リソース管理プログラムの異常とその対処方法について、以下の内容で説明します。
リソース管理プログラムで異常が発生した場合
データベースで異常が発生した場合
インダウト状態が発生した場合
リソース管理プログラムで異常が発生した場合
リソース管理プログラムが異常終了した場合や、リソース管理システムを強制終了させた場合には、リソース管理プログラムが動作しているマシンのコンソールにメッセージが通知されます。以下の手順で対処してください。
リソース管理プログラムを再起動します。
なお、完了処理(commit/rollback)が失敗した場合には、メッセージが通知されることがあります。この場合、データベースがロックされた状態になっているため、サーバアプリケーションを再起動してください。
データベースで異常が発生した場合
データベースが異常終了したりデータベースを強制終了したりした場合、リソース管理プログラムが動作しているマシンのコンソールにメッセージが通知されます。以下の手順で対処してください。
データベースのリカバリ処理は、リソース管理プログラムの再起動時に行われるため、リソース管理プログラムの再起動処理が必要です。
異常が発生したデータベースに関連するリソース管理プログラム、およびサーバアプリケーションを終了します。
データベース異常の原因を取り除いた後、データベースを再起動します。
リソース管理プログラムおよびサーバアプリケーションを再起動します。
インダウト状態が発生した場合
インダウト状態とは、通信断などの理由から、本来リソース管理プログラムの再起動時に行われるデータベースのリカバリ処理が行われない状態です。以下に、インダウト状態の図を示します。
インダウト状態が発生した場合には、メッセージが通知されます。以下の手順で対処してください。
インダウト状態を解決するために、otspendlistコマンドが提供されています。ただし、本コマンドはシステム管理者がトランザクションの終了を任意に選択できるため、データベースの不整合が起きる可能性があります。必ず、以下に示す手順でOTSシステムとリソース管理プログラムの未解決のトランザクションリストを比較し、未解決トランザクションの処理を指示してください。
otspendlistコマンドでリソース管理プログラムの未解決トランザクションのリストを出力します。
otspendlist {-s | -r リソース定義ファイル名} |
otspendlistコマンドでOTSシステムの未解決トランザクションのリストを出力します。
システム管理者は、1)、2)で出力したリストを比較し、未解決トランザクションの完了処理(commit/rollback)を決定します。
otspendlistコマンドで、未解決トランザクションに完了処理(commit/rollback)を指示します。