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Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド

2.4 Servletサービスに関する対策

■セション使用時の注意

  セション情報はCookieまたはURLパラメタに埋め込まれます。
  WebサーバとWebブラウザの間がインターネットの場合には、通信内容が傍受/改変される恐れがあります。
  そのため、SSL通信を使用することをお勧めします。

Webアプリケーション開発時の注意事項

  Webアプリケーション開発時の注意事項については、“J2EEユーザーズガイド”の“Webアプリケーションの開発上の注意事項”を参照してください。

Webアプリケーション配備時の注意

  配備したWebアプリケーションは、一般ユーザからの改変を防ぐため、書き込み権はServletコンテナを実行するユーザにのみ設定することをお勧めします。

Webアプリケーションのルートディレクトリに対する注意

  Webサーバで公開するディレクトリと、Webアプリケーションのルートディレクトリが同一の場合には、WebブラウザからclassファイルやJARファイル等のWebアプリケーションそのものを参照されてしまう恐れがあり、セキュリティホールとなる可能性があります。
  そのため、Webサーバで公開するディレクトリと、Webアプリケーションのルートディレクトリは別々にすることをお勧めします。

■通信データについての注意

  WebサーバコネクタとServletコンテナの通信において次の脅威があります。

  これらの脅威に対してSSL通信を使用し防御することをお勧めします。なりすましを防御するためには、SSLバージョン3(クライアント認証)が必要です。
  SSL通信の設定については、“15.1 Servletサービスにおける環境設定”を参照してください。

■セションリカバリ機能使用時の注意

  ServletコンテナとSession Registry Serverの通信にはHTTPを使用します。
  通信において次の脅威があります。

  ServletコンテナとSession Registry Server間はイントラネット内での通信になりますが、イントラネット内でも上記脅威の可能性がある場合には、ServletコンテナとSession Registry Server間にはセキュリティが確保されたネットワークを使用するようにしてください。