RLP管理オブジェクトの容量見積りについて説明します。
RLP管理オブジェクトは両システムに作成します。
RLP管理オブジェクトスペース量の見積り値として、以下の値を参考にしてください。この見積り値は、容量に十分な余裕を持たせた値となっています。
DSI数 | RLP管理オブジェクトスペース量 |
---|---|
1000 | 10M |
5000 | 37M |
10000 | 71M |
100000 | 684M |
1000000 | 6800M ≒ 6.8G |
RLP管理オブジェクトの容量見積りを詳細に行う場合は、以下の表をもとに各情報のスペース量を算出します。
算出されたスペース量の合計値がRLP管理オブジェクトのスペース量です。
情報名 | 種別 | 格納構造 | 見積り要素またはスペース量 | 備考 |
---|---|---|---|---|
資源対応関係管理情報 | 表 | SEQUENTIAL構造 | レコード長=1086byte | 左記を元にスペース量を見積りしてください。 |
インデックス(主キー) | BTREE構造のデータ部 | エントリ長=32 | 左記を元にデータ部のページ数を算出し、データ部のスペース量を見積りしてください。 | |
BTREE構造のインデックス部 | エントリ長=24 | 左記を元にインデックスレベル、インデックス部ページを算出し、インデックス部のスペース量を見積りしてください。 | ||
インデックス(二次キー) | BTREE構造のデータ部 | エントリ長=32 | 左記を元にデータ部のページ数を算出し、データ部のスペース量を見積りしてください。 | |
BTREE構造のインデックス部 | エントリ長=24 | 左記を元にインデックスレベル、インデックス部ページを算出し、インデックス部のスペース量を見積りしてください。 | ||
メッセージ連携管理情報 | 表 | SEQUENTIAL構造 | 512KB | スペース量は、固定です。 |
インデックス(主キー) | BTREE構造のデータ部 | 205KB | ||
BTREE構造のインデックス部 | 51KB | |||
インデックス(二次キー) | BTREE構造のデータ部 | 205KB | ||
BTREE構造のインデックス部 | 51KB | |||
RERUNログ反映状態管理情報 | 表 | SEQUENTIAL構造 | レコード長=1078byte | |
インデックス | BTREE構造のデータ部 | 資源対応関係管理情報と同じ | ||
BTREE構造のインデックス部 | 資源対応関係管理情報と同じ | |||
RERUNログ抽出ファイル管理情報 | 表 | SEQUENTIAL構造 | 512KB | スペース量は、固定です。 |
インデックス | BTREE構造のデータ部 | 410KB | ||
BTREE構造のインデックス部 | 102KB |
※圧縮率、データ部の使用率などの推奨値は、“Symfoware Server RDB運用ガイド(データベース定義編)”を参照してください。なお、RLP管理オブジェクトの場合は、表、インデックス共通で安全率=3.0を推奨します。
ポイント
RLP管理オブジェクト(RLP単位の表とインデックスのDSI)は、メモリ常駐することを推奨しています。RLP管理オブジェクトをメモリ常駐する場合のメモリ容量の見積りは、上記の容量見積りをもとに算出してください。
もし、システムのメモリ量の関係ですべてのデータをメモリ常駐できない場合は、少なくともインデックスに関してはメモリ常駐し、表については極力多くのメモリを割り付けるようにしてください。
メモリ常駐については“B.4 BC管理DBのチューニング”を参照してください。
参照
見積り要素からスペース量の算出を行う場合の見積り式については、“Symfoware Server RDB運用ガイド(データベース定義編)”を参照してください。