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Symfoware Server V10.1.0 Connection Managerユーザーズガイド

2.4 SQLサーバについて

SQLサーバとは

アプリケーションがデータベースにアクセスする場合、SQLサーバに接続します。SQLサーバは、Connection Managerが提供する仮想的なサーバです。

SQLサーバと、RDBシステムまたはユーザロググループを対応づけることで、アプリケーションと、RDBシステムまたはユーザロググループが接続されます。

RDBシステムと接続する場合の例を、以下に示します。

フェイルオーバ運用では、SQLサーバとRDBシステムを対応づけるために、APC動作環境ファイルのSQLSERVERにRDBシステム名を指定します。

ロードシェア運用では、SQLサーバとユーザロググループを対応づけるために、APC動作環境ファイルのSQLSERVERにユーザロググループ名を指定します。

ポイント

フェイルオーバ運用の場合、アプリケーションが扱うデータベース資源は、RDBシステム全体を単位とします。異常が発生した場合は、運用ノードで稼動していたRDBシステムごと待機ノードに引き継ぎます。

ロードシェア運用の場合、アプリケーションが扱うデータベース資源は、RDBシステムの中のユーザロググループを単位とします。異常が発生した場合は、引継ぎ元ノードに存在するユーザロググループを、引継ぎ先ノードに引き継ぎます。

フェイルオーバ運用

フェイルオーバ運用では、運用・待機のノードで構成するRDBシステムを定義しSQLサーバと対応づけます。Connection Managerは運用・待機システムの動作状況を監視し、アプリケーション接続中に運用系システムでダウンが発生すると、ダウンを検知して自動的に待機系システムに切り替えます。アプリケーションは接続先のシステムを意識することなくフェイルオーバ運用のデータベースサーバと接続することができます。

ロードシェア運用

データベースサーバがロードシェア運用を行っている場合、SQLサーバは1つまたは複数のロググループと対応づけることができます。

アプリケーションはSQLサーバに対応づけたロググループの偏在先ノードへ接続します。

すべてのロググループをSQLサーバと対応づける必要はありませんが、APC動作環境ファイルのSQLSERVERに指定していないロググループにアクセスする場合、データベースサーバ側でノード間通信が発生し、性能に影響を与える場合があります。したがって、業務が主にアクセスするロググループをSQLSERVERに指定することを推奨します。

Connection Managerは引継ぎ元・引継ぎ先システムの動作状況を監視し、アプリケーション接続中に引継ぎ元システムでダウンが発生すると、ダウンを検知して自動的に引継ぎ先システムに切り替えます。アプリケーションは接続先のシステムを意識することなくロードシェア運用のデータベースサーバと接続することができます。

データベース資源を特定のロググループに配置する場合

SQLサーバと接続先のロググループを1対1で定義します。

データベース資源を複数のロググループに配置する場合

SQLサーバと接続先のロググループを1対Nで定義します。

一部のデータベース資源が複数の業務で共用される場合は、一部のロググループを共用したSQLサーバを定義することもできます。業務の構成に応じてSQLサーバを定義することで、データベースサーバを効率よく運用することができます。