対象バージョンレベル
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:5.1以降
AIX版:5.1以降
DS版:V20L10
対処
確認ポイント
ジョブが無効になっていませんか
原因
ジョブが無効になっていると、起動条件が整ったときに、ジョブは起動されずにスキップされ、後続ジョブが起動されます。
対処方法
対象のジョブネット内で、ジョブが無効化されていないかを、[ジョブネットの監視]ウィンドウの、ジョブの状態表示や、jobschprint -pコマンドの実行結果によって確認してください。
説明
参考
ジョブを操作した場合の動作について
ジョブネットがジョブ実行制御属性の場合、ジョブに対して“強制終了”、“再起動”、“停止”、“停止解除”、“無効”、“無効解除”の操作が可能です。それぞれの操作をした場合の動作について以下に説明します。
強制終了
実行中のジョブや実行遅延のジョブを強制的に終了します。ジョブは強制終了状態になります。
再起動
ジョブネットの状態が警告の場合に、異常終了または強制終了したジョブを再起動します。
リカバリジョブが実行中の場合は、再起動することはできません。また、リカバリジョブに対して再起動することもできません。どちらの場合も、操作は無視されます。(V11.0L10/11.0以降)
停止
実行待ちのジョブや終了したジョブを停止状態にします。停止したジョブは、先行ジョブの正常終了などによりジョブの起動条件が整っても、起動を一時停止されているため、実行されません。停止したジョブの後続ジョブも実行されません。
停止解除
停止中のジョブを停止解除します。ジョブは以下の状態になります。
ジョブの起動条件が満たされる前に停止解除した場合は、停止中のジョブは停止する前の状態に戻ります。
停止中にジョブの起動条件が満たされた場合は、停止解除後に、そのジョブは起動されます。
無効
実行待ち/停止中/終了したジョブを無効状態にします。無効状態になったジョブは、起動条件が整うとスキップされ、後続ジョブが起動されます。停止中に起動条件が整った場合、無効にすると無効にした時点でジョブはスキップされます。
無効解除
無効状態のジョブを無効解除します。ジョブは以下の状態になります。
起動条件が整う前に無効解除した場合、ジョブの状態は“無効”操作を行う前の状態に戻ります。ただし“無効”操作を行う前の状態が停止中の場合は、停止する前の状態に戻ります。
無効状態の時に起動条件が整った場合、ジョブはスキップされ、正常終了の状態になります。
参考
ジョブをリカバリ操作した場合の動作について(V11.0L10/11.0以降)
ジョブネットがジョブ実行制御属性の場合、異常終了または強制終了したジョブに対して“指定のジョブから起動”、“指定のジョブから再起動”、“次のジョブから起動”、“指定のジョブのみ起動”のリカバリ操作が可能です。それぞれの操作をした場合の動作について以下に説明します。
指定のジョブから起動
指定したジョブから起動されます。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合、後続のジョブが実行されます。
指定のジョブから再起動
ジョブネットアイコンのジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブから再起動されます。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合、後続のジョブが実行されます。
次のジョブから起動
ジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブの状態はそのままで、後続のジョブから起動します。その後続ジョブが正常終了または疑似正常した場合、その次の後続のジョブが実行されます。
指定のジョブのみ起動
ジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブのみを起動します。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合でも、後続のジョブは実行されません。また、そのジョブが異常終了した場合でも、リカバリジョブは実行されません。