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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)

3.2.1 環境設定

  クライアント側で行う環境設定について以下に示します。


3.2.1.1 Windows(R)クライアントの場合

(1) データベース連携サービスシステムのホスト名の設定

  データベース連携サービスが動作するホストの情報(ホスト名・ポート番号)を設定する必要があります。エディタなどを使用してinithostファイルを編集します。
  inithostファイルの格納パスおよび設定例を以下に示します。


[格納パス]

C:\Interstage\ODWIN\etc\inithost

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


[設定例]

#host             port
otshost           8002
irhost            8002

#:コメント行

otshost

  データベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。

8002

  CORBAサービスと同一のポート番号です。

irhost

  他ホストのインタフェースリポジトリなどを使用する場合は、インタフェースリポジトリサーバのホスト名とCORBAサービスのポート番号を指定します。


注意

  inithostに指定したホスト名は、以下のフォルダ配下のhostsファイルにも記載する必要があります。

%SystemRoot%\system32\drivers\etc\hosts

(2) インクルードファイル/ライブラリの設定

  データベース連携サービスのクライアントを作成または実行する場合は、開発環境で作成したスタブファイル、インクルードファイルに加え、データベース連携サービスが提供するインクルードファイルおよびライブラリが必要となります。詳細については、インクルードファイル/ライブラリ一覧表を参照してください。また、CORBAアプリケーションとして作成するために、CORBAサービスで提供されているライブラリについては、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。

  クライアントで必要なインクルードファイルおよびライブラリは、以下のように取り出してください。


Windows(R)サーバ環境から取り出す場合

  データベース連携サービスがインストールされているホストから、[エクスプローラ]の[ネットワークコンピュータ]などで取り出します。


Solaris/Linuxサーバ環境から取り出す場合

  データベース連携サービスがインストールされているホストから、ftpなどを使用してクライアント環境に複写します。

  \home\usr\libにライブラリを設定する場合

>cd \home\usr\lib  <RETURN>
>ftp otshost <RETURN>
Connected to otshost
ftp>  cd /opt/FSUNots/pc/lib/CPP <RETURN>
ftp>  binary <RETURN>
ftp>  get  otscurrent_cpp.dll <RETURN>
ftp>  bye <RETURN>

>cd \home\usr\lib  <RETURN>
>ftp otshost <RETURN>
Connected to otshost
ftp>  cd /opt/FJSVots/pc/lib/CPP <RETURN>
ftp>  binary <RETURN>
ftp>  get  otscurrent_cpp.dll <RETURN>
ftp>  bye <RETURN>

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。

otshost

データベース連携サービスが動作するホストのホスト名


  以下の一覧表においてクライアントで必要なファイルをすべて取り出してください。


インクルードファイル

  データベース連携サービスが提供しているクライアント環境用のインクルードファイルを以下に示します。


インクルード名

使用用途

格納先

CosTransactions_cplus.h

C++言語のクライアント作成用


C:\Interstage\ots\include


/opt/FSUNots/pc/lib/CPP


/opt/FJSVots/pc/lib/CPP

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


クライアントライブラリ

  データベース連携サービスが提供しているクライアント環境用ライブラリを以下に示します。


ライブラリ名

使用用途

格納先

otscurrent.dll

C言語/C++言語/COBOLのクライアント運用環境用


C:\Interstage\ots\pc\lib\C


/opt/FSUNots/pc/lib/C


/opt/FJSVots/pc/lib/C

otscurrent_cpp.dll

C++言語のクライアント運用環境用


C:\Interstage\ots\pc\lib\CPP


/opt/FSUNots/pc/lib/CPP


/opt/FJSVots/pc/lib/CPP

otscurrent_cpp.lib

C++言語のクライアント作成用

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


3.2.1.2 Solaris/Linuxクライアントの場合

(1) データベース連携サービスのホスト名の設定

  データベース連携サービスのOTSシステムが動作するホストの情報(ホスト名・ポート番号)を設定する必要があります。エディタなどを使用してinitial_hostsファイルを編集します。
  initial_hostsファイルの格納パスおよび設定例を以下に示します。


[格納パス]

/etc/opt/FSUNod/initial_hosts

/etc/opt/FJSVod/initial_hosts

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


[設定例]

#host             port
otshost           8002
irhost            8002

#:コメント行

otshost

  データベース連携サービスが動作するホストのホスト名です。

8002

  CORBAサービスと同一のポート番号です。

irhost

  他ホストのインタフェースリポジトリなどを使用する場合は、インタフェースリポジトリサーバのホスト名とCORBAサービスのポート番号を指定します。


注意

  • initial_hostsに指定したホスト名は、/etc/hostsファイルにも記載する必要があります。

  • OTSシステムと同一ホスト上でクライアントアプリケーションを動作させる場合は、initial_hostsファイルを設定する必要はありません。


(2) インクルードファイル/ライブラリの設定

  データベース連携サービスのクライアントを作成または実行する場合は、開発環境で作成したスタブファイル、インクルードファイルに加え、データベース連携サービスが提供するインクルードファイルおよびライブラリが必要となります。詳細については、後述のインクルードファイル、ライブラリ一覧表を参照してください。また、CORBAアプリケーションとして作成するために、CORBAサービスで提供されているライブラリについては、“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”を参照してください。

  クライアントで必要なインクルードファイルおよびライブラリは、以下の方法で取り出してください。

Windows(R)サーバ環境から取り出す場合

  データベース連携サービスがインストールされているホストから、ftpなどを使用してクライアント環境に複写します。

  /home/usr/libにライブラリを設定する場合

> cd C:\Interstage\ots\unix\lib
> ftp otscl <RETURN>
Connected to otscl
..
ftp>  cd /home/usr/lib <RETURN>
ftp>  binary <RETURN>
ftp>  put  libCurrent_CPP.so <RETURN>
ftp>  bye <RETURN>

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。

otscl

データベース連携サービスのクライアントアプリケーションが動作するホストのホスト名

  クライアント環境で以下のコマンドを実行します。bsh使用時のコマンドの実行例を示します(%:プロンプト)。

% chmod  555  libCurrent_CPP.so

Solaris/Linuxサーバ環境から取り出す場合

  データベース連携サービスがインストールされているホストから、ftpなどを使用してクライアント環境に複写します。

  /home/usr/libにライブラリを設定する場合

% cd /home/usr/lib
% ftp otshost <RETURN>
Connected to otshost
ftp>  cd /opt/FSUNots/lib <RETURN>
ftp>  binary <RETURN>
ftp>  get  libCurrent.so <RETURN>
ftp>  bye <RETURN>
% chmod  555  libCurrent.so

% cd /home/usr/lib
% ftp otshost <RETURN>
Connected to otshost
ftp>  cd /opt/FJSVots/lib <RETURN>
ftp>  binary <RETURN>
ftp>  get  libCurrent.so <RETURN>
ftp>  bye <RETURN>
% chmod  555  libCurrent.so

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。

otshost

データベース連携サービスが動作するホストのホスト名


  以下の一覧表において、クライアントで必要なファイルをすべて取り出してください。


インクルードファイル

  データベース連携サービスが提供しているクライアント環境用のインクルードファイルを以下に示します。


インクルード名

使用用途

格納先

CosTransactions_cplus.h

C++言語のクライアント作成用


C:\Interstage\ots\unix\include


/opt/FSUNots/include


/opt/FJSVots/include

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


クライアントライブラリ

  データベース連携サービスが提供しているクライアント環境用ライブラリを以下に示します。


ライブラリ名

使用用途

格納先

libCurrent.so

C言語/C++言語共通マルチスレッド用ライブラリ


C:\Interstage\ots\unix\lib


/opt/FSUNots/lib


/opt/FJSVots/lib

libCurrentnt.so

C言語/C++言語/COBOL共通ノンスレッド用ライブラリ

libCurrent_CPP.so

C++言語用


C:\Interstage\ots\unix\lib


/opt/FJSVots/lib

libCurrent_CPP50.so

C++言語用


/opt/FSUNots/lib

注)本製品のインストールパスがデフォルトの場合のパスです。


(3) 環境変数の設定

  クライアントアプリケーションを動作させるには、以下の環境変数を設定する必要があります。


環境変数OD_HOME

  環境変数OD_HOMEは、CORBAサービスを利用するために必要な環境変数です。
  設定例を以下に示します。

% OD_HOME=/opt/FSUNod <RETURN>
% export OD_HOME <RETURN>

% OD_HOME=/opt/FJSVod <RETURN>
% export OD_HOME <RETURN>

環境変数LD_LIBRARY_PATH

  環境変数LD_LIBRARY_PATHに、データベース連携サービスのライブラリが格納されているディレクトリを設定します。
  設定例を以下に示します。

% LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/home/usr/lib <RETURN>
% export LD_LIBRARY_PATH <RETURN>