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Interstage Application Server/Interstage Web Server J2EE ユーザーズガイド

第4章 JNDI

本章では、JNDIの利用方法について説明します。

JNDIサービスプロバイダを使用する場合の環境設定

InterstageではJ2EEオブジェクトへのアクセスを可能にするJNDIサービスプロバイダを実装しています。Interstageが実装するJNDIサービスプロバイダを使用する場合の環境設定については“4.1 JNDIサービスプロバイダの環境設定”を参照してください。



各種オブジェクトを参照可能にするための環境設定

Interstageが実装するJNDIサービスプロバイダにより、J2EEアプリケーションはJNDIのインタフェースを使用して以下のようなオブジェクトを参照することができます。

JNDIで参照可能なオブジェクトは以下です。

カテゴリ

オブジェクト名

Webアプリケーション

EJBアプリケーション

J2EEアプリケーションクライアント

アプレット

EJBオブジェクト

EJB Homeオブジェクト

EJB Local Homeオブジェクト

×

×

リソース参照

JDBCデータソース

×

JMSコネクションファクトリ

×

JavaMailメールセション

×

URL(Uniform Resource Locator)

×

connectorコネクションファクトリ

×

×

リソース環境参照

JMS Destination

×

その他

環境エントリ

×

UserTransaction

×

ORB

deployment descriptorの記述

参照するオブジェクトの情報を、各アプリケーションのdeployment descriptorファイルに記述してください。deployment descriptorへの記述方法については“4.9 deployment descriptorファイルへの記述”を参照してください。
ただし、アプレットの場合は、EJBのみ参照可能であるためdeployment descriptorの指定等は必要ありません。lookupの引数にEJBアプリケーション名を指定するだけで、EJB Homeオブジェクトを参照可能です。

オブジェクトの参照方法

deployment descriptorに記述されたオブジェクトについては、JNDIインタフェースのlookupメソッドを使用してJ2EEアプリケーションから参照することが可能です。詳細は“4.10 オブジェクトの参照方法”を参照してください。

名前変換機能

アプリケーションの記述と運用環境の実名が異なる場合には名前変換機能を使用して、deployment descriptorの参照名と運用環境の実名を対応づけることが可能です。このように、名前変換ファイルを使用して、deployment descriptorファイルの参照名と運用環境の実名の対応関係を定義すると、運用環境に依存しないアプリケーションを作成することができます。名前変換機能については“4.11 名前変換機能”を参照してください。

Fujitsu XMLプロセッサを使用する場合の設定

deployment descriptorファイルまたは名前変換ファイルを解析する場合、通常はSunのXMLパーサを使用します。解析処理にFujitsu XMLプロセッサを使用する場合については、“Fujitsu XMLプロセッサを使用する場合の設定”を参照してください。

UserTransactionの使用方法

lookupしたUserTransactionオブジェクトを使用してトランザクションの開始と終了を制御することが可能です。UserTransactionの使用方法については“4.12 UserTransactionインタフェースを使用したトランザクション制御”を参照してください。