サーバアプリケーションのソースとスケルトンのコンパイル方法、およびリンク方法について説明します。
コンパイルとリンクの手順の流れを以下に示します。
IDLcコマンドで、IDLファイルをコンパイルします。IDLcコマンドは、スケルトンクラスファイル、インタフェースクラスファイル、Holderクラスファイル、およびHelperクラスファイルを生成します。
javacコンパイラで、1.で生成されたJavaソースファイル(*.java)をコンパイルします。このとき、環境変数CLASSPATHに、CORBAサービス提供ライブラリを設定します。
javacコンパイラで、サーバソースファイル(*.java)をコンパイルします。このとき、環境変数CLASSPATHに、2.で生成されたクラスファイル(*.class)、サーバ管理ライブラリ、およびCORBAサービス提供ライブラリを設定します。
ユーザメソッドを含むユーザメソッドクラスファイル(*.class)を、javahコマンドに-jniオプションを指定して実行し、プロトタイプ宣言となるユーザメソッドプロトタイプファイル(*.h)を作成します。
SQL文実行ソースファイル(*.c)をコンパイルし、サーバ管理ライブラリ、XA連携用プログラム、データベース依存ライブラリ、およびCORBAサービス提供ライブラリとあわせて、動的リンクライブラリ(Windows(R)の場合:“*.dll”、Solaris/Linuxの場合:“*.so”)であるユーザSQL実行モジュールを作成します。
注1)SQL文実行部分のソースファイルは、各社データベースベンダが提供するプレコンを実行して、事前にSQL文実行ソースファイル(*.c)に変換してください。
注2)
作成した動的リンクライブラリ使用時は、環境変数PATHに動的リンクライブラリの格納先を設定してください。
注2)
作成した動的リンクライブラリ使用時は、環境変数LD_LIBRARY_PATHに動的リンクライブラリの格納先を設定してください。
■サーバライブラリ
以下のライブラリをリンク、または参照できるように設定します。
なお、サーバ管理ライブラリ以外のデータベース連携サービスのライブラリは、CORBAサービスのライブラリより前にリンクされるように、上から順にリンクしてください。
環境変数CLASSPATHに以下のファイルを設定して、javacコンパイラから参照できるようにしてください。
使用用途 | ファイル名 | 格納パス |
---|---|---|
サーバアプリケーションの運用環境用・データベースアクセスアプリケーション用 | otsserver_java2.jar | C:\Interstage\ots\etc\class(注) |
注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。
使用するデータベースに応じて、必要なファイルをリンクしてください。
使用用途 | ファイル名 | 格納パス |
---|---|---|
Oracle11gにアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | otsxaora11g_java.dll | C:\Interstage\ots\program\rsc(注) |
otsxaora11g_java.lib | ||
Oracle10gにアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | otsxaora10g_java.dll | |
otsxaora10g_java.lib | ||
Symfoware/RDB(プロセスモード)にアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | otsxasym_java.dll | |
otsxasym_java.lib | ||
Symfoware/RDB(スレッドモード)にアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | otsxasym_mt_java.dll | |
otsxasym_mt_java.lib |
注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。
使用するデータベースに応じて、必要なファイルをリンクしてください。
データベース | ファイル名 | 格納パス |
---|---|---|
Oracle11g | oraxa11.lib | Oracleホーム・ディレクトリ\RDBMS |
oci.lib | Oracleホーム・ディレクトリ\OCI\lib | |
orasql11.lib | Oracleホーム・ディレクトリ\precomp | |
Oracle10g | oraxa10.lib | Oracleホーム・ディレクトリ\rdbms |
oci.lib | Oracleホーム・ディレクトリ\oci\lib | |
orasql10.lib | Oracleホーム・ディレクトリ\precomp | |
Oracle9i | oraxa9.lib | Oracleホーム・ディレクトリ\rdbms\XA |
oci.lib | Oracleホーム・ディレクトリ\oci\lib\msvc | |
orasql9.lib | Oracleホーム・ディレクトリ\precomp\lib | |
Symfoware/RDB | f3cwxa.lib | Symfoware/RDBのインストールパス\ESQL\lib |
f3cwdrv.lib | ||
SQL Server | ntwdblib.lib | SQL Serverのインストールパス\80\Tools\DevTools\Lib |
Javaソースファイル(*.java)をコンパイルする場合は、環境変数CLASSPATHにJava言語向けライブラリを設定して、javacコンパイラから参照できるようにします。
Java言語以外をリンク・コンパイルする場合は、CORBAサービス提供ライブラリのORBコア、インタフェースリポジトリ、およびネーミングサービスをリンクしてください。
CORBAサービス提供ライブラリのファイル名および格納パスについては、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“提供プログラム”-“CORBAサービスの提供プログラム”-“ライブラリ”-“サーバ用ライブラリ”を参照してください。
■サーバライブラリ
以下のライブラリをリンク、または参照できるように設定します。
なお、サーバ管理ライブラリ以外のデータベース連携サービスのライブラリは、CORBAサービスのライブラリより前にリンクされるように、上から順にリンクしてください。
環境変数CLASSPATHに以下のファイルを設定して、javacコンパイラから参照できるようにしてください。
使用用途 | ファイル名 | 格納パス |
---|---|---|
サーバアプリケーションの運用環境用・データベースアクセスアプリケーション用 | otsserver_java2.jar | /opt/FSUNots/etc/class(注) |
注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。
使用するデータベースに応じて、必要なファイルをリンクしてください。
使用用途 | ファイル名 | 格納パス |
---|---|---|
Oracle11gにアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | libotsxaora11g_java.so | /opt/FSUNots/program/xa(注) |
Oracle10gにアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | libotsxaora10g_java.so | |
Symfoware/RDBにアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | libotsxasym_java.so |
注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。
使用するデータベースに応じて、必要なファイルをリンクしてください。
データベース | ファイル名 | 格納パス |
---|---|---|
Oracle11g/Oracle10g | libclntsh.so | Oracleホーム・ディレクトリ/lib32 |
Oracle9i | libclntsh.so | Oracleホーム・ディレクトリ/lib |
Symfoware/RDB | librdbxa.so | /opt/FSUNrdb2b/lib(注) |
libsqldrv.so |
注)Symfoware/RDBのインストールパスが“/opt/FSUNrdb2b”の場合のパスです。
Javaソースファイル(*.java)をコンパイルする場合は、環境変数CLASSPATHにJava言語向けライブラリを設定して、javacコンパイラから参照できるようにします。
Java言語以外をリンク・コンパイルする場合は、CORBAサービス提供ライブラリのORBコア、インタフェースリポジトリ、およびネーミングサービスをリンクしてください。
CORBAサービス提供ライブラリのファイル名および格納パスについては、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“提供プログラム”-“CORBAサービスの提供プログラム”-“ライブラリ”-“サーバ用ライブラリ”を参照してください。
■サーバライブラリ
以下のライブラリをリンク、または参照できるように設定します。
なお、サーバ管理ライブラリ以外のデータベース連携サービスのライブラリは、CORBAサービスのライブラリより前にリンクされるように、上から順にリンクしてください。
環境変数CLASSPATHに以下のファイルを設定して、javacコンパイラから参照できるようにしてください。
使用用途 | ファイル名 | 格納パス |
---|---|---|
サーバアプリケーションの運用環境用・データベースアクセスアプリケーション用 | otsserver_java2.jar | /opt/FJSVots/etc/class(注) |
注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。
使用するデータベースに応じて、必要なファイルをリンクしてください。
データベース | ファイル名 | 格納パス |
---|---|---|
Oracle11gにアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | libotsxaora11g_java.so | /opt/FSUNots/program/xa(注) |
Oracle10gにアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | libotsxaora10g_java.so | |
Symfoware/RDBにアクセスするサーバアプリケーションの運用環境用 | libotsxasym_java.so |
注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。
使用するデータベースに応じて、必要なファイルをリンクしてください。
データベース | ファイル名 | 格納パス |
---|---|---|
Oracle | libclntsh.so | Oracleホーム・ディレクトリ/lib |
Symfoware/RDB | librdbxa.so | /opt/FJSVrdb2b/lib |
libsqldrv.so |
注)Symfoware/RDBのインストールパスが“/opt/FJSVrdb2b”の場合のパスです。
Javaソースファイル(*.java)をコンパイルする場合は、環境変数CLASSPATHにJava言語向けライブラリを設定して、javacコンパイラから参照できるようにします。
Java言語以外をリンク・コンパイルする場合は、CORBAサービス提供ライブラリのORBコア、インタフェースリポジトリ、およびネーミングサービスをリンクしてください。
CORBAサービス提供ライブラリのファイル名および格納パスについては、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“提供プログラム”-“CORBAサービスの提供プログラム”-“ライブラリ”-“サーバ用ライブラリ”を参照してください。