン・レベルへのリストア方法

  バックアップ先パスがX:\V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをリストアします。
  odrestoresys -r -v3 X:\V3Backup


本バージョン・レベルへのリストア方法

  バックアップ先パスが/V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをリストアします。
  odrestoresys -r -v3 /V3Backup


■移行時の注意事項


IDLコンパイラのJava言語生成物

  Interstage V4.x以降のIDLコンパイラが生成するJava言語マッピングのスタブ・スケルトンでは、クライアントアプリケーションのin、inoutパラメタ、およびサーバアプリケーションのout、inoutパラメタ、復帰値において、以下のデータ型に“nullオブジェクト”が設定された場合、java.lang.NullPointerExceptionが通知されるようになりました。

  • 文字列型

  • any型

  • シーケンス型

  • 構造体

  • 共用体

  • 配列

  INTERSTAGE V3.x以前のアプリケーションにおいて、転送対象のオブジェクトに“nullオブジェクト”を指定している場合は、“nullオブジェクト”を転送対象としないように修正してください。