ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V10.1.0 Connection Managerユーザーズガイド

E.4 APC動作環境ファイルの編集

RDBSYSTEM
【指定形式】

RDBSYSTEM = (RDBシステム名,ホスト名,通信用ポート番号,ダウン監視用ポート番号[,ホスト名,通信用ポート番号,ダウン監視用ポート番号・・・])

【定義種別の意味】

データベースサーバのRDBシステムと接続するためのホスト名とポート番号を指定します。アプリケーションが複数のRDBシステムを対象とする場合は、定義種別RDBSYSTEMを複数記述してください。

データベースサーバがフェイルオーバ運用を行っている場合は、運用系と待機系のホスト名およびポート番号を指定します。運用系および待機系の指定の順序に制約はありません。

【パラメタの意味】
RDBシステム名:

データベースサーバのRDBシステム名を指定します。

ホスト名:

/etc/hosts ファイルに設定したデータベースサーバのホスト名を指定します。

通信用ポート番号:

データベースサーバの /etc/services ファイルに指定した通信用のポート番号を指定します。

データベースサーバの通信用のポート番号については、“3.1.1.3 ポート番号の定義”を参照してください。

ダウン監視用ポート番号:

データベースサーバの /etc/services ファイルに指定したダウン監視用のポート番号を指定します。

データベースサーバのダウン監視用のポート番号については、“3.1.1.3 ポート番号の定義”を参照してください。

注意

  • 定義種別RDBSYSTEMは少なくとも1つは記述してください。

  • 各パラメタの指定に誤りがある場合でも、アプリケーションサーバの起動に成功する場合があります。また、このときデータベースサーバとの通信異常が発生する場合があります。定義種別RDBSYSTEMの指定には十分に注意してください。

  • 定義種別RDBSYSTEMには、データベースサーバの物理IPアドレスに対応するホスト名を指定してください。ただし、アプリケーションサーバとデータベースサーバ間の伝送路を二重化している場合は、二重化IPアドレスに対応するホスト名を指定してください。

  • ホスト名は44バイト以内で指定してください。データベースサーバのIPアドレスに対応するホスト名を44バイト以内で命名し、アプリケーションサーバの/etc/hostsファイルおよび定義種別RDBSYSTEMに指定してください。

SQLSERVER
【指定形式】

SQLSERVER = (SQLサーバ名,データベース名,RDBシステム名[,RDBシステム名・・・])

【定義種別の意味】

アプリケーションのCONNECT文に指定するSQLサーバ名と、SQLサーバ名として接続するデータベースサーバのRDBシステム名を指定します。データベースサーバがロードシェア運用を行っている場合には、接続対象のすべてのRDBシステム名を指定します。複数のSQLサーバ名を定義する場合には、複数の定義種別SQLSERVERを記述してください。

【パラメタの意味】
SQLサーバ名:

C/COBOLアプリケーションの場合は、CONNECT文で指定するSQLサーバ名を指定します。

Javaアプリケーションの場合は、JDBCデータソース登録ツールの[JDBCデータソース情報設定]画面の[データ資源名]に、SQLサーバ名を指定します。なお、[プロトコル]には、必ず「ローカル」を指定してください。

参照

JDBCデータソース登録ツールの詳細については、“アプリケーション開発ガイド(JDBCドライバ編)”を参照してください。

ODBCアプリケーションの場合は、ODOSのODBCデータソースを設定する[Symfoware ODOS セットアップ]画面で、[接続情報]の[ローカルアクセス]を選択し、[データベース名]にSQLサーバ名を指定します。

参照

ODBCデータソース設定の詳細については、“アプリケーション開発ガイド(ODBCドライバ編)”を参照してください。

データベース名:

処理対象の表が属するデータベース名を指定します。

RDBシステム名:

定義種別RDBSYSTEMで指定した処理対象とするRDBシステム名を指定します。

注意

定義種別SQLSERVERは少なくとも1つは記述してください。また、RDBシステム名は定義種別RDBSYSTEMで定義してください。

APC動作環境ファイルの記述例を以下に示します。

1

SolarisLinuxSolaris/Linuxの場合
データベースサーバがPRIMECLUSTERでロードシェア運用(2:1運用待機型)を行っている場合

# 作成日:2007.01.30
RDBSYSTEM  = (rdbsys1,host1,26551,26700,host2,26551,26700,host3,26551,26700)
RDBSYSTEM  = (rdbsys2,host1,26552,26701,host2,26552,26701,host3,26552,26701)
RDBCHECK   = (rdbsys1,10,20)
RDBCHECK   = (rdbsys2,10,20)
SQLSERVER  = (sqlsvr1,DB1,rdbsys1,rdbsys2)
SQLSERVER  = (sqlsvr2,DB1,rdbsys1,rdbsys2)
APCCORE    = /opt/FJSVapccm/etc/apccore
APCPRJCODE = 0xac

WindowsWindowsの場合
データベースサーバがSafeCLUSTERでロードシェア運用(2:1運用待機型)を行っている場合

# 作成日:2007.01.30
RDBSYSTEM  = (rdbsys1,host1,26551,26700,host2,26551,26700,host3,26551,26700)
RDBSYSTEM  = (rdbsys2,host1,26552,26701,host2,26552,26701,host3,26552,26701)
RDBCHECK   = (rdbsys1,10,20)
RDBCHECK   = (rdbsys2,10,20)
SQLSERVER  = (sqlsvr1,DB1,rdbsys1,rdbsys2)
SQLSERVER  = (sqlsvr2,DB1,rdbsys1,rdbsys2)
APCCORE    = D:\SFWSV\CM\CORE
APCPRJCODE = 0xac

2

SolarisSolarisの場合
データベースサーバがPRIMECLUSTERでロードシェア運用(2:2運用待機型)を行っている場合

# 作成日:2007.01.30
RDBSYSTEM  = (rdbsys1,host1,26551,26700,host2,26551,26700,host3,26551,26700,host4,26551,26700)
RDBSYSTEM  = (rdbsys2,host1,26552,26701,host2,26552,26701,host3,26552,26701,host4,26552,26701)
RDBCHECK   = (rdbsys1,10,20)
RDBCHECK   = (rdbsys2,10,20)
SQLSERVER  = (sqlsvr1,DB1,rdbsys1,rdbsys2)
SQLSERVER  = (sqlsvr2,DB1,rdbsys1,rdbsys2)
APCCORE    = /opt/FJSVapccm/etc/apccore
APCPRJCODE = 0xac