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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)

3.3.1 環境設定

  クライアント側で行う環境設定について、以下に示します。


3.3.1.1 Windows(R)クライアントの場合

(1) データベース連携サービスのホスト名の設定

  データベース連携サービスが動作するホストの情報(ホスト名・ポート番号)を設定する必要があります。エディタなどを使用してinithostファイルを編集します。
  inithostファイルの格納パスおよび設定例を以下に示します。


[格納パス]

C:\Interstage\ODWIN\etc\inithost

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


[設定例]

#host             port
otshost           8002
irhost            8002

#:コメント行

otshost

  データベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。

8002

  CORBAサービスと同一のポート番号です。

irhost

  他ホストのインタフェースリポジトリなどを使用する場合は、インタフェースリポジトリサーバのホスト名とCORBAサービスのポート番号を指定します。


注意

  inithostに指定したホスト名は、以下のフォルダ配下のhostsファイルにも記載する必要があります。

%SystemRoot%\system32\drivers\etc\hosts

(2) COBOL登録集/ライブラリの設定

  データベース連携サービスのクライアントを作成または実行する場合は、開発環境で作成したスタブファイル、インクルードファイルに加え、データベース連携サービスが提供するCOBOL登録集およびライブラリが必要となります。詳細については、後述のCOBOL登録集、ライブラリ一覧表を参照してください。また、CORBAアプリケーションとして作成するために、CORBAサービスで提供されているライブラリについては、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。

  クライアントで必要なCOBOL登録集およびライブラリなどは、以下のように取り出してください。

Windows(R)サーバ環境から取り出す場合

  データベース連携サービスがインストールされているホストから、[エクスプローラ]の[ネットワークコンピュータ]などで取り出します。


Solarisサーバ環境から取り出す場合

  データベース連携サービスがインストールされているホストから、ftpなどを使用してクライアント環境に複写します。

  \home\usr\libにライブラリを設定する場合

>cd \home\usr\lib  <RETURN>
ftp otshost <RETURN>
Connected to otshost
ftp>  cd /opt/FSUNots/pc/lib/COBOL <RETURN>
ftp>  binary <RETURN>
ftp>  get  OTSCURRENT_COBOL.DLL <RETURN>
ftp>  bye <RETURN>

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。

otshost

データベース連携サービスが動作するホストのホスト名


  以下の一覧表において、クライアントで必要なファイルはすべて取り出してください。


COBOL登録集

  データベース連携サービスが提供しているCOBOL登録集を以下に示します。


COBOL登録集名

使用用途

格納先

CURRENT.cbl

STATUS.cbl

CONST.cbl

CONTROL.cbl

COBOLのクライアント/サーバ作成用


C:\Interstage\ots\include\COBOL


/opt/FSUNots/include/COBOL


/opt/FJSVots/include/COBOL

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


クライアントライブラリ

  データベース連携サービスが提供しているライブラリを以下に示します。


ライブラリ名

使用用途

格納先

otscurrent.dll

C言語/C++言語/COBOLのクライアント運用環境用


C:\Interstage\ots\pc\lib\C


/opt/FSUNots/pc/lib/C


/opt/FJSVots/pc/lib/C

OTSCURRENT_COBOL.DLL

COBOLのクライアント運用環境用


C:\Interstage\ots\pc\lib\COBOL


/opt/FSUNots/pc/lib/COBOL


/opt/FJSVots/pc/lib/COBOL

OTSCURRENT_COBOL.LIB

COBOLのクライアント作成用

OTSCURRENT_COBOL_MT.DLL

COBOLのクライアント運用環境用
(PowerCOBOL97 V60系以降でマルチスレッドを使用する場合)


C:\Interstage\ots\pc\lib\COBOL

OTSCURRENT_COBOL_MT.LIB

COBOLのクライアント作成用
(PowerCOBOL97 V60系以降でマルチスレッドを使用する場合)

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


3.3.1.2 Solarisクライアントの場合

(1) データベース連携サービスのホスト名の設定

  データベース連携サービスのOTSシステムが動作するホストの情報(ホスト名・ポート番号)を設定する必要があります。エディタなどを使用してinitial_hostsファイルを編集します。
  initial_hostsファイルの格納パスおよび設定例を以下に示します。


[格納パス]

/etc/opt/FSUNod/initial_hosts

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


[設定例]

#host             port
otshost           8002
irhost            8002

#:コメント行

otshost

  データベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。

8002

  CORBAサービスと同一のポート番号です。

irhost

  他ホストのインタフェースリポジトリなどを使用する場合は、インタフェースリポジトリサーバのホスト名とCORBAサービスのポート番号を指定します。


注意

  • initial_hostsに指定したホスト名は、/etc/hostsファイルにも記載する必要があります。

  • OTSシステムと同一ホスト上でクライアントアプリケーションを動作させる場合は、initial_hostsファイルを設定する必要はありません。


(2) COBOL登録集/ライブラリの設定

  データベース連携サービスのクライアントの成/実行を行う場合は、開発環境で作成したスタブファイル、インクルードファイルに加え、データベース連携サービスが提供するCOBOL登録集およびライブラリが必要となります。詳細については、後述のCOBOL登録集、ライブラリ一覧表を参照してください。また、CORBAアプリケーションとして作成するために、CORBAサービスで提供されているライブラリについては、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。

  COBOL登録集およびライブラリは、以下の方法で取り出してください。


Windows(R)サーバ環境から取り出す場合

  データベース連携サービスがインストールされているホストから、ftpなどを使用してクライアント環境に複写します。

  /home/usr/libにライブラリを設定する場合

> cd C:\Interstage\ots\unix\lib <RETURN>
> ftp otscl <RETURN>
Connected to otscl
ftp>  cd /home/urs/lib <RETURN>
ftp>  binary <RETURN>
ftp>  put  libCurrent_COBOL.so <RETURN>
ftp>  bye <RETURN>

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。

otscl

データベース連携サービスのクライアントアプリケーションが動作するホストのホスト名

  クライアント環境で以下のコマンドを実行します。bsh使用時のコマンドの実行例を示します(%:プロンプト)。

% chmod  555  libCurrent_COBOL.so

Solarisサーバ環境から取り出す場合

  データベース連携サービスがインストールされているホストから、ftpなどを使用してクライアント環境に複写します。

  /home/usr/libにライブラリを設定する場合

% cd /home/usr/lib
% ftp otshost <RETURN>
Connected to otshost
ftp>  cd /opt/FSUNots/lib <RETURN>
ftp>  binary <RETURN>
ftp>  get  libCurrent_COBOL.so <RETURN>
ftp>  bye <RETURN>
% chmod  555  libCurrent_COBOL.so

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。

otshost

データベース連携サービスが動作するホストのホスト名


  以下の一覧表において、クライアントで必要なファイルはすべて取り出してください。


COBOL登録集

  データベース連携サービスが提供しているCOBOL登録集を以下に示します。


COBOL登録集名

使用用途

格納先

CURRENT.cbl

STATUS.cbl

CONST.cbl

CONTROL.cbl

COBOLのクライアント/サーバ作成用


C:\Interstage\ots\include\COBOL


/opt/FSUNots/include/COBOL


/opt/FJSVots/include/COBOL

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


クライアントライブラリ

  データベース連携サービスが提供しているライブラリを以下に示します。

ライブラリ名

使用用途

格納先

libCurrentnt.so

C言語/C++言語/COBOL共通ノンスレッド用ライブラリ


C:\Interstage\ots\unix\lib


/opt/FSUNots/lib


/opt/FJSVots/lib

libCurrent_COBOL.so

COBOL用


C:\Interstage\ots\unix\lib


/opt/FSUNots/lib

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


(3) 環境変数の設定

  クライアントアプリケーションを動作させるには、以下の環境変数を設定する必要があります。


環境変数OD_HOME

  環境変数OD_HOMEは、CORBAサービスを利用するために必要な環境変数です。
  設定例を以下に示します。

% OD_HOME=/opt/FSUNod <RETURN>
% export OD_HOME <RETURN>

環境変数LD_LIBRARY_PATH

  環境変数LD_LIBRARY_PATHに、データベース連携サービスのライブラリが格納されているディレクトリを設定します。
  設定例を以下に示します。

% LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/home/usr/lib <RETURN>
% export LD_LIBRARY_PATH <RETURN>


環境変数CORBA

  環境変数CORBAに、CORBAサービスのCOBOL登録集が格納されているディレクトリを設定します。
  設定例を以下に示します。

% CORBA=/opt/FSUNod/include/COBOL <RETURN>
% export CORBA <RETURN>

環境変数COSTRANSACTIONS

  環境変数COSTRANSACTIONSに、データベース連携サービスのCOBOL登録集が格納されているディレクトリを設定します。
  設定例を以下に示します。

% COSTRANSACTIONS =/home/usr/include/COBOL <RETURN>
% export COSTRANSACTIONS <RETURN>