Symfoware/RDBの起動で異常が発生した場合の運用手順を説明します。
Symfoware/RDB起動時にRLPの障害が発生した場合でも、Symfoware/RDBの起動が成功しますので、利用者業務を開始してください。
ただしこの場合はデータベース二重化が停止していますので、その後、利用者業務が停止可能になるまで待ってから、DCUの再構築を行いDBミラーリングシステムの運用を再開します。
操作の手順
両ノード共通の操作
DBミラーリングサービスの運用中断の警告メッセージを確認します。
rdb: WARNING: qdg20460w:RLPが閉塞したため、バックアップセンタ運用を中断しました RLP名='RLP名'
RLP閉塞メッセージを確認します。
rdb: ERROR: qdg20122e:RLPを閉塞しました RLP名='RLP名'
システムログから、ディスク障害などを通知するメッセージを確認します。
ディスク障害などを通知するメッセージから障害の原因を調査し、リカバリを行います。
DCUを構成するRLPのいずれかのRLP、または両方のRLPがRLP閉塞となっている場合、両ノードでDBミラーリングサービスの緊急停止を実行します。
$ dxsvstop -term
DCUを再構築します。
注意
DBミラーリングサービスの緊急停止を行うと、データベース二重化が中止され、システムの可用性が低下するため、利用者業務が停止可能になった時点でDCUの再構築を行ってください。
ポイント
RLP障害が発生した場合でも、次回のSymfoware/RDBの起動は成功します。
この場合、RLP動作環境ファイル、BC管理DB、RLM、RLCファイル、RERUN抽出ファイル、RERUN抽出作業域、RERUNログ引継ぎファイルへの障害が考えられます。
参照
DCUの再構築の詳細については“11.9 DCUの再構築”を参照してください。
BCログ管理ファイルに入出力障害が発生した場合のリカバリ操作の手順を示します。
操作の手順
両ノード共通の操作
RDBREPORTから、BCログ管理ファイルの異常を通知する以下のいずれかのメッセージを確認します。
rdb: ERROR: qdg20162u:BCログ管理ファイルが閉塞されています
rdb: ERROR: qdg20165u:BCログ管理ファイルの入出力障害を検出しました
rdb: ERROR: qdg20166u:BCログ管理ファイルに異常があります
rdbbcdcuコマンドのVオプションおよび、bオプションを実行してDCUの運用情報を表示し、DCUを構成する2つのRLPが表示されないことを確認します。
$ rdbbcdcu -V -b
Symfoware/RDBを停止します。
障害ボリュームを交換します。
rdbbclogコマンドのMオプションおよび、rオプションを実行して、BCログ管理ファイルを再作成します 。
$ rdbbclog -M -r
rdbbcrlpコマンドのAオプションおよび、pオプション、Sオプションを実行して、BC ログ管理ファイルに DCUを構成する2つのRLP を再登録します 。
$ rdbbcrlp -A -p 主系RLP名 -S 送信用RLMのファイル名 $ rdbbcrlp -A -p 従系RLP名 -S 送信用RLMのファイル名
rdbbcdcuコマンドのVオプションおよび、bオプションを実行してDCUの運用情報を表示し、DCUを構成する2つのRLPが正常に登録されたことを確認します。
$ rdbbcdcu -V -b LogGroup : system RLCbuffNum : - RLCbuffSize : - RLCnum : 3 RLCsize : 10240K RLPid RLPname Kind OnMode OnStat RLPstat InhCause ConStat DisConCause LogRemain 1 rlp001 origin capture online normal - disconnection own-stop - 2 rlp002 duplicate init standby normal - disconnection own-stop -
Symfoware/RDBを起動します。
DCUを再構築します。
BCログ管理ファイルの異常が発生したノードが正系または昇格正系であり、かつ、以下のいずれかに該当する場合は、DCUの再構築が必要です。
利用者業務を開始した場合
Symfoware/RDB起動時に以下のメッセージが出力された場合
rdb: ERROR: qdg02604i:ダウンリカバリ処理を開始します
ポイント
BCログ管理ファイルをリカバリした後に、DCUを構成する2つのRLPをBCログ管理ファイルに再登録する必要があります。
本手順は、副系ノードで異常が発生した場合も同じです。ただし、DCUの再構築は不要です。
ノードの状態は、dxinfコマンドのsオプションを実行して確認します。
参照
Symfoware/RDBの起動、および停止については“セットアップガイド”を参照してください。
DCUの再構築の詳細については“11.9 DCUの再構築”を参照してください。