Adminプロパティとは、イベントチャネル単位で、詳細に管理を行うためのプロパティです。Adminプロパティ項目は、EventChannelFactoryインタフェースで設定します。
指定可能なAdminプロパティ項目とその設定値のデータ型を以下に示します。
Adminプロパティ項目 | 設定値のデータ型 |
---|---|
MaxQueueLength | CORBA long型 |
MaxConsumers | CORBA long型 |
MaxSuppliers | CORBA long型 |
HostName | CORBA string型 |
PortNumber | CORBA unsigned short型 |
(1) MaxQueueLength
ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の最大値を、0以上の整数で指定します。ただし、essetcnfコマンドで指定された「イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の最大値」の範囲内で、有効です。
0を設定した場合、または省略した場合は、essetcnfコマンドで指定された「イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の最大値」が適用されます。
これ以上のデータを蓄積しようとした場合のメッセージの扱いは、QoSプロパティ項目のDiscardPolicyの指定に従います。DiscardPolicyにRejectNewEventsが指定されている場合は、IMP_LIMITシステム例外が発生します。
(2) MaxConsumers
ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルに接続できるコンシューマの最大数を、0以上の整数で指定します。ただし、essetcnfコマンドで指定された「イベントチャネルに接続できるコンシューマの最大数」の範囲内で、有効です。
0を設定した場合、または省略した場合は、essetcnfコマンドで指定された「イベントチャネルに接続できるコンシューマの最大数」が適用されます。
なお、指定以上の接続要求は、IMP_LIMITシステム例外が発生します。
(3) MaxSuppliers
ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルに接続できるサプライヤの最大数を、0以上の整数で指定します。ただし、essetcnfコマンドで指定された「イベントチャネルに接続できるサプライヤの最大数」の範囲内で、有効です。
0を設定した場合、または省略した場合は、essetcnfコマンドで指定された「イベントチャネルに接続できるサプライヤの最大数」が適用されます。
なお、指定以上の接続要求は、IMP_LIMITシステム例外が発生します。
(4) HostName
複数IPアドレスを持つシステムで、動的チャネルを使用してイベントチャネルの通信経路を指定する場合にホスト名(64文字以内)、またはIPアドレスを指定します。
HostNameを指定する場合は、同時にPortNumberも指定する必要があります。
なお、HostNameとPortNumberのどちらか一方が設定されている場合、エラーは発生せず、無視されます。
注意
以下のどちらかでホスト名が設定されている場合は、複数IPアドレスを使用できないため、指定しないでください。指定した場合、イベントチャネルの起動に失敗します。
Interstage動作環境定義の“Corba Host Name”
configファイル(CORBAサービス)の“IIOP_hostname”(CORBAサービスが使用するホスト名)
(5) PortNumber
複数IPアドレスを持つシステムで、動的チャネルを使用してイベントチャネルの通信経路を指定する場合にポート番号を指定します。
注意
ポート番号には、CORBAサービスのポート番号として指定されている以下のどちらかを指定してください。
[SSL通信が無効である場合]
Interstage動作環境定義の“Corba Port Number”
configファイル(CORBAサービス)の“IIOP_port”
[SSL通信が有効である場合]
Interstage動作環境定義の“SSL Port Number”
configファイル(CORBAサービス)の“UNO_IIOP_ssl_port”