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Symfoware Active DB GuardV10.1.0 設計・セットアップガイド

3.1.6 資源の配置

資源の配置について説明します。

3.1.6.1 フェイルオーバ運用の資源配置

フェイルオーバ型クラスタシステムを利用して運用する場合、ファイルは、共用ディスクまたはローカルディスクに配置します。Active DB Guardでは、切り替え後に運用状態を引き継ぐものは、共用ディスク装置に配置します。運用状態を引き継ぐ必要のないファイルは、ローカルディスクに配置します。共用ディスク装置には、共用ディスクまたは切り替えディスクがあり、ファイルによって、どちらかに配置します。

フェイルオーバ運用のスタンバイ機能の資源配置

フェイルオーバ運用のスタンバイ機能を利用して運用する場合の、Active DB Guardを構成するファイルの種別と配置先を以下の表に示します。

表3.1 Active DB Guardを構成するファイルの種別と配置先

ァイル

ファイルの種別

配置先

BC構成パラメタファイル

UNIX系ファイル

ローカル

BCログ管理ファイル

ローデバイス

共用または切り替え

RLP動作環境ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

RLP管理オブジェクト

ローデバイス
または
UNIX系ファイル

共用または切り替え

RLM

ローデバイス

共用または切り替え(注)

RLC

ローデバイス

共用または切り替え(注)

RLC退避ファイル

UNIX系ファイル

切り替え

RERUNログ抽出ファイル

UNIX系ファイル

切り替え

RERUNログ抽出作業域

UNIX系ファイル

ローカル

RERUNログ引継ぎファイル

ローデバイス

共用または切り替え

UNIX系ファイル

切り替え

資源識別子抽出ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

共用:GDS(同時アクセス用共用ディスク)
切り替え:切り替えディスク
ローカル:ローカルディスク
注)リモートコピー環境に配置します。

ェイルオーバ運用のホットスタンバイ機能の資源配置

フェイルオーバ運用のホットスタンバイ機能を利用して運用する場合の、Active DB Guardを構成するファイルの種別と配置先を以下の表に示します。

表3.2 Active DB Guardを構成するファイルの種別と配置先

ァイル

ファイルの種別

配置先

BC構成パラメタファイル

UNIX系ファイル

ローカル

BCログ管理ファイル

ローデバイス

共用

RLP動作環境ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

RLP管理オブジェクト

ローデバイス
または
UNIX系ファイル

共用

RLM

ローデバイス

共用(注)

RLC

ローデバイス

共用(注)

RLC退避ファイル

UNIX系ファイル

切り替え

RERUNログ抽出ファイル

UNIX系ファイル

切り替え

RERUNログ抽出作業域

UNIX系ファイル

ローカル

RERUNログ引継ぎファイル

ローデバイス

共用

UNIX系ファイル

切り替え

資源識別子抽出ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

共用:GDS(同時アクセス用共用ディスク)
切り替え:切り替えディスク
ローカル:ローカルディスク
注)リモートコピー環境に配置します。

注意

Active DB Guardのセットアップを行う前に、クラスタ制御のインストールからクラスタ初期構成設定およびネットワークの設定までの作業をしてください。

参照

  • 共用ディスク装置に関する定義方法は、“PRIMECLUSTER導入運用書”を参照してください。

  • GDSの詳細については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

  • Symfoware Serverのクラスタ導入時のセットアップ方法については、“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。

3.1.6.2 ロードシェア運用の資源配置

ロードシェア運用を行う場合、運用形態により資源の配置場所が異なります。

また、両システムにおけるSymfoware Serverの資源の一致について以下の表に示します。

表3.3 ロードシェア運用時のSymfoware Serverの資源配置

資源

両システムの資源一致

備考

ノード数

必要(注)

  

RDBシステム数

必要(注)

  

RDBシステム名

推奨

  

ロググループ

必要(注)

  

DSO/DSI

必要(注)

  

表定義

必要(注)

  

データベーススペース

推奨

システム間の物理構成の柔軟性を実現する運用を行う場合は、必ずしもシステム間で一致させる必要はありませんが、セットアップ作業では完全に一致させてください。

ディスク配置

推奨

  

RDB動作環境ファイル

必要(注)

パス名を除き、パラメタ値は一致

注)反映対象外の資源が含まれている場合でも、両システムのRDB資源は一致させてください。BC構成パラメタファイルのBC_RESOURCEパラメタに“NO”を指定する場合は、セットアップ後に設定してください。

参照

ロードシェアの運用形態については、“3.1.3 運用形態”を参照してください。

スケーラブル運用の資源配置

スケーラブル運用を行っている場合のActive DB Guardの資源配置について、以下の表に示します。

表3.4 スケーラブル運用時のActive DB Guardの資源配置

ファイル

ファイルの種別

配置先

BC構成パラメタファイル

UNIX系ファイル

ローカル

BCログ管理ファイル

ローデバイス

ローカル

RLP動作環境ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

RLP管理オブジェクト

ローデバイス
または
UNIX系ファイル

ローカル

RLM

ローデバイス

ローカル(注)

RLC

ローデバイス

ローカル(注)

RLC退避ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

RERUNログ抽出ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

RERUNログ抽出作業域

UNIX系ファイル

ローカル

RERUNログ引継ぎファイル

ローデバイス
または
UNIX系ファイル

ローカル

資源識別子抽出ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

ローカル:ローカルディスク
注)リモートコピー環境に配置します。

スケーラブル運用以外の運用形態(1:1運用待機、カスケード、N:1運用待機)の資源配置

スケーラブル運用以外の運用形態の場合、Active DB Guardの資源は以下のように配置します。

表3.5 スケーラブル運用以外の運用形態時のActive DB Guardの資源配置

ファイル

ファイルの種別

配置先

BC構成パラメタファイル

UNIX系ファイル

ローカル

BCログ管理ファイル

ローデバイス

共用または切り替え

RLP動作環境ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

RLP管理オブジェクト

ローデバイス
または
UNIX系ファイル

共用または切り替え

RLM

ローデバイス

共用または切り替え(注)

RLC

ローデバイス

共用または切り替え(注)

RLC退避ファイル

UNIX系ファイル

切り替え

RERUNログ抽出ファイル

UNIX系ファイル

切り替え

RERUNログ抽出作業域

UNIX系ファイル

ローカル

RERUNログ引継ぎファイル

ローデバイス
または
UNIX系ファイル

切り替え

資源識別子抽出ファイル

UNIX系ファイル

ローカル

共用:GDS(同時アクセス用共用ディスク)
切り替え:切り替えディスク
ローカル:ローカルディスク
注)リモートコピー環境に配置します。