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Symfoware Server V10.1.0 データベース二重化導入運用ガイド

8.4.5 ノード切替えの注意事項

ノード切替えの注意事項を説明します。

8.4.5.1 ノード切替え中のデータベースへのアクセス

ノード切替えを開始してから完了するまでの間はデータベースへのアクセスはできません。
ノード切替え中は、データベースへのSQLやRDBコマンドの操作を実行しないでください。

8.4.5.2 ノード間の監視異常によるノード切替え

ノードの生存監視は、正系ノードと副系ノード間のネットワークを利用して実現しているため、ネットワーク障害が発生した場合でもノード間の監視異常として検知することがあります。

DBミラーリングシステムがノードの生存監視の異常を認識すると、以下のメッセージをシステムログに出力し、利用者判断を促します。

SYMFOWARE_SYMDX: ERROR: 32031: An error occurred in the communication environment(IPアドレスまたはホスト名) between nodes. The communication to the other node is terminated.

このメッセージが出力された場合、利用者は正系ノードのデータベースの状態を調査して、以下のいずれかの対処を行ってください。

自動ノード切替えを行う場合の異常検知

Mirroring Controllerを利用している場合で、ノード間通信異常時の自動ノード切替えを行うときに異常を検知した際は、両ノードの動作状態により、DBミラーリングシステムが以下のいずれかを行います。

ポイント

dxaccumコマンドを実行すると、副系ノードをリカバリするまでの間、RERUNログは正系ノードに蓄積されます。

参照

ノード間通信異常時の自動ノード切替えについては、 “C.5.1 ノード間通信異常時の自動ノード切替え”を参照してください。

8.4.5.3 通信環境異常時のノード切替え

ノード間の通信環境が異常となった場合は、以下を実施できません。

このような場合、以下の方法でノード切替えを実施することで利用者業務を継続してください。

DBミラーリングシステムでは、ノード間の通信環境の異常を検知すると、副系ノードに以下のメッセージを出力します。この場合、正系ノードのデータベースの状態を確認し、データベースが正常な場合、早急にノード間の通信環境をリカバリしてください。
データベースに異常が発生している場合は、正系ノードのデータベースを停止した後で、副系ノードからdxswitchコマンドのnオプションを実行することで、強制ノード切替えを行うことができます。

注意

RERUNログが蓄積状態の時に、dxswitchコマンドのnオプションを実行すると蓄積中のRERUNログを反映せずに強制ノード切替えを行います。

ポイント

正系ノードのOSやハードに無応答などの異常が発生し、正系ノードの状態が確認できない場合や、Symfoware/RDBの強制停止ができない場合も、正系ノードのシャットダウンなどを行いdxswitchコマンドのnオプションを実行することでノード切替えが可能です。

参照

ノード間通信異常時の自動ノード切替えについては、 “C.5.1 ノード間通信異常時の自動ノード切替え”を参照してください。

8.4.5.4 計画切替えまたは保守でのノード切替え

計画的にノードを切り替える場合や正系ノードと副系ノードの保守を交互に行う場合、DBミラーリングサービスの通常停止は、Symfoware/RDBを停止せずにノードを切り替えます。この場合は、アプリケーションサーバの操作として以下の点に注意してください。

DBミラーリングサービスの通常停止にオプションを省略したdxsvstopコマンドを使用する場合

DBミラーリングサービスの通常停止にmcオプションを指定したdxsvstopコマンドを使用する場合

DBミラーリングサービスの通常停止中に業務アプリケーションのコネクションが強制切断されます。強制停止されたコネクションは、ノードの切替え後に再開してください。

参照