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Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド

5.1 アクセス制御の設計

  アクセス制御の設計では、クライアントからリポジトリサーバに対してアクセスした際に、どのアクセス対象に対して、どのアクセスユーザに、どのようなアクセスを許可する必要があるのか、またはどのようなアクセスを禁止する必要があるのかを決定します。
  たとえば、従業員Aさんの電話番号を、その電話を持つ従業員Aさんには書き込みを許可し、他の従業員には読み取りを許可し、認証されていないユーザ(匿名ユーザ)にはアクセスを禁止する、という設定ができます。
  アクセス制御の設計は、リポジトリに登録するデータ(ディレクトリ情報ツリー)の設計と同時に実施してください。

  リポジトリサーバは、以下の情報の組み合わせに従って、アクセスを評価します。

アクセス対象

  アクセス対象には、エントリ(サブツリー)、または属性が指定できます。特定のエントリやサブツリー、またはパスワードなど特定の属性へのアクセスを制御するよう設計します。
  上述の例では、電話番号がアクセス対象に該当します。

アクセスユーザ

  アクセスユーザには、クライアントからリポジトリサーバにアクセス(バインド)する際に指定するユーザ(バインドDN)、または匿名ユーザが指定できます。
  アクセスユーザは、以下の5つに分類できます。

  管理者(管理者用DN)は、アクセス制御の対象にはなりません。全エントリの情報に対する全アクセス権(認証・比較・検索・読み取り・書き込み)を持っています。

アクセス権

  アクセス権には、以下の6つが指定できます。