1回のソート処理に1つのキーとなる項目を指定し、結果を複数のファイルに出力できます。仕分ける条件が1つで、結果の出力ファイル数が不定の場合は、本機能を使用します。
キー仕分け条件は、以下のいずれかのインターフェースに指定します。
基本コマンド利用時は、shunsortコマンドを利用する
C API利用時は、ソート関数を利用する
統合コマンド利用時は、deexコマンドを利用する
キー仕分け機能では、キーを指定するだけで、その値に応じて結果が仕分けられて、結果ファイル名も自動的に付加されます。
例
従業員のデータを、出身地コードをキーにして別々のファイルに仕分ける例を示します。
入力ファイル
ID | 名前 | 勤務地 | 出身地コード | 出身地 |
---|---|---|---|---|
101010 | 井上一郎 | 本社 | 01 | 東京 |
151515 | 林田高 | 横浜ビル | 02 | 神奈川 |
123456 | 田中刑事 | 沼津工場 | 01 | 東京 |
123657 | 高島一郎 | 横浜ビル | 02 | 神奈川 |
180120 | 鈴木一郎 | 本社 | 01 | 東京 |
202005 | 加藤サマンサ | 沼津工場 | (NULL) | 米国 |
連結条件
OCondition (ソート式) | $出身地コード |
AlternativeName (ファイル名の代替文字) | 指定なし |
出力結果
3つのファイルに仕分けられます。
DE_01.csv
ID | 名前 | 勤務地 | 出身地コード | 出身地 |
---|---|---|---|---|
101010 | 井上一郎 | 本社 | 01 | 東京 |
123456 | 田中刑事 | 沼津工場 | 01 | 東京 |
180120 | 鈴木一郎 | 本社 | 01 | 東京 |
DE_02.csv
ID | 名前 | 勤務地 | 出身地コード | 出身地 |
---|---|---|---|---|
151515 | 林田高 | 横浜ビル | 02 | 神奈川 |
123657 | 高島一郎 | 横浜ビル | 02 | 神奈川 |
DE_###.csv
ID | 名前 | 勤務地 | 出身地コード | 出身地 |
---|---|---|---|---|
202005 | 加藤サマンサ | 沼津工場 | (NULL) | 米国 |
仕分けキーがNULLのため、ファイル名が“DE_###”になります。
ポイント
キー仕分けの場合、キーの値(上記の場合、01,02...)を条件式に指定する必要はなく、仕分けの数(上記の場合、3つ)を指定する必要もありません。
出力結果ファイル名には、自動的に仕分けキーの値が付与されます。
キー値がNULLで、ファイル名の代替文字を指定しない場合、結果ファイル名は「DE_###.csv」となります。代替ファイル名を指定したい場合は、sort用動作環境ファイルのAlternativeNameパラメタに指定します。
AlternativeName (ファイル名の代替文字) | KEY |
結果ファイル名 |
|
結果ファイルの命名規約については、“D.4.1 sort用動作環境ファイル”の“結果ファイル名の命名規約”を参照してください。
参考
ソート式の詳細については、“A.6 ソート式”を参照してください。
shunsortコマンドの利用方法については、“5.5 shunsortコマンドで処理する”を参照してください。
ソート関数の利用方法については、“6.5 データをソートする”を参照してください。
統合コマンドの利用方法については、“5.7 統合コマンドを使う”を参照してください。