ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V10.1.0 データベース二重化導入運用ガイド

4.1.1 システムの構成

DBミラーリングシステムのシステム構成を説明します。

図4.1 DBミラーリングシステムの構成

DBミラーリングシステムを構成するサーバは以下のとおりです。

表4.1 DBミラーリングシステムを構成するサーバ

サーバの種類

台数

目的

アプリケーションサーバ

1以上

利用者業務を行う業務アプリケーションを配置するサーバです。

データベースサーバ

2

利用者業務で利用するデータベースを配置するサーバです。データベースを二重化するため2台のサーバで構成します。

DBミラーリングシステムが利用するネットワークは以下のとおりです。

表4.2 DBミラーリングシステムが利用するネットワーク

ネットワークの種類

目的

業務用のLAN

業務を運用する際に利用する通常のローカルエリアネットワークです。
利用する目的は以下のとおりです。

  • 業務アプリケーションとデータベースの接続用

  • Connection Managerとデータベース二重化機能の制御通信用

管理/データ転送用のLAN (注)

正系ノード、副系ノードのデータベース二重化機能が状態監視や制御、データベースを二重化するために利用するローカルエリアネットワークです。
利用する目的は以下のとおりです。

  • システム状態の監視用

  • DBミラーリングシステムの制御通信用

  • RERUNログの送受信用

Solaris注) 監視やノードの切替えを正しく動作させるために、業務用のLANとは別に、管理/データ転送用のLANを用意し、サーバおよびネットワークに接続してください。
管理/データ転送用のLANは2系統用意することを推奨します。2系統の構成にすることで、片方のLANに異常が発生した場合は、もう片方の正常なLANを使用して運用を継続します。

Linux注) 監視やノードの切替えを正しく動作させるために、業務用のLANとは別セグメントで管理/データ転送用のLANを用意し、サーバおよびネットワークに接続してください。
管理/データ転送用のLANは2系統用意することを推奨します。2系統の構成にすることで、片方のLANに異常が発生した場合は、もう片方の正常なLANを使用して運用を継続します。
管理/データ転送用のLANを2系統の構成とする場合は、2系統のLANを別セグメントにしてください。2系統のLANを同一セグメントにすると、セグメントに異常が発生した場合に2系統が通信異常となり、データベース二重化処理ができなくなります。
なお、IPアドレスはDBミラーリング動作環境ファイルで定義します。DBミラーリング動作環境ファイルについては“5.2.8.1 DBミラーリング動作環境ファイルの編集”、またはMirroring Controllerを使用する場合は“D.1 DBミラーリング動作環境ファイルの編集”を参照してください。