古いバージョンレベルからの移行作業は、以下に従って移行作業を行ってください。なお、OSをまたいだアップグレードはできません。
以下の手順で移行作業を行ってください。以下の作業は複写元システムと複写先システムで共通です。
RDBディレクトリファイルを配置したパス名の確認
データベースの文字コード系の確認
データベースのデータ整合
Symfoware/RDBの停止
ファイルのバックアップ
Symfoware Serverのアップグレードインストール
ファイルのリカバリ
動作確認
RDBディレクトリファイルを配置したパス名を確認してください。
スケーラブルディレクトリ運用を行っていない場合
$ rdbprdic -r
スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合
$ rdbscldir -V
以下のコマンドを実行して、データベースの文字コード系を確認し、必ず控えておいてください。
$ rdbprt -m CODE Code Information Data Code ...... Unicode (注) rdb: INFO: qdg12074i:rdbprtが正常終了しました 復帰コード 00
注) 現在利用しているデータベースの文字コード系が表示されます。
バックアップセンタ運用を行っているデータベースのデータについて、複写先システムですべてのRERUNログの抽出・反映を行い、複写元システムと複写先システムの両システムでデータを一致させます。
1) 利用者業務を停止します。
2) rdbbcswhコマンドを実行してRLCを強制交替し、rdbbcrlcコマンドで交替済みのRLCを退避します。
$ rdbbcswh -p RLP名
$ rdbbcrlc -B -p RLP名 -f 出力ファイル名
3) rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
1) rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行して、RERUNログを抽出・反映します。RLCやRERUNログ抽出ファイルなどに残存しているRERUNログはすべて複写先システムに反映します。
$ rdbbcext -p RLP名
$ rdbbcref -p RLP名 -a
2) rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
参照
各コマンドの詳細は、“Symfoware Active DB Guard コマンドリファレンス”を参照してください。
Symfoware/RDBを正常に停止してください。
参照
Symfoware/RDBの停止の詳細は“セットアップガイド”を参照してください。
以下のファイルをバックアップしてください。
Symfoware Serverでバックアップの必要なファイル
/opt/FJSVsymbc配下にあって、作成または編集を行ったファイル
Symfoware Serverのファイルのバックアップの詳細については、“付録A Symfoware Server移行時の作業手順”を参照してください。
“第7章 アップグレードインストール”を参照して、Symfoware Serverのアップグレードインストールを行ってください。
以下のファイルをリカバリしてください。
Symfoware Serverでリカバリの必要なファイル
/opt/FJSVsymbc配下にあり、“5.ファイルのバックアップ”でバックアップしたファイル
Symfoware Serverのファイルのリカバリの詳細については“付録A Symfoware Server移行時の作業手順”を参照してください。
運用を開始する前に、正しく移行が行えたかどうか動作確認してください。
注意
古いバージョンレベルから移行する場合、インストール時のデータベースの文字コード系の指定は、必ず移行前の環境で確認したデータベースの文字コード系を指定してください。
移行前の環境と異なるデータベースの文字コード系をインストール時に指定してパッケージをインストールし、運用を再開した場合、データベースおよびRDBディクショナリの内容は保証されません。
Symfoware/RDBがダウンしている状態で、移行作業を行った場合は、データベースの内容は保証されません。
新しいバージョンレベルではメモリの見積りが異なる場合があります。移行の際にはメモリの見積りを行ってください。
参照
Symfoware Active DB Guardのメモリの見積りについては、“Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド”を参照してください。