エラーメッセージ
MpJobsch: ERROR: 0027: The jobscheduler failed to retrieve day change time. |
対象バージョンレベル
Solaris版:10.0以降
Linux版:V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:10.0以降
AIX版:5.1以降
対処1
確認ポイント
カレンダデーモンを起動するスクリプトのシンボリックリンクは正しく設定されていますか
シンボリックリンクが設定されているかは、以下の方法で確認できます。
シンボリックリンクを作成するディレクトリへ移動
#cd /etc/rc3.d
lsコマンドでS79JMCALファイルのプロパティを確認
「S79JMCAL -> /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL」の部分が同じように表示されていれば、シンボリックリンクは設定されています。
#ls -l lrwxrwxrwx 1 XXXXX XXXXX XX mm:dd hh:mm S79JMCAL -> /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL
原因
カレンダデーモンが未起動または起動処理中に、ジョブスケジューラデーモンが起動しました。
ジョブスケジューラデーモンが起動するためには、カレンダデーモンが起動している必要があります。
クラスタ環境ではない場合、カレンダデーモンとジョブスケジューラデーモンは、システム起動時にSystemwalker Operation Managerの起動スクリプトから起動され、起動順序が保証されています。しかし、クラスタ環境では、ジョブスケジューラデーモンはOperation Managerの起動スクリプトから起動されずに、クラスタデーモンから起動されます。
そのため、クラスタデーモンがSystemwalker Operation Managerよりも先に起動し、カレンダデーモンが起動を完了する前に、ジョブスケジューラデーモンが起動してしまう可能性があります。
対処方法
クラスタシステムでは、クラスタシステムの起動とともに起動されるジョブスケジューラデーモンよりも、カレンダデーモンが先に起動されるよう、以下の設定を行います。
運用系、待機系の各ノードで、カレンダデーモンの起動スクリプトを、クラスタのデーモンより先に呼び出されるよう、以下のコマンドを実行します。
# cd /etc/rc3.d # ln -s /opt/FJSVjmcal/bin/S99JMCAL S79JMCAL
なお、上記の「79」の数値は、/etc/rc3.d内で起動される各デーモンの起動順序を表しています。数値の低いものから順に起動されます。サポートしているクラスタのデーモンは80以上を使用しているため、79を使用しています。rc3.dの設定方法の詳細については、OSのマニュアルを参照してください。
対処2
確認ポイント
カレンダデーモン(f3crhcs2)が停止していませんか
プロセスが起動しているかどうかを以下のコマンドで確認してください。
# ps -ef |grep f3crhcs2
対処方法
poperationmgrコマンドでSystemwalker Operation Managerを停止した場合は、soperationmgrコマンドでSystemwalker Operation Manager(カレンダデーモン)を起動し、その状態でクラスタシステムから、ジョブスケジューラデーモンを起動してください。