Connection Managerでは、PRIMECLUSTERと連携することで、フェイルオーバ運用が可能となります。
フェイルオーバは、クラスタシステムにおいて、1台のノードに異常が発生した場合、そのノード(運用系のConnection Manager)で稼動していた業務を別のノード(待機系のConnection Manager)に引継ぐ機能です。フェイルオーバを行うための運用を、フェイルオーバ運用と呼びます。
また、本機能を使用することで、Interstageと連携したConnection Managerのクラスタ環境の構築が可能になります。
注意
接続先のデータベースサーバがDBミラーリングシステムで、アプリケーションサーバのConnection ManagerがGCMの場合、本機能を使用することはできません。
PRIMECLUSTERとの連携により、アプリケーションサーバ側とデータベースサーバ側で、以下の機能を実現します。
アプリケーションサーバ側
Connection ManagerのリソースをPRIMECLUSTERに登録することで、クラスタアプリケーションによるConnection Managerの起動/停止、および、Connection Managerプロセスのダウン監視を行います。Connection Managerプロセスがダウンした場合、クラスタアプリケーションの切り替えを自動的に行います。これにより、Connection Managerのフェイルオーバ運用が可能となります。
データベースサーバ側
RDBシステムのリソースを登録することで、RDBシステムのダウン監視に加え、監視プロセス(apcspv)のダウン監視を行います。監視プロセスのダウンを検知した場合、監視プロセスの再起動を行います。監視プロセスの再起動は、5分以内に3回まで行います。5分以内で4回のプロセスダウンを検知した場合、RDBシステムが登録されているクラスタアプリケーションを切り替えます。
フェイルオーバ運用における運用形態には以下があります。
1:1運用待機
カスケード
1つのノードで1つの運用系または待機系が動作する形態です。この形態は、運用系の異常時にフェイルオーバすることで業務の継続が可能なため、信頼性の高いシステムが構築できます。
1つのノードで1つの運用系が動作し、その他の複数のノードで待機系が動作する形態です。この形態は、1:1運用待機と比べ、二重故障が発生しても業務の継続が可能となり、可用性の高いシステムが構築できます。また、長期的なノードの保守やノードの故障により1つのノードを起動できない場合でも、運用待機の構成を保証することができます。
セットアップ方法の詳細については、“付録C Connection ManagerとPRIMECLUSTERとの連携(Solarisの場合)”を参照してください。
セットアップ方法の詳細については、“付録D Connection ManagerとPRIMECLUSTERとの連携(Linuxの場合)”を参照してください。