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Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)

8.8 odlistque

名前

  odlistque -キューイングポリシの状態を表示

形式

  odlistque [-a] [-M system]

機能説明

  odlistqueコマンドは、登録済みサーバアプリケーション、およびodsetqueコマンドで登録されたキューイングポリシについて、リクエスト受け付け処理の状態とリクエスト処理の状態、キューイングされたリクエストに関する情報を表示します。
  本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。

-a

  キューイングされたリクエストについて、そのリクエストを発行したクライアントのIPアドレスも表示します。

-M system

  拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
  本オプションは、以下の製品で指定可能です。
  -  Interstage Application Server Enterprise Edition

本コマンドにより表示される情報の各項目について、以下で説明します。

> odlistque -a
Queue Name         ImplementationRepositoryID           Queue  /Dispatch Req/Max Client
OD_ORB_QUEUE       IDL:FJ/ImplementationRep:1.0         DISABLE/ENABLE   0  /16
  Queue Name

  対象のキュー名です。キューに登録していないサーバアプリケーションの場合は、インプリメンテーションリポジトリIDが表示されます。

  ImplementationRepositoryID

  インプリメンテーションリポジトリIDです。キューに複数のサーバアプリケーションが登録されている場合、各アプリケーションのインプリメンテーションリポジトリIDが縦に羅列して表示されます。

  Queue

  リクエストの受け付け処理の状態です。活性状態(リクエストを受け付ける状態)の場合は“ENABLE”、非活性状態(リクエストを受け付けない状態)の場合は“DISABLE”となります。
  サーバアプリケーションが未起動の場合は“DISABLE”になります。キューに複数のサーバアプリケーションが登録されている場合、1つでも未起動のサーバアプリケーションが存在すると“DISABLE”になります。
  CORBAワークユニットとして運用しているサーバアプリケーションの場合は、isinhibitqueコマンド、ispermitqueコマンドで状態の変更を行えます。CORBAワークユニットとして運用していないサーバアプリケーションの場合は、odcntlqueコマンドの-queオプションで状態の変更を行えます。

  Dispatch

  リクエスト処理の状態です。活性状態(サーバアプリケーションへのリクエストの割り当てを行う状態)の場合は“ENABLE”、非活性状態(サーバアプリケーションへのリクエストの割り当てを行わない状態)の場合は“DISABLE”になります。
  サーバアプリケーションが未起動の場合は“ENABLE”になります。
  CORBAワークユニットとして運用していないサーバアプリケーションの場合は、odcntlqueコマンドの -dspオプションで状態の変更を行えます。

  Req

  キューイングされたリクエストの数です。サーバアプリケーションで処理中のリクエストは含みません。
  CORBAワークユニットとして運用しているサーバアプリケーションの場合、isinfobjコマンドによって表示される“queue”に等しくなります。

  Max

  キューイングできるリクエストの最大数です。
  受付け可能リクエスト数の上限値が表示されます。詳細については、odsetqueの“受付け可能リクエスト数の上限値について”を参照してください。
  ただし、CORBAワークユニットとして運用しているサーバアプリケーションの場合は、ワークユニット定義の“Maximum Queuing Message”で指定した値が表示されます。“Maximum Queuing Message”を指定していない場合は、0が表示されます。

  Client

  キューイングされたリクエストについて、そのリクエストを発行したクライアントのIPアドレスを表示します。IPアドレスは、リクエストがキューイングされた順に羅列されます。また、IPv6が有効な環境において本コマンドを実行し、かつリクエストを発行したクライアントでIPv4が有効であった場合は、IPv4射影アドレスが表示されます。
  -aオプション指定時のみ表示されます。

注意事項

使用例

> odlistque
Queue Name         ImplementationRepositoryID           Queue  /Dispatch Req/Max
OD_ORB_QUEUE       IDL:FJ/ImplementationRep:1.0         DISABLE/ENABLE   0  /16
                   IDL:FJ/ImplementationDef:1.0
                   IDL:FJ/Repository:1.0
                   IDL:OM_ORB/admin:1.0
IDL:ODsample/stringtest:1.0 IDL:ODsample/stringtest:1.0          ENABLE /ENABLE   0  /256

> odlistque -a
Queue Name         ImplementationRepositoryID           Queue  /Dispatch Req/Max Client
OD_ORB_QUEUE       IDL:FJ/ImplementationRep:1.0         DISABLE/ENABLE   0  /16
                   IDL:FJ/ImplementationDef:1.0
                   IDL:FJ/Repository:1.0
                   IDL:OM_ORB/admin:1.0
IDL:ODsample/stringtest:1.0 IDL:ODsample/stringtest:1.0          ENABLE /DISABLE   3  /256 10.34.157.107,10.34.157.118,10.34.157.107