資源の配置について説明します。
フェイルオーバ型クラスタシステムを利用して運用する場合、ファイルは、共用ディスクまたはローカルディスクに配置します。Active DB Guardでは、切り替え後に運用状態を引き継ぐものは、共用ディスク装置に配置します。運用状態を引き継ぐ必要のないファイルは、ローカルディスクに配置します。共用ディスク装置には、共用ディスクまたは切り替えディスクがあり、ファイルによって、どちらかに配置します。
フェイルオーバ運用のスタンバイ機能を利用して運用する場合の、Active DB Guardを構成するファイルの種別と配置先を以下の表に示します。
ファイル | ファイルの種別 | 配置先 |
---|---|---|
BC構成パラメタファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
BCログ管理ファイル | ローデバイス | 共用または切り替え |
RLP動作環境ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
RLP管理オブジェクト | ローデバイス | 共用または切り替え |
RLM | ローデバイス | 共用または切り替え(注) |
RLC | ローデバイス | 共用または切り替え(注) |
RLC退避ファイル | UNIX系ファイル | 切り替え |
RERUNログ抽出ファイル | UNIX系ファイル | 切り替え |
RERUNログ抽出作業域 | UNIX系ファイル | ローカル |
RERUNログ引継ぎファイル | ローデバイス | 共用または切り替え |
UNIX系ファイル | 切り替え | |
資源識別子抽出ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
共用:GDS(同時アクセス用共用ディスク)
切り替え:切り替えディスク
ローカル:ローカルディスク
注)リモートコピー環境に配置します。
フェイルオーバ運用のホットスタンバイ機能を利用して運用する場合の、Active DB Guardを構成するファイルの種別と配置先を以下の表に示します。
ファイル | ファイルの種別 | 配置先 |
---|---|---|
BC構成パラメタファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
BCログ管理ファイル | ローデバイス | 共用 |
RLP動作環境ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
RLP管理オブジェクト | ローデバイス | 共用 |
RLM | ローデバイス | 共用(注) |
RLC | ローデバイス | 共用(注) |
RLC退避ファイル | UNIX系ファイル | 切り替え |
RERUNログ抽出ファイル | UNIX系ファイル | 切り替え |
RERUNログ抽出作業域 | UNIX系ファイル | ローカル |
RERUNログ引継ぎファイル | ローデバイス | 共用 |
UNIX系ファイル | 切り替え | |
資源識別子抽出ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
共用:GDS(同時アクセス用共用ディスク)
切り替え:切り替えディスク
ローカル:ローカルディスク
注)リモートコピー環境に配置します。
注意
Active DB Guardのセットアップを行う前に、クラスタ制御のインストールからクラスタ初期構成設定およびネットワークの設定までの作業をしてください。
参照
共用ディスク装置に関する定義方法は、“PRIMECLUSTER導入運用書”を参照してください。
GDSの詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。
Symfoware Serverのクラスタ導入時のセットアップ方法については、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
ロードシェア運用を行う場合、運用形態により資源の配置場所が異なります。
また、両システムにおけるSymfoware Serverの資源の一致について以下の表に示します。
資源 | 両システムの資源の一致 | 備考 |
---|---|---|
ノード数 | 必要(注) |
|
RDBシステム数 | 必要(注) |
|
RDBシステム名 | 推奨 |
|
ロググループ | 必要(注) |
|
DSO/DSI | 必要(注) |
|
表定義 | 必要(注) |
|
データベーススペース | 推奨 | システム間の物理構成の柔軟性を実現する運用を行う場合は、必ずしもシステム間で一致させる必要はありませんが、セットアップ作業では完全に一致させてください。 |
ディスク配置 | 推奨 |
|
RDB動作環境ファイル | 必要(注) | パス名を除き、パラメタ値は一致 |
注)反映対象外の資源が含まれている場合でも、両システムのRDB資源は一致させてください。BC構成パラメタファイルのBC_RESOURCEパラメタに“NO”を指定する場合は、セットアップ後に設定してください。
参照
ロードシェアの運用形態については、“3.1.3 運用形態”を参照してください。
スケーラブル運用を行っている場合のActive DB Guardの資源配置について、以下の表に示します。
ファイル | ファイルの種別 | 配置先 |
---|---|---|
BC構成パラメタファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
BCログ管理ファイル | ローデバイス | ローカル |
RLP動作環境ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
RLP管理オブジェクト | ローデバイス | ローカル |
RLM | ローデバイス | ローカル(注) |
RLC | ローデバイス | ローカル(注) |
RLC退避ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
RERUNログ抽出ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
RERUNログ抽出作業域 | UNIX系ファイル | ローカル |
RERUNログ引継ぎファイル | ローデバイス | ローカル |
資源識別子抽出ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
ローカル:ローカルディスク
注)リモートコピー環境に配置します。
スケーラブル運用以外の運用形態(1:1運用待機、カスケード、N:1運用待機)の資源配置
スケーラブル運用以外の運用形態の場合、Active DB Guardの資源は以下のように配置します。
ファイル | ファイルの種別 | 配置先 |
---|---|---|
BC構成パラメタファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
BCログ管理ファイル | ローデバイス | 共用または切り替え |
RLP動作環境ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
RLP管理オブジェクト | ローデバイス | 共用または切り替え |
RLM | ローデバイス | 共用または切り替え(注) |
RLC | ローデバイス | 共用または切り替え(注) |
RLC退避ファイル | UNIX系ファイル | 切り替え |
RERUNログ抽出ファイル | UNIX系ファイル | 切り替え |
RERUNログ抽出作業域 | UNIX系ファイル | ローカル |
RERUNログ引継ぎファイル | ローデバイス | 切り替え |
資源識別子抽出ファイル | UNIX系ファイル | ローカル |
共用:GDS(同時アクセス用共用ディスク)
切り替え:切り替えディスク
ローカル:ローカルディスク
注)リモートコピー環境に配置します。