名前
otslinkrsc - リソース管理プログラムの作成
形式
otslinkrsc -l xa_linkpgm [-t {process|thread}] -r "library" [-c] -o name
機能説明
otslinkrscコマンドは、リソース管理プログラムを作成する場合に使用します。 xa_linkpgmには、XA連携用プログラム名を指定します。"library"は、XA連携時に必要なデータベースベンダが公開するライブラリ情報を指定します。nameには、作成するリソース管理プログラムの名前を指定します。
当コマンドを実行するとMicrosoft(R) Visual Studio(R)のリンクコマンドが動作します。
以下に、otslinkrscコマンドのオプションを説明します。
otsmkxapgmコマンドで作成される拡張子「LIB」のファイル名を指定します。
otsmkxapgmコマンドで作成される拡張子「o」のファイル名を指定します。
コマンド実行時のカレントフォルダにXA連携用プログラムがある場合は、ファイル名だけの指定でコマンドを実行できます。
XA連携用プログラムに指定できるパス名の最大長は255バイトです。
processが指定された場合はプロセスモードとして作成します。
threadが指定された場合はスレッドモードとして作成します。
本オプションを省略した場合はprocessとみなします。
データベースベンダが公開するライブラリを1024バイト以内で指定します。
以下の規約でコマンドを指定してください。
Symfoware/RDB:
"/libpath:'ライブラリの格納パス' F3CWXA.LIB F3CWDRV.LIB"
Oracle 10g 系:
"/libpath:'ライブラリの格納パス' ORAXA10.LIB"
Oracle 11g 系:
"/libpath:'ライブラリの格納パス' ORAXA11.LIB"
SQL Server:
"XASWITCH.LIB"
注) ライブラリ情報およびオブジェクト情報は、半角ダブルクォート(")で囲まなければなりません。
ライブラリの格納パスは、半角シングルクォート(')で囲まなければなりません。
データベースベンダが公開するライブラリを2048バイト以内で指定します。
以下の規約でコマンドを指定してください。
Symfoware/RDB:
"-L'ライブラリの格納パス' -lrdbxa -lsqldrv"
Oracle:
"-L'ライブラリの格納パス' -lclntsh"
注) ライブラリ情報およびオブジェクト情報は、半角ダブルクォート(")で囲まなければなりません。
ライブラリの格納パスは、半角シングルクォート(')で囲まなければなりません。
リソース管理プログラムをバックアップ対象とする場合は、本オプションを指定してください。本オプションを指定する場合は、-oオプションで指定するリソース管理プログラム名はファイル名のみとしてください。
リソース管理プログラムは以下に作成されます。
Interstageインストール先\ots\var\clone
/opt/FSUNots/var/clone
/opt/FJSVots/var/clone
作成するリソース管理プログラム名を指定します。
リソース管理プログラム名に指定できるパス名の最大長は255バイトです。
拡張子「EXE」を付けたファイル名を指定します。指定は、絶対パス名でも、ファイル名でもかまいませんが、ファイル名指定の場合は、コマンド実行時のカレントフォルダに作成されます。
注意事項
-rオプションにデータベースベンダが公開するライブラリ以外のライブラリを指定しないでください。
otslinkrscコマンドを使用する場合、Microsoft(R) Visual Studio(R)が必要となります。
SQL Server用のリソース管理プログラムを作成する場合、コマンドを実行する前に、システム環境変数に、SQL Serverのインストールでユーザ環境変数に設定される以下の環境変数を設定してください。
-PATH
-INCLUDE
-LIB
otslinkrscコマンドでエラーが発生した場合に、Microsoft(R) Visual Studio(R)が出力するメッセージが出力されることがあります。その場合には、Microsoft(R) Visual Studio(R)のマニュアルを参照して対処してください。
Microsoft(R) Visual Studio(R)2005を使用した場合、リソース管理プログラムと同時にマニフェストが生成されます。マニフェストはリソース管理プログラム実行に必要です。リソース管理プログラム格納フォルダに配置するか、リソース管理プログラムに埋め込んでください。マニフェストの埋め込みについては、Microsoft(R) Visual Studio(R)2005のマニュアルを参照してください。
Interstageインストール先\ots\program\rsc配下に以下のリソース管理プログラムを提供しています。これらのリソース管理プログラムを使用する範囲の運用であれば、新たにリソース管理プログラムを生成する必要がありません。
-Oracle10g用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_ora10g.exe)
-Oracle11g用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_ora11g.exe)
-Symfoware/RDB用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_symfo.exe)
-MQD用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_mqd.exe)
起動されているリソース管理プログラムの実行可能ファイルを上書きしないでください。コマンド実行時に、すでにファイルが存在している場合、上書き確認を実施しますので、該当するファイルがプロセスとして動作していないか確認してください。
/opt/FSUNots/program/rsc配下に以下のリソース管理プログラムを提供しています。これらのリソース管理プログラムを使用する範囲の運用であれば、新たにリソース管理プログラムを作成する必要がありません。
-Oracle10g用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_ora10g)(プロセスモード)
-Oracle11g用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_ora11g)(プロセスモード)
-Symfoware/RDB用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_symfo)(プロセスモード)
-MQD用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_mqd)(プロセスモード)
Symfoware/RDBを使用する場合、環境変数LD_LIBRARY_PATHに Symfoware/RDBで必要な製品のライブラリを指定して本コマンドを実行してください。
/opt/FJSVots/program/rsc配下に以下のリソース管理プログラムを提供しています。これらのリソース管理プログラムを使用する範囲の運用であれば、新たにリソース管理プログラムを作成する必要がありません。
-Oracle10g用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_ora10g)(スレッドモード)
-Oracle11g用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_ora11g)(スレッドモード)
-Symfoware/RDB用のリソース管理プログラム(fjotsrsc_symfo)(プロセスモード)
otslinkrscコマンドを使用する場合、Cコンパイラが必要となります。
使用例
Symfoware/RDBを使用するリソース管理プログラムrdb_resource.exeを作成する場合
otslinkrsc -l D:\temp\ots\otssymxa.lib |
Oracleを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource.exe」を作成する場合
なお、Oracleのバージョンは10.2.0です。
otslinkrsc -l D:\temp\ots\otsoraxa.lib |
SQL Serverを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource.exe」を作成する場合
otslinkrsc -l D:\temp\otsmsqlxa.lib |
Symfoware/RDBを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource」を作成する場合
RDB2LIBには、Symfoware/RDBのライブラリディレクトリを指定する必要があります。
otslinkrsc -l libotssymxa.o -r "-L$(RDB2LIB) -lrdbxa -lsqldrv" |
Oracleを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource」を作成する場合。
ORALIBには、Oracleのライブラリディレクトリを指定する必要があります。
otslinkrsc -l libotsoraxa.o -r "-L$(ORALIB) -lclntsh" -o rdb_resource |