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Interstage Application Server インストールガイド(クライアント)

付録B サイレントインストール

通常、本製品をインストールする場合、利用する各機能で必要な情報を対話形式で入力します。
サイレントインストール機能を利用することにより、同じ設定でインストールする場合には、対話形式の情報入力を一切行わずインストールすることができます。


使用上の条件

サイレントインストールの手順

以下の手順でインストールしてください。


  1. サイレントインストール応答ファイルの作成

    サイレントインストールを行う場合、対話形式で入力する情報が記述された応答ファイルを作成する必要があります。応答ファイルは、以下の手順で一度インストールを行い、そのインストール情報から作成します。


    1. インストーラの起動

      応答ファイルを作成する場合、以下のパラメタでインストーラを起動してください。

      (CD-ROMドライブ)\ISTAGE\Disk1\issetup.exe -r
    2. 必要な機能の選択と設定

      通常のインストールと同様に、インストールタイプ、機能を選択してください。また、必要に応じて設定値を変更してください。ここで設定した内容と同一の設定でサイレントインストール対象のコンピュータにもインストールされます。

    3. 応答ファイルの作成

      実際にインストールを実行します。インストール後、Windowsシステムルートフォルダ配下にsetup.issという応答ファイルが作成されます。


  2. サイレントインストールの実行

    “1.サイレントインストール応答ファイルの作成”で作成した応答ファイル(setup.iss)を用いてサイレントインストールを実行します。


    1. 応答ファイル(setup.iss)の格納

      サイレントインストールを行うコンピュータ上の任意のフォルダに応答ファイル(setup.iss)を格納してください。

    2. サイレントインストールの実行

      CD-ROMドライブにクライアントパッケージのCD-ROMをセットし、以下のパラメタでインストーラを起動します。このとき、インストール結果を保存するログファイルも指定します。なお、コマンド実行後、すぐ復帰しますが、インストールは実行されます。

      例) 応答ファイルがc:\tmp\setup.iss、ログファイルがc:\tmp\setup.logの場合

      (CD-ROMドライブ)\ISTAGE\Disk1\issetup.exe -s -f1c:\tmp\setup.iss -f2c:\tmp\setup.log

      ※上記の操作は1コマンドです。改行を入れずに実行してください。

    3. インストール結果の確認

      ログファイルを開き、[ResponseResult]セクションの“ResultCode”を参照してください。以下に復帰値の意味を記載します。

      ResponseResultの値

      意味

      0

      インストール成功

      -1

      インストール失敗
      インストール途中に、インストーラがエラーを検出した場合

      -3

      対象システムの環境により、応答ファイルと異なるシーケンスで実行された場合

      • インストールフォルダ配下にInterstageの資源が残っている、またはInterstageがインストール済

      • ディスク容量不足

      • 排他ソフトウェアが存在

      • 異なるバージョン・レベル/エディション、またはサーバパッケージのインストーラを用いて作成した応答ファイルを指定した場合。

      -5

      指定した応答ファイル(setup.iss)が見つからない

      -8

      応答ファイルの内容が不当


エラーが発生した場合の対処

ログファイルの[ResponseResult]セクションの“ResultCode”にエラーが設定されている場合、以下で該当する対処を実施し、サイレントインストールを実行してください。


ResponseResultの値

対処

-1

インストール中にエラーが発生しています。
以下の資料を採取し、技術員に連絡してください。

  • Windowsシステムルートフォルダ配下のisasinst.log

-3

以下を確認し、各々のエラーとなる原因を取り除いてください。

  • 指定したインストールフォルダ配下にInterstageの資源が残っている場合には、指定したフォルダを削除またはインストールフォルダを変更してください。

  • Interstageがインストール済の場合は、インストール済のInterstageをアンインストールしてから、再度インストールを実施してください。

  • インストール先のディスク容量が不足している場合は、ディスクに必要な空きを作ってからインストールを実施してください。

  • 排他ソフトウェアが存在する場合には、排他ソフトウェアをアンインストール後、再度インストールを実施してください。

  • 応答ファイルは、同一のバージョン・レベル/エディションのクライアントパッケージ用インストーラで作成したファイルを指定してください。

-5

指定した応答ファイル(setup.iss)が見つからないため、サイレントインストール実行時に指定した応答ファイルのパスに誤りがないか確認してください。

-8

指定した応答ファイル(setup.iss)が壊れている可能性があります。応答ファイルを再作成してから、再度インストールを実施してください。

上記以外

以下の資料を採取して、技術員に連絡してください。

  • 使用した応答ファイル

  • ログファイル

  • システムフォルダ配下に出力されるisasinst.log (通常は、“c:\Windows\isasinst.log”に出力されます。)


注意事項