グローバルトランザクション運用を行う場合の注意事項について以下に説明します。
データベース連携サービスが起動されている必要があります。グローバルトランザクション運用については、“OLTPサーバ運用ガイド”の“分散トランザクション機能の運用”を参照してください。
データベース連携サービスの多重度に、コンシューマ数、サプライヤ数の合計より大きい値を指定する必要があります。データベース連携サービスの多重度の指定方法は、“OLTPサーバ運用ガイド”の“分散トランザクション機能を使用する場合のシステム環境設定”を参照してください。
データベース連携サービスを使用する場合、SSL連携は使用できません。
esmkchnlコマンドで-otsオプションを指定して作成したイベントチャネルは、データベース連携サービスのリソース管理プログラムで、かつサーバアプリケーションです。したがって、イベントチャネルを起動するだけでグローバルトランザクション運用を行うことができるため、“アプリケーション作成ガイド(データベース連携サービス編)”で説明されている“サーバアプリケーションの開発”、および“リソース管理プログラムの作成から起動まで”の操作を行う必要はありません。
ただし、イベントチャネルとグローバルトランザクション連携を行うデータベースについては、本操作を行う必要があります。
サプライヤおよびコンシューマは、データベース連携サービスのクライアントアプリケーションとして動作する必要があります。詳細については、“4.7 グローバルトランザクションでのアプリケーション開発”を参照してください。
グローバルトランザクション運用中のイベントチャネルに対して、以下の値を変更しないでください。以下の値を変更する場合は、いったんイベントチャネルを削除してからイベントチャネルを再作成してください。
イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の最大値(essetcnfchnlコマンドの-s -edmaxの指定値)
イベントデータおよび接続情報の不揮発チャネル運用時に、イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(essetcnfchnlコマンドの-s -pltimeの指定値)
イベントチャネルを再作成しないで運用を続行した場合、イベントチャネルを正常に動作させることができません。たとえば、イベントチャネルを再起動すると、情報メッセージ“es31003”が出力されて正常に起動しているようにみえても、実際はイベントチャネルが起動されていない(Windows(R)の場合はイベントログ上、Solaris/Linuxの場合はシステムログ上にエラーメッセージ“es10804”が出力される)などの現象が発生する可能性があります。