Interstage Application Server V7.0では、IJServerで使用するXMLパーサのデフォルトはCrimsonでしたが、本バージョン・レベルでは、デフォルトでXerces2が使用されます。また、V9.0以降のIJServerではXMLパーサにCrimsonは選択できません。従来通りにCrimsonを使用する場合には、以下の対処を実施してください。Crimsonを使用するには、「コンテナのWebサービス機能」の定義を“無効にする”に設定してください。
Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [IJServer名] > [環境設定]で、使用するXMLパーサの種別にCrimsonを選択してください。また、isj2eeadminコマンドでも設定できます。
Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [IJServer名] > [環境設定]で、使用するXMLパーサの種別にその他を選択して、ApacheのホームページからダウンロードしたCrimsonのjarファイルを格納したディレクトリを指定してください。また、isj2eeadminコマンドでも設定できます。
■Xerces2がサポートするエンコード
Xerces2では、以下のエンコードをサポートしています。使用するXMLパーサによってサポートするエンコードが異なるため、使用するXMLパーサのエンコードを確認してください。どのXMLパーサでも共通で使用可能なUTF-8を使用することをお勧めします。
UTF-8 | ISO-8859-7 | ebcdic-cp-no | ebcdic-cp-ar1 | gb2312 |
ISO-8859-1 | ISO-8859-8 | ebcdic-cp-fi | ebcdic-cp-he | euc-jp |
ISO-8859-2 | ISO-8859-9 | ebcdic-cp-se | ebcdic-cp-ch | iso-2020-jp |
ISO-8859-3 | ebcdic-cp-us | ebcdic-cp-it | ebcdic-cp-roece | Shift_JIS |
ISO-8859-4 | ebcdic-cp-ca | ebcdic-cp-es | ebcdic-cp-yu | Big5 |
ISO-8859-5 | ebcdic-cp-nl | ebcdic-cp-gb | ebcdic-cp-is | euc-kr |
ISO-8859-6 | ebcdic-cp-dk | ebcdic-cp-fr | ebcdic-cp-ar2 | koi8-r |
■使用するJavaバージョンによる違い
Xerces2を使用する場合、使用するJavaバージョンによって以下の違いがあります。
| 1.4 | 5.0 |
---|---|---|
Xercesの種類 | バージョン2.7.1のXerces | JDK5.0に内包されたXerces |
Xercesの各実装クラスのパッケージ名 | org.apache.xerces | com.sun.org.apache.xerces.internal |
Javaバージョン1.4で運用したアプリケーションがJAXPのインタフェース(javax.xmlパッケージのインタフェース)でXMLファイルを扱っていれば問題ありません。仮にJavaバージョン1.4で直接Xercesの実装クラスを参照していたアプリケーションをJavaバージョン5.0に移行する場合には、アプリケーションを修正して上記のようにパッケージ名を変更してください。もしくは以下を指定することで動作するXMLパーサをJavaバージョン1.4と同様のXMLパーサに変更することもできます。
IJServerの環境設定において使用するXMLパーサに“その他”を選択し、ディレクトリに以下を設定してください。
C:\Interstage\J2EE\lib\xerces
/opt/FJSVj2ee/lib/xerces