Webサーバの起動/停止時に異常が発生した場合の対処方法について説明します。
Webサーバの起動/停止時にアプリケーションポップアップが発生する場合
Webサーバの起動または停止時に以下のアプリケーションポップアップが発生した場合、デスクトップヒープが使い果たされている可能性があります。
Apache.exe - アプリケーション エラー : |
ihsrlog.exe - アプリケーション エラー : |
本現象が発生した場合、デスクトップヒープを拡張する必要があります。デスクトップヒープを拡張する手順については、“5.5 デスクトップヒープが枯渇した場合”を参照してください。
Webサーバの起動に時間がかかる
Interstage シングル・サインオンにおいてSSOリポジトリにロール定義およびサイト定義を多量に登録してリポジトリサーバを運用している場合、Webサーバの起動に時間がかかることがあります。本現象の詳細および回避方法については、“15.2.5 リポジトリサーバに関するトラブル”を参照してください。
起動タイムアウト時間が有効とならない
Interstage シングル・サインオンにおいてSSOリポジトリにロール定義およびサイト定義を多量に登録してリポジトリサーバを運用している場合、ihsconfigコマンドで設定した起動タイムアウト時間が無効となることがあります。
Apache HTTP Serverの操作中にWebサーバ(Interstage HTTP Server)が停止される
Apache HTTP Server(基本ソフトウェアにバンドルされるApache HTTP Server)を停止、またはアンインストールした場合に、Webサーバ(Interstage HTTP Server)も停止されてしまうことがあります。
本現象は、Apache HTTP Serverのシェル(/etc/rc.d/init.d/httpd)を実行してApache HTTP Serverを停止する場合に、プロセス名“httpd”のすべてのプロセスを終了するため、プロセス名が“httpd”であるWebサーバ(Interstage HTTP Server)のプロセスも終了されることにより、Webサーバ(Interstage HTTP Server)も停止されてしまいます。
Interstage HTTP ServerとApache HTTP Serverを共存して運用している場合は、Apache HTTP Serverを停止する際、Apache HTTP Serverのapachectlコマンドを使用して停止するようにしてください。
また、Apache HTTP Serverをアンインストールする場合は、アンインストールの処理においてシェル(/etc/rc.d/init.d/httpd)が実行されるため、同様の現象が発生します。
なお、本製品では、基本ソフトウェアのパッケージをアンインストールした場合の動作を保障できません。Apache HTTP Serverをアンインストールする場合は、Apache HTTP Serverの利用者の責任で操作してください。
Oracle製品がインストールされている場合に、以下のエラーメッセージが出力されてInterstage HTTP Server運用コマンドの実行に失敗する
■(コマンド名): error while loading shared libraries: /xxx/libexpat.so.0: file too short
本現象は、Oracle製品がインストールされている場合に、Oracle製品の資源にシステムライブラリ(libexpat.so.0)と同名のライブラリが存在し、かつ環境変数LD_LIBRARY_PATHにそのライブラリのパスが設定されているために発生します。
本現象が発生した場合は、環境変数LD_LIBRARY_PATHの設定値を確認し、以下のパスを先頭に設定してください。
RHEL-AS4(x86)/RHEL-AS4(EM64T)/RHEL-AS4(IPF)の場合:“/usr/lib”
RHEL5(x86),RHEL6(x86)/RHEL5(IPF)/RHEL5(Intel64),RHEL6(Intel64)(32ビット互換モード)の場合:“/lib”
RHEL5(Intel64),RHEL6(Intel64)(64ビットモード)の場合:“/lib64”