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Systemwalker Operation Manager  トラブルシューティングガイド
Systemwalker

5.4.9 ネットワークジョブが終了するまでに時間がかかる

対象バージョンレベル

以下のすべての対処に該当していないかチェックしてください。

対処1

確認ポイント

原因

ネットワークジョブは、スケジュールサーバから実行サーバに起動依頼された後、実行サーバ上でジョブが動作し、ジョブの終了時は、実行サーバからスケジュールサーバにジョブの終了通知が実施される仕組みになっています。

実行サーバにおいて、以下の場合にはネットワークジョブの終了通知ができません。

しかし、スケジュールサーバから実行サーバのジョブ状態の確認が一定間隔で実施されるため、スケジュールサーバはジョブの終了を認識することができます。

このため、実際に実行サーバ上でジョブが終了してからスケジュールサーバが終了を認識するまで遅れが生じる可能性があります。

対処方法

実行サーバにおいて、スケジュールサーバのホスト名から名前解決によって取得されたIPアドレスを使用して、スケジュールサーバに接続できるように対処してください。

スケジュールサーバがクラスタ構成で、かつ、Systemwalker Operation Managerが以下のバージョンレベルの場合、スケジュールサーバで論理IPアドレスを登録することで対処できます。

論理IPアドレスを登録する場合は、以下の手順に従い、クラスタシステムを構成する運用系、待機系、すべてのスケジュールサーバで設定してください。

  1. [Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで[運用情報]をクリックすると表示される[運用情報の定義]ウィンドウ-[クラスタ設定]シートを開きます。

  2. [論理IPアドレスを登録する]のチェックボックスをチェックし、クラスタの論理IPアドレスを登録します。

  3. 運用情報定義を保存し、ジョブ実行制御サービス/デーモンを再起動します。

参考

論理IPアドレスは、ジョブの終了通知のあて先として使用されます。

クラスタの論理IPアドレスを登録することで、ネットワークジョブ実行中にスケジュールサーバがフェールオーバし、系が切り替わったとしても、実行サーバはジョブの終了通知をスケジュールサーバに通知することができます。

対処2

確認ポイント

スケジュールサーバおよび実行サーバの両方において、Systemwalker Operation Managerのスタートアップアカウントは一致していますか

原因

【Windows版の場合】

ネットワークジョブが終了するまでに時間がかかる場合、スケジュールサーバおよび実行サーバの両方において、Systemwalker Operation Managerのスタートアップアカウントが一致していない可能性があります。この場合、ネットワークジョブの終了通知ができないため、スケジュールサーバが一定間隔で行う実行サーバのジョブ状態の確認が実施されるまで終了を認識できません。

対処方法

スケジュールサーバおよび実行サーバの両方で、Systemwalker Operation Managerのスタートアップアカウントを統一してください。

スタートアップアカウントの変更についての注意事項は、以下に示すマニュアルを参照してください。

スタートアップアカウントの変更方法については、以下に示すマニュアルを参照してください。

対処3

確認ポイント

実行サーバからスケジュールサーバへのポート番号jmnet(9352)の通信が、ファイアウォールによってさえぎられていませんか

原因

ポート番号jmnet(9352)の通信が、ファイアウォールによってさえぎられている可能性があります。

対処方法

ファイアウォールの設定にて、ポート番号jmnet(9352)の通信が可能になるように設定してください。