Symfoware Serverは、データベースを制御および格納するファイルから構成されています。これらのファイルの関係を、以下に示します。
図2.7 ファイルの構成
構成要素
Symfoware Serverの構成要素について、以下に説明します。
参照
構成要素の詳細については、“RDB運用ガイド”を参照してください。
利用者は、提供されたソフトウェア配布媒体から、システム内の任意の位置にRDBプログラムファイルを展開します。このRDBプログラムファイルには、実行形式ファイル、ライブラリファイルなどが含まれています。
RDBディレクトリファイルには、データベースをアクセスするための情報や、現在の運用情報などが記憶されます。
RDBディレクトリファイルには、利用者のデータベースを管理するためのディレクトリファイルと、RDBディクショナリを管理するためのディレクトリファイルの2種類があります。RDBディレクトリファイルは、RDBコマンドにより作成します。
RDBディクショナリには、利用者が作成したデータベースに関する以下の情報が格納されます。
データベースの論理構造に関する情報(表名、列名、列のデータ型など)
データベースの格納構造に関する情報(BTREEやSEQUENTIALといった構造情報、割り当てたデータベーススペースの情報など)
データベースの物理構造に関する情報(データベーススペースの獲得先ローデバイス名など)
データベースには、利用者が作成するデータが格納されます。
Symfoware Serverにおけるデータベースは、論理構造、格納構造および物理構造の3つから構成されています。データベースを作成する場合には、磁気ディスクへのI/O負荷のバランスが最適となるように配慮する必要があります。
データベースの構成についての詳細は、“第3章 Symfoware Serverのデータベースの構成”を参照してください。
テンポラリログファイルには、データベースの更新履歴が収集されます。更新履歴には、データの更新前の情報と更新後の情報があり、トランザクションのロールバックやSymfoware Serverのダウン後のリカバリ処理に使用されます。テンポラリログファイルは更新前情報を管理するBIログ域、更新後情報を管理するAIログ域およびログの索引としての情報を管理するログインデックス域から構成されます。テンポラリログファイルは、RDBコマンドにより作成します。
アーカイブログファイルは、トランザクションの更新履歴を、メディアリカバリに備えて保存するファイルです。アーカイブログファイルは複数用意し、これらを循環して使用します。アーカイブログファイルを利用した運用を“アーカイブログ運用”といいます。アーカイブログファイルは、RDBコマンドにより作成します。
監査ログデータベースには、管理者や利用者のデータベース処理を追跡するための情報を格納します。
パフォーマンスデータ格納ファイルには、パフォーマンスモニタが収集した、SQL文の情報、アプリケーションの動作状況、システム資源の使用情報、および、アプリケーションによって獲得される資源の占有情報を格納します。
RDB構成パラメタファイルは、RDBディレクトリファイルの配置先など、Symfoware Serverの動作を規定する各種情報が格納されたファイルです。このファイル内の情報は、利用者がSymfoware Serverの動作環境の定義を行うときに編集し、RDBコマンドによるSymfoware Serverの起動時に参照されます。
RDB構成パラメタファイルの詳細については、“2.4.2 RDB構成パラメタファイルの構成”を参照してください。
アプリケーションの実行時の動作環境をチューニングするための情報が格納されたファイルです。
動作環境ファイルは、以下の3種類があります。
1つのSymfoware Server環境の標準となる動作環境を設定する場合に作成します。Symfoware Server全体の動作環境のチューニングに使用します。
アプリケーションごとに動作環境を変更する場合に作成します。リモートアクセスのための情報もこのファイルに設定するため、リモートのデータベースにアクセスする場合は、必ず作成します。アプリケーションのコネクション単位で動作環境のチューニングに使用します。
ポイント
JDBC連携の場合はctuneparamオプション、ODBC連携の場合はODOSのオプションで設定できるパラメタ、.NET Framework連携の場合はtuneparamキーワードで、クライアント用の動作環境ファイルに相当する指定をすることができます。
データベース環境に固有の動作環境を設定する場合に作成します。アプリケーションごとの動作環境のチューニングに使用します。
参照
動作環境ファイルについての詳細は、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”を参照してください。
動作環境ファイルの位置づけについて、以下に示します。
図2.8 動作環境ファイルの位置づけ
指定方法 | 埋込みSQL連携 | JDBC連携 | ODBC連携 | .NET Framework連携 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | サーバ用の動作環境ファイル | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | JDBCドライバで指定可能なオプション | - | ○ | - | - |
3 | ODOSのオプション | - | - | ○ | - |
4 | tuneparamキーワード | - | - | - | ○ |
5 | クライアント用の動作環境ファイル | ○ | ○ | - | - |
6 | システム用の動作環境ファイル | ○ | ○ | ○ | ○ |
以下に示すファイルの集まりをSymfoware Serverの1つの動作環境といいます。
RDBディクショナリ
RDBディレクトリファイル
ロググループ管理ファイル
ログ管理ファイル
テンポラリログファイル
アーカイブログファイル
データベース
監査ログデータベース
パフォーマンスデータ格納ファイル
コアファイル
RDB構成パラメタファイル
退避ディスク
作業域
動作環境ファイル
共用メモリ、セマフォ、メッセージキュー(OS資源)
Symfoware Serverでは、動作環境に名前を付けて運用します。動作環境に名前を付けることによって、それぞれの環境を区別することができ、1つのシステム上に、複数の動作環境を作成して運用することができます。動作環境を区別するために付けた名前を、RDBシステム名といいます。1つのシステム上に複数の動作環境を作成している環境のことを、マルチRDBシステム環境といい、この運用をマルチRDB運用といいます。