Symfoware/RDBは、データベースを制御および格納するため、以下のファイルから構成されています。これらのファイルの関係を以下に示します。
参照
ファイル構成の詳細については、“解説書”を参照してください。
データベースの保守および管理を行うために使用する機能について説明します。
各機能の概要について、以下の表に示します。
機 能 | コマンド | 機能説明 |
---|---|---|
データベースの定義、定義変更、削除 | rdbddlex | データベース、データベーススペース、スキーマ、表、格納構造などの定義、定義変更、削除を行います。 |
データロード | rdbsloader | 外部ファイルからの一括データ入力により実表、インデックスを作成します。 |
最適化情報の更新 | rdbups | 最適化情報の更新を行います。 |
アラームポイントの定義 | rdbalmdsi | アラームポイントを定義します。 |
退避データ作成 | rdbdmp | データベースのリカバリに備えてデータベースのデータを別の媒体などにバックアップします。 |
利用規定の変更 | rdbrtr | データベースに関する利用規定を設定します。 |
rdbrls | データベースに関する利用規定を解除します。 | |
データベースの更新 | rdbsaloader | 外部ファイルのデータからDSIに対してデータの追加をします。 |
rdbsuloader | 外部ファイルのデータからDSIに対してデータの追加、置換、更新および削除をします。 | |
rdbupt | 外部ファイルのデータから表に対してデータの追加、置換、更新および削除をします。 | |
データアンロード | rdbunl | 実表のデータを外部ファイルに出力します。 |
rdbunlsql | SQL文による検索結果を外部ファイルに出力します。 | |
rdbunlx | XML検索式による検索結果を外部ファイルに出力します。 | |
DSIの切離し | rdbexdsi | 特定のDSIを運用中に動的に切り離します。 |
データベーススペースの切離し | rdbexspc | 特定のデータベーススペースを運用中に動的に切り離します。 |
定義情報のメモリ展開および削除 | rdbpldic | 定義情報をメモリ上に展開およびメモリ上から削除します。 |
定義情報の変更内容の確定 | rdbddlfix | 定義情報の変更内容を一括して確定します。 |
アクセス禁止の変更 | rdbinh | データベースをアクセス禁止状態にします。 |
rdbpmt | データベースのアクセス禁止状態を解除します。 | |
データベースリカバリ | rdbrcv | 退避データとアーカイブログからデータベースをリカバリします。 |
rdbadjrcv | テンポラリログファイルの入出力障害発生時にアーカイブログからデータベースをリカバリします。 | |
DSI領域の使用状況の表示 | rdbudsi | DSIに割り当てられた領域の使用状況を表示します。 |
データベースの領域の使用状況の表示 | rdbspcinf | データベーススペースに対する領域の使用状況を表示します。 |
縮退指定の変更 | rdbalidx | 定義したインデックスの縮退指定の変更を行います。 |
データベースの再配置 | rdbgcdsi | データベースの再配置を行います。 |
DSI初期化 | rdbfmt | DSIの領域を初期化します。また、DSIの領域を再初期化することにより、すべてのデータを削除します。 |
データベースの容量の拡張 | rdbalmdsi | DSIに対する拡張契機の通知と自動拡張を定義します。(動的容量拡張) |
rdbgcdsi | DSIの容量を拡張します。(静的容量拡張) | |
ログ運用 | rdblog | ロググループ管理ファイルを作成します。 |
退避データの情報の表示 | rdbdvinf | rdbdmpコマンド、rdbdmpdicコマンドまたはrdblogコマンドによってバックアップしたファイルまたは磁気テープなどの外部媒体の情報を表示します。 |
データベースの定義情報の印刷 | rdbprt | データベースの定義情報を印刷します。 |
コネクションの回収 | rdbterm | コネクションの強制回収をします。 |
コネクション状態の表示 | rdbcninf | コネクション状態および通信環境の状態を表示します。 |
障害状況の照会 | rdbinf | データベースに関する障害情報を取得します。 |
利用規定情報の表示 | rdbinf | データベースに関する利用規定情報を取得します。 |
プロセス監視 | rdbps | RDBコマンドおよびアプリケーションの動作状況およびアプリケーションの情報を表示します。 |
性能監視 | rdbsar | システム資源の使用情報を表示します。 |
資源の占有監視 | rdblkinf | アプリケーションによって獲得されている資源の占有情報を表示します。 |
パフォーマンスモニタ | rdbpmsetup | パフォーマンスモニタの環境の設定を行います。 |
rdbpmsqllist | 処理時間が長いSQL文の情報を表示します。 | |
rdbpmreport | アプリケーションの動作情報やシステム資源の使用情報を表示します。 |
監査ログデータベースの保守および管理を行うために使用する機能について説明します。
各機能の概要について、以下に示します。
機能 | コマンド | 機能説明 |
---|---|---|
監査ログ運用 | rdbaudit | 監査ログデータベースの作成、追加、削除、情報表示、強制切換えを行います。 |
監査ログエレメントのリカバリ | rdbrcvadt | 監査ログエレメントのリカバリを行います。 |
監査ログデータのバックアップおよび初期化 | rdbunladt | 監査ログデータのバックアップおよび初期化を行います。 |
RDBディクショナリの保守および管理を行うために使用する機能について説明します。
各機能の概要について、以下に示します。
機 能 | コマンド | 機能説明 |
---|---|---|
RDBディクショナリの作成 | rdbcrdic | RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルを作成します。 |
RDBディクショナリの退避データ作成 | rdbdmpdic | RDBディクショナリのリカバリに備えてRDBディクショナリのデータを別の媒体などにバックアップします。 |
RDBディクショナリの再配置 | rdbgcdic | RDBディクショナリの再配置を行います。 |
RDBディクショナリの容量拡張 | rdbaldic | RDBディクショナリの追加割当ておよび容量拡張を行います。 |
RDBディクショナリの領域の状況表示 | rdbprdic | RDBディクショナリの領域の使用状況を表示します。 |
RDBディクショナリのリカバリ | rdbrcvdic | 退避データとアーカイブログからRDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルをリカバリします。 |
ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの運用 | rdbscldir | ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの作成、情報表示および削除を行います。 |
データベースの保守および管理の概要を以下に示します。
図2.1 データベースの保守および管理の概要
なお、Symfoware/RDBの操作も含めたデータベースの運用には、さらに以下のRDBコマンドとOSのコマンドが必要です。
rdbcrbfコマンド(共用バッファプールの開設)
rdbdrbfコマンド(共用バッファプールの閉鎖)
rdbconbfコマンド(共用バッファプールとDSIの対応づけの登録)
rdbdisbfコマンド(共用バッファプールとDSIの対応づけの解除)
rdbprtbfコマンド(共用バッファプールの状態表示)
共用バッファプールの操作は、Symfoware/RDBの性能を向上させるチューニングで使用します。詳細については、“第13章 Symfoware/RDBのチューニング”を参照してください。