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Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)

27.8 ireprestsys

名前

  ireprestsys  -  Interstage ディレクトリサービスの資源のリストア・移入

形式

(1)資源のリストア・移入

  リポジトリのデータベースとして標準データベースを使用する場合
    ireprestsys -d backup_directory -R repository [ [-confonly] [-S] | -dataonly ] [-y]

  リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合
    ireprestsys -d backup_directory -R repository [-confonly] [-y]

  リポジトリのデータベースとして標準データベースを使用する場合
    ireprestsys -f backup_file -R repository [ [-confonly] [-S] | -dataonly ] [-y]

  リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合
    ireprestsys -f backup_file -R repository [-confonly] [-y]

(2)バックアップディレクトリ(またはファイル)の情報表示

    ireprestsys -d backup_directory -l


    ireprestsys -f backup_file -l

機能説明

  ireprestsysコマンドは、Interstage ディレクトリサービスの資源のリストア・移入を行います。

  以下に、ireprestsysコマンドの引数を説明します。

-d backup_directory

  リストアを行うバックアップディレクトリの名前を絶対パスで指定します。大文字、小文字は区別しません。
  パス指定ではない場合は、カレントパスとみなします。
  パスで128バイト以内になるように指定してください。
  空白を含むパスを指定する場合は、‘”’(ダブル引用符)で囲んでください。
  バックアップディレクトリを圧縮している場合は、解凍後、指定してください。
  バックアップディレクトリ名には、以下の文字は使用できません。ただし、“:”(コロン)についてはドライブ文字を指定する場合、“\”(エンマーク)についてはディレクトリのセパレータとして指定する場合は使用可能です。また、“.”(ピリオド)のみは指定できません。

: ; / * ? \ < > | " ,

-f backup_file

  リストアを行うバックアップファイルの名前(拡張子含む)を絶対パスで指定します。
  パス指定ではない場合は、カレントパスとみなします。
  パスで128バイト以内になるように指定してください。
  ファイル名には、0-9の数字、a-zとA-Zの英字、“.”(ピリオド)、“_”(アンダーライン)が使用できます。

-R repository

  バックアップファイル内のリポジトリ名を指定します。
  大文字、小文字は区別しません。半角英大文字を指定した場合も半角英小文字とみなします。

-confonly

  リポジトリ環境のみリストアする場合に指定します。本オプションは、クラスタシステムにおいて運用ノードから待機ノードへリポジトリ環境を複写する際に使用します。

-S

  リポジトリ環境をスタンドアロンに書き換えてリストアする場合に指定します。リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合は、リポジトリデータは、リストアの対象外ですので、指定できません。(RDB製品の機能を使用してリストアしてください。)

-dataonly

  リポジトリデータのみリストアする場合に指定します。リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合は、リポジトリデータは、リストアの対象外ですので、指定できません。(RDB製品の機能を使用してリストアしてください。)

-y

  コマンド実行中のメッセージ出力を抑止する場合に指定します。また、応答メッセージ出力時に、“y”、または“Y”が入力された場合と同じ処理を行います。
  本オプションを指定した場合は、システムログ(Windows(R)ではイベントログ)にエラーメッセージを出力します。

-l


  バックアップディレクトリ内の情報を表示する場合に指定します。本オプション指定時には、-dオプションも合わせて指定してください。


  バックアップファイル内の情報を表示する場合に指定します。本オプション指定時には、-fオプションも合わせて指定してください。

  出力される情報は、バックアップ時の以下の情報を示します。

    Date :日付と時刻
    irepVL :Interstage ディレクトリサービスのバージョンレベル
    OSname :OS名
    HostName :ホスト名
    Option :オプション(-confonly/-dataonly)指定
    Repository:リポジトリ名
    Database :データベース名(リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合)

メッセージ

  コマンドの実行結果は、コマンドを実行した画面に出力されます。メッセージの内容については、“メッセージ集”の“メッセージ番号がirepで始まるメッセージ”を参照してください。

注意事項

使用例

  バックアップディレクトリ“X:\Backup\irep\rep001_back”を“rep001”というリポジトリ名でリストアする場合

  ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001
  IREP: 情報: irep11001: リストアが成功しました。 X:\Backup\irep\rep001_back [rep001]

  バックアップ時の情報を参照する場合

  ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -l
  Date 2006-02-12,15:22:35
  irepVL 3.0
  OSname Win
  HostName host01
  Option dataonly
  Repository rep001

  バックアップファイル“/backup/irep/rep001_back.tar.gz”を“rep001”というリポジトリ名でリストアする場合

  # ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001
  UX:IREP: 情報: irep11001: リストアが成功しました。 /backup/irep/rep001_back.tar.gz [rep001]

  バックアップ時の情報を参照する場合

  # ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -l
  Date 2006-02-12,15:22:35
  irepVL 3.0
  OSname SunOS
  HostName host01
  Option dataonly
  Repository rep001

  バックアップファイル“/backup/irep/rep001_back.tar.gz”を“rep001”というリポジトリ名でリストアする場合

  # ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001
  UX:IREP: 情報: irep11001: リストアが成功しました。 /backup/irep/rep001_back.tar.gz [rep001]

  バックアップ時の情報を参照する場合(リポジトリのデータベースとして標準データベースを使用する場合)

  # ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -l
  Date 2006-02-12,15:22:35
  irepVL 3.0
  OSname Linux
  HostName host01
  Option dataonly
  Repository rep001

  バックアップ時の情報を参照する場合(リポジトリのデータベースとしてRDBを使用する場合)

  # ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -l
  Date 2006-02-12,15:22:35
  irepVL 3.0
  OSname Linux
  HostName host01
  Option none
  Repository rep001
  Database symfoware