本項ではマルチサーバ管理の環境構築時に発生するトラブルへの対処方法について説明します。
■ 管理対象サーバをサーバグループに追加した場合にInterstageが停止する
他管理対象サーバのネーミングサービスやインタフェースリポジトリをライン構成で参照している管理対象サーバを追加する場合にInterstageが停止する場合があります。
この場合、Interstage管理コンソールの[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム] > [状態]タブから対象のサーバグループを選択し、[起動]ボタンよりInterstageを再起動してください。
■ V7.0または8.0の管理対象サーバを追加できない
V9.0で管理サーバと管理対象サーバ間のデフォルトの通信プロトコルが、RMIからHTTPSに変更されました。そのため、V7.0または8.0の管理対象サーバを管理サーバに追加する際に、通信エラーとなり、is20711またはis20725のメッセージが出力され、サイトに追加できないことがあります。
この場合、管理サーバと管理対象サーバのプロトコルを合わせる必要があります。詳細は“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソール動作環境のカスタマイズ”を参照してください。
■ シングル・サインオンが正しく動作しない
管理対象サーバのInterstage管理コンソールを使用して、シングル・サインオンのリポジトリサーバ、認証サーバ、またはWebサーバ(Interstage HTTP Server)上で動作する業務サーバの環境構築を行った後に、管理対象サーバ上のInterstage HTTP Serverの環境定義の内容を管理サーバ上の業務構成管理のリポジトリに反映していない可能性があります。
以下の操作を行ってください。
管理サーバのInterstage管理コンソールにログインします。
Interstage管理コンソールの
[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [サービス] > [Webサーバ] > [サーバグループ名またはサーバ名] > [定義の取得]タブで、
リポジトリサーバ、認証サーバ、またはInterstage HTTP Server上で動作する業務サーバの環境構築を行った管理対象サーバを選択して[選択]ボタンをクリックし、[適用]ボタンをクリックします。
Interstage管理コンソールの
[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [サービス] > [Webサーバ]で、
操作対象のサーバグループまたは管理対象サーバを選択し、[起動]をクリックします。
または、
[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [サービス] > [Webサーバ] > [サーバグループ名またはサーバ名]で、
[起動]をクリックします。
管理対象サーバがサーバグループに含まれる場合には、サーバグループに含まれる全ての管理対象サーバに対して環境構築を行った後で、上記の手順を行ってください。
■ プロビジョニング機能の使用時にマスタイメージの作成やサーバグループへのサーバ追加に失敗する
Windows Server(R) 2003を使用している場合は、Service Pack 1を適用し、再度実行してください。
■ Interstage管理コンソールでシステムの状態が“不明”と表示される
Interstage管理コンソールの[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム]においてシステムの状態が“不明”と表示され、かつ、Interstage管理コンソールの操作時にis20726が出力される場合、isjmx.xmlにローカルホストが
設定されていない可能性があります。
“運用ガイド(基本編)”の“サーバグループ環境の初期構築”を参照しisjmx.xmlにローカルホストを設定してください。
■ プロビジョニング機能を使用している環境においてCORBA/EJBアプリケーションとの通信に失敗する
サーバグループ間のリレーションに「IPCOMを使用する」を指定している場合、以下の原因が考えられます。
Systemwalker Resource Coordinatorを使用して当該サーバを保守モードにしている
クライアント側のサーバ(Webサーバなど)のhostsファイルにIPCOMの仮想IPアドレスに対応するホスト情報が設定されていない
保守モードを設定している場合は、保守モードを解除してください。
クライアントとなるサーバのhostsファイルにホスト情報が設定されていない場合、ホスト情報を設定してください。また、設定後、仮想IPアドレスに対応するホスト名に対してpingコマンドを実行し、正しく接続されていることを確認してください。
■ サーバグループ内の管理対象サーバにインストールされている機能について管理サーバから使用できない
サーバグループに最初に追加された管理対象サーバにおいてインストールされていなかった機能については、最初に追加されたサーバがサーバグループから削除された後であっても、そのサーバグループでは使用できなくなります。
以下の操作を行なってください。
サーバグループに所属しているサーバをすべて削除する
手順の詳細は“運用ガイド(基本編)”の“サーバグループからのサーバ削除”を参照してください。
削除したサーバを再度サーバグループへ追加する
手順の詳細は“運用ガイド(基本編)”の“サーバグループへのサーバ追加”を参照してください。