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Symfoware Server V10.1.0 データベース二重化導入運用ガイド

11.3.1 Symfoware/RDBのシステムダウン

Symfoware/RDBがシステムダウンした場合のリカバリ方法について説明します。

Symfoware/RDBがシステムダウンした場合は、ノード切替えを行わずにリカバリを実施します。

Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルの設定が以下のときは、ノード切替えを行ってからリカバリを実施します。

参照

DBミラーリング動作環境ファイルの設定内容については“D.1 DBミラーリング動作環境ファイルの編集”を参照してください。

11.3.1.1 ノード切替えを行わずにリカバリを行う場合

正系ノードのSymfoware/RDBがシステムダウンした場合には、Symfoware/RDBを再起動することでリカバリを行います。Symfoware/RDBの再起動ができない場合は、異常原因ごとのリカバリを行ってください。

Symfoware/RDBがシステムダウンしたとき、ノード切替えを行わずにリカバリする操作の手順を以下に示します。

操作の手順

データベースサーバ1の操作

  1. 正系ノードのSymfoware/RDBがシステムダウンしたことを確認します。

  2. dxinfコマンドのlオプションを実行し、表示結果からノード間のネットワークの接続状態を確認します。

    ノード間の通信環境が2系統の構成の場合
    Solaris$ dxinf -l
    
    dxinf DATE:2010/04/01 TIME:21:15:32
    Own-Host-Name     : DBSVR1
    Own-IP-address    : 10.128.25.121
    Other-Host-Name   : DBSVR2
    Other-IP-address  : 10.128.25.129
    Status            : failure
    
    Own-Host-Name     : DBSVR1-2
    Own-IP-address    : 10.128.25.122
    Other-Host-Name   : DBSVR2-2
    Other-IP-address  : 10.128.25.130
    Status            : failure
    Linux$ dxinf -l
    
    dxinf DATE:2011/01/04 TIME:21:15:32
    Own-Host-Name     : DBSVR1
    Own-IP-address    : 10.128.20.1
    Other-Host-Name   : DBSVR2
    Other-IP-address  : 10.128.20.2
    Status            : failure
    
    Own-Host-Name     : DBSVR1-2
    Own-IP-address    : 10.128.30.1
    Other-Host-Name   : DBSVR2-2
    Other-IP-address  : 10.128.30.2
    Status            : failure
    ノード間の通信環境が1系統の構成の場合
    Solaris$ dxinf -l
    
    dxinf DATE:2010/04/01 TIME:21:15:32
    Own-Host-Name     : DBSVR1
    Own-IP-address    : 10.128.25.121
    Other-Host-Name   : DBSVR2
    Other-IP-address  : 10.128.25.129
    Status            : failure
    Linux$ dxinf -l
    
    dxinf DATE:2011/01/04 TIME:21:15:32
    Own-Host-Name     : DBSVR1
    Own-IP-address    : 10.128.20.1
    Other-Host-Name   : DBSVR2
    Other-IP-address  : 10.128.20.2
    Status            : failure

    ノード間のネットワークの接続状態は、“ネットワークの状態(Status)”を確認してください。“ネットワークの状態(Status)”が“failure”の場合は、ネットワークの接続状態に異常が発生しています。
    ノード間の通信環境が2系統の構成の場合は、2系統とも“ネットワークの状態(Status)”が“failure”になっているかを確認してください。

    ネットワークに異常が発生している場合は、以下を実施します。

    • dxaccumコマンドを実行して、ログデータを蓄積します。

      $ dxaccum
  3. データベースサーバを起動します。
    正系ノードのSymfoware/RDBの再起動に失敗した場合は、異常原因ごとのリカバリを行ってからSymfoware/RDBを再起動するか、または副系ノードからノードの強制切替えを行い、副系ノードに切り替えて運用を行ってください。

  4. 監視プロセスを起動します。

  5. BC管理DBをメモリ常駐します。

  6. dxsvstartコマンドのcオプションを実行してDBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c

注意

  • DBミラーリングサービスの開始時にデータの蓄積状態になります。

  • ノード間のネットワークに異常が発生している状態で、dxaccumコマンドを実行せずにデータベースサーバを起動した場合は、以下のメッセージを出力してデータベースサーバの起動は失敗します。

    rdb: ERROR: qdg20630u: DBミラーリングサービスのノード間の通信環境に異常が発生しました

参照

11.3.1.2 ノード切替えを行ってからリカバリを行う場合

Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルの設定が以下のときに、Symfoware/RDBがシステムダウンした際は、DBミラーリングシステムが自動ノード切替えを行います。

システムダウンが発生したノードについては、ノード組込みを行ってください。

参照

ノード組込みについては“7.1.2 ノード組込みの運用”を参照してください。