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Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)

26.2 otslinkrsc

名前

  otslinkrsc  -  リソース管理プログラムの作成

形式

  otslinkrsc -l xa_linkpgm [-t {process|thread}] -r "library" [-c] -o name

機能説明

  otslinkrscコマンドは、リソース管理プログラムを作成する場合に使用します。 xa_linkpgmには、XA連携用プログラム名を指定します。"library"は、XA連携時に必要なデータベースベンダが公開するライブラリ情報を指定します。nameには、作成するリソース管理プログラムの名前を指定します。


当コマンドを実行するとMicrosoft(R) Visual Studio(R)のリンクコマンドが動作します。

  以下に、otslinkrscコマンドのオプションを説明します。

-l

  otsmkxapgmコマンドで作成される拡張子「LIB」のファイル名を指定します。

  otsmkxapgmコマンドで作成される拡張子「o」のファイル名を指定します。

コマンド実行時のカレントフォルダにXA連携用プログラムがある場合は、ファイル名だけの指定でコマンドを実行できます。
  XA連携用プログラムに指定できるパス名の最大長は255バイトです。

-t {process|thread}

  processが指定された場合はプロセスモードとして作成します。
  threadが指定された場合はスレッドモードとして作成します。
  本オプションを省略した場合はprocessとみなします。

-r


  データベースベンダが公開するライブラリを1024バイト以内で指定します。
  以下の規約でコマンドを指定してください。

Symfoware/RDB:
  "/libpath:'ライブラリの格納パス' F3CWXA.LIB F3CWDRV.LIB"

Oracle 10g 系:
  "/libpath:'ライブラリの格納パス' ORAXA10.LIB"

Oracle 11g 系:
  "/libpath:'ライブラリの格納パス' ORAXA11.LIB"

SQL Server:
  "XASWITCH.LIB"

注) ライブラリ情報およびオブジェクト情報は、半角ダブルクォート(")で囲まなければなりません。
  ライブラリの格納パスは、半角シングルクォート(')で囲まなければなりません。


  データベースベンダが公開するライブラリを2048バイト以内で指定します。
  以下の規約でコマンドを指定してください。

Symfoware/RDB:
  "-L'ライブラリの格納パス' -lrdbxa -lsqldrv"

Oracle:
  "-L'ライブラリの格納パス' -lclntsh"

注) ライブラリ情報およびオブジェクト情報は、半角ダブルクォート(")で囲まなければなりません。
  ライブラリの格納パスは、半角シングルクォート(')で囲まなければなりません。

-c

  リソース管理プログラムをバックアップ対象とする場合は、本オプションを指定してください。本オプションを指定する場合は、-oオプションで指定するリソース管理プログラム名はファイル名のみとしてください。
  リソース管理プログラムは以下に作成されます。

  Interstageインストール先\ots\var\clone


  /opt/FSUNots/var/clone

  /opt/FJSVots/var/clone

-o

  作成するリソース管理プログラム名を指定します。
  リソース管理プログラム名に指定できるパス名の最大長は255バイトです。

  拡張子「EXE」を付けたファイル名を指定します。指定は、絶対パス名でも、ファイル名でもかまいませんが、ファイル名指定の場合は、コマンド実行時のカレントフォルダに作成されます。

注意事項

使用例

  Symfoware/RDBを使用するリソース管理プログラムrdb_resource.exeを作成する場合

  otslinkrsc -l D:\temp\ots\otssymxa.lib
    -r "/libpath:'C:\SFWSV\ESQL\LIB' F3CWXA.LIB F3CWDRV.LIB"
    -o rdb_resource.exe

  Oracleを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource.exe」を作成する場合
なお、Oracleのバージョンは10.2.0です。

  otslinkrsc -l D:\temp\ots\otsoraxa.lib
    -r "/libpath:'C:\oracle\product\10.2.0\db_1\RDBMS\XA' ORAXA10.LIB "
    -o rdb_resource.exe

  SQL Serverを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource.exe」を作成する場合

  otslinkrsc -l D:\temp\otsmsqlxa.lib
    -r "XASWITCH.LIB "
    -o rdb_resource.exe

  Symfoware/RDBを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource」を作成する場合
RDB2LIBには、Symfoware/RDBのライブラリディレクトリを指定する必要があります。

  otslinkrsc -l libotssymxa.o -r "-L$(RDB2LIB) -lrdbxa -lsqldrv"
    -o rdb_resource

  Oracleを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource」を作成する場合。
ORALIBには、Oracleのライブラリディレクトリを指定する必要があります。

  otslinkrsc -l libotsoraxa.o -r "-L$(ORALIB) -lclntsh" -o rdb_resource