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Interstage List Works V10.0.0 帳票仕分け手引書
Interstage

3.7.2 List Creator帳票、NetCOBOL/MeFt帳票の場合

(1) 仕分け仮想プリンタの作成

List Creator帳票、NetCOBOL/MeFt帳票を帳票仕分け管理機能で運用するために、仕分け仮想プリンタを作成します。

仕分け仮想プリンタは、帳票出力アプリケーションがあるサーバに作成します。

Windowsサーバの場合

Windowsサーバ(x64)またはWindowsサーバ(x86)に仕分け仮想プリンタを作成する方法について説明します。仕分け仮想プリンタの作成では、電子保存装置としてデータ転送コネクタを設定します。

  1. 【スタート】メニューの【すべてのプログラム】-【List Works】-【環境設定】-【データ転送コネクタ一覧】をクリックします。

    ⇒【ユーザアカウント制御】ダイアログボックスが表示されます。

  2. 【続行】ボタンをクリックします。

    ⇒【List Works データ転送コネクタ一覧】ダイアログボックスが表示されます。

  3. 【管理】メニューの【追加】をクリックします。

    ⇒【データ転送コネクタ情報設定-追加】ダイアログボックスが表示されます。

  4. 「データ転送コネクタ」にデータ転送コネクタ名、「ホスト名」に「localhost」を入力し、「受信フォルダ」に「<PrintASSORT>」を選択し、【OK】ボタンをクリックします。
    受信フォルダに「<PrintASSORT>」を選択した場合に、仕分けできるようになります。


Windowsサーバ(x86)でデータ転送コネクタを使用しない場合

Windowsサーバ(x86)の場合に、旧バージョンからの互換用として「FUJITSU ListWORKS Storage Port」を用意しています。

仕分け仮想プリンタを作成する際は、事前に、List Worksサーバ上で、電子保存装置を切り替える作業が必要です。【電子保存装置設定】ダイアログボックスで切り替えます。

電子保存装置の切り替え方法、および【電子保存装置設定】ダイアログボックスについては、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。

その後、以下の手順で仕分け仮想プリンタを作成します。

Windows Server 2008(x86)の場合
  1. 【スタート】メニューの【プリンタ】をクリックします。

    ⇒【プリンタ】ウィンドウが表示されます。

  2. 【プリンタのインストール】ボタンをクリックします。

    ⇒【プリンタの追加ウィザード】が起動されます。

  3. 【次へ】をクリックします。

  4. 【ローカルプリンタを追加します】をクリックします。

  5. 【新しいポートの作成】を選択し、ポートの種類の一覧から【FUJITSU ListWORKS Storage Port】を選択して、【次へ】をクリックします。

    ⇒【ポートの追加】ダイアログボックスが表示されます。

  6. 【ポートの追加】ダイアログボックスで、「ポート名」にポート名、ホスト名に「localhost」を入力し、受信フォルダ名に「<PrintASSORT>」を選択し、【OK】をクリックします。
    受信フォルダに「<PrintASSORT>」を選択した場合に、仕分けできるようになります。

  7. プリンタドライバを設定します。
    Generic製の「Generic/Text Only」を選択して、【次へ】をクリックします。

  8. 【現在のドライバを使う】を選択して、【次へ】をクリックします。

  9. プリンタ名を入力し、通常使うプリンタとして使いますかに【いいえ】を選択し、【次へ】をクリックします。

  10. 【このプリンタを共有しない】を選択して、【次へ】をクリックします。

  11. テストページ印刷に【いいえ】を選択し、【次へ】をクリックします。

  12. 【完了】を選択します。
    プリンタウィンドウにプリンタが追加されていることを確認します。


Windows Server 2003(x86)の場合
  1. 【スタート】メニューの【プリンタとFAX】をクリックします。

    ⇒【プリンタとFAX】ダイアログボックスが表示されます。

  2. 【プリンタの追加】をダブルクリックします。

    ⇒【プリンタの追加ウィザード】が起動されます。

  3. 【次へ】をクリックします。

  4. 【このコンピュータに接続されているローカルプリンタ】を選択し、【プラグアンドプレイプリンタを自動的に検出してインストールする】をチェックしないで、【次へ】をクリックします。

  5. 【新しいポートの作成】を選択し、ポートの種類の一覧から【FUJITSU ListWORKS Storage Port】を選択して、【次へ】をクリックします。

    ⇒【ポートの追加】ダイアログボックスが表示されます。

  6. 【ポートの追加】ダイアログボックスで、「ポート名」にポート名、ホスト名に「localhost」を入力し、受信フォルダ名に「<PrintASSORT>」を選択し、【OK】をクリックします。
    受信フォルダに「<PrintASSORT>」を選択した場合に、仕分けできるようになります。

  7. プリンタドライバを設定します。
    Generic製の「Generic/Text Only」を選択して、【次へ】をクリックします。

  8. 【現在のドライバを使う】を選択して、【次へ】をクリックします。

  9. プリンタ名を入力し、通常使うプリンタとして使いますかに【いいえ】を選択し、【次へ】をクリックします。

  10. 【このプリンタを共有しない】を選択して、【次へ】をクリックします。

  11. テストページ印刷に【いいえ】を選択し、【次へ】をクリックします。

  12. 【完了】を選択します。
    プリンタウィンドウにプリンタが追加されていることを確認します。


注意

  • ポート名は、「0」~「9」、「a」~「z」、「A」~「Z」、「.」(ピリオド)、および「-」(ハイフン)の範囲を用いて、最小6文字から最大32文字のポート名を指定します。空白を含むことはできません。また、「.」(ピリオド)のみで構成されるポート名を設定することはできません。

  • 【ポートの追加】ダイアログボックスでは、作成済の受信フォルダの一覧と「<PrintASSORT>」が表示されます。

  • List Worksのアンインストール時には、プリンタは削除されません。プリンタの削除は手動で行ってください。また、ポートを削除するには、プリンタを削除したあとに、Windowsのプリンタフォルダで、【ファイル】メニューの【サーバのプロパティ】から削除してください。利用可能なプリンタポート(FUJITSU ListWORKS Storage Port)を削除する場合は、DelPort.exeを実行します(DelPort.exeは、List Worksのアンインストール時に削除されますので、アンインストールする前に、プリンタポートを削除してください)。なお、再度、利用可能なプリンタポートの追加が必要になった場合は、SetPort.exeを実行します(SetPort.exeおよびDelPort.exeは、List Worksインストールフォルダ\Programフォルダに格納されています)。

  • プリンタの追加ウィザードでの、テストページの印刷はできません。テストページの印刷をした場合は、エラーとなります。

  • プリントプロセッサは、「winprint」から変更しないでください。


Solarisサーバの場合

lpadminコマンドにより作成します。lpadminコマンドを実行するには、スーパーユーザの権限が必要です。lpadminコマンドの詳細は、“Solarisサーバのマニュアル”を参照してください。


lpadminコマンドの使用方法を説明します。

形式
lpadmin -p printer -v /dev/null

説明
-p

仕分け仮想プリンタ名をprinterに14バイト以内で指定します。

-v

プリンタ装置のパス名を指定します。
仕分け仮想プリンタの場合、必ず、/dev/nullを指定してください。


使用例

astprtというプリンタ名で作成する場合の使用例を示します。

lpadmin -p astprt -v /dev/null

なお、仕分け仮想プリンタを削除する場合には、Xウィンドウアプリケーションを使用可能なディスプレイ装置から、admintoolコマンドを起動して、削除してください。

admintool

admintool起動後は、以下の手順で操作します。

  1. プルダウンメニューの【ブラウズ】を選択し、リスト中の【プリンタ】を選択します。

  2. 削除するプリンタを選択します。

  3. プルダウンメニューの【編集】を選択し、リスト中の【削除】を選択します。

  4. 確認のウィンドウが表示されるので、【削除】を選択します。

注意

Solaris版の場合は、仮想プリンタで仕分けを行うか、行わないかを切り分けることはできません。


(2) フォント名対応ファイルの作成<Solaris版のみ>

Solaris上の帳票出力アプリケーションが出力した帳票を帳票仕分け管理機能で運用するために、指定された文字フォント名をWindowsの文字フォント名に置き換える必要があります。文字フォント名の置き換えは、フォント名対応ファイルに定義します。


ファイル名

フォント名対応ファイルは、「lwfontmap.ini」という名前のファイルです。フォント名対応ファイルの格納ディレクトリは、以下のとおりです。

/opt/FJSVpast/etc

形式

フォント名対応ファイルの書式は、以下のとおりです。

文字フォント名および文字セット名「tab」  Windowsフォント名
  • 文字フォント名および文字セット名とWindowsフォント名と文字配列テーブルのタイプの間は、1つ以上のTabで区切ってください。

  • 先頭の#は、コメント行を表します。

  • 文字フォント名および文字セット名がフォント名対応ファイルに定義されていない場合、文字フォント名および文字セット名の置き換えは行われません。帳票出力アプリケーションで指定したフォント名がそのまま使用されます。

  • 文字フォント名および文字セット名の指定には、ワイルドカード「*」の指定が可能です。

      フォント名および文字セット名    WINDOWS-FONT        : 完全一致の置き換え
      フォント名および文字セット名*   WINDOWS-FONT        : 先頭一致の置き換え
     *フォント名および文字セット名*   WINDOWS-FONT        : 部分一致の置き換え
     *フォント名および文字セット名    WINDOWS-FONT        : 末尾一致の置き換え

使用例

先頭が「SC」で始まる文字セット名を「MS 明朝」に置き換える場合の設定例

SC*      MS 明朝
        (注)

注:「MS」は全角で記述

すべての文字フォント名を「MS ゴシック」に置き換える場合の設定例

*      MS ゴシック
      (注)

注:「MS」は全角で記述

初期値

製品インストール時のフォント名対応ファイルの初期値は、以下のとおりです。

# 1) “Gothic”という文字列がどこかに含まれる場合 :
#      Windowsフォント名は MS ゴシック(注)
#      文字配列テーブルのタイプは省略
# 2) その他の場合                               :
#      Windowsフォント名は MS 明朝(注)
#      文字配列テーブルのタイプは省略
*Gothic*               MS ゴシック(注)
*                      MS 明朝(注)

注:「MS」は全角で記述


(3) 環境変数の設定<Solaris版のみ>

Solaris版では、帳票出力アプリケーションを実行する場合、次の環境変数を設定してください。

LD_LIBRARY_PATH変数の設定

LD_LIBRARY_PATH変数に帳票仕分け管理機能と標準コード変換のライブラリ格納パスを追加してください。

  • Bournシェルの場合

    LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVpast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib;export LD_LIBRARY_PATH
  • Cシェルの場合

    setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/FJSVpast/lib:/etc/opt/FSUNiconv/lib

(4) アプリケーションの実行

帳票の出力先をList Worksに設定して、帳票出力アプリケーションを実行します。