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Interstage List Works V10.0.0 帳票仕分け手引書
Interstage

3.4.3 オープン帳票の場合

(1) セクション名

OTHERSセクション

以下のようにセクション名を記述します。同じセクション名を複数指定した場合は、最初に記述したセクションが有効になります。

[OTHERS]

OTHERSセクションには、以下の定義文を指定します。

  • select文

  • dump文

  • dumpname文

  • errmng文

  • temp文

  • default文

  • server文

  • receive文


(2) 定義文

select文

select文とは、どのような時に、どの仕分け定義ファイルを使用するかを決定するための選択基準を記述する定義文です。必ず指定します。select文はOTHERSセクションの直後に以下の形式で記述します。

select=仕分け定義ファイルの選択基準

各セクション内にselect文を複数記述した場合は、最初に記述したselect文が有効になります。

仕分け定義ファイルの選択基準には、以下の項目を指定できます。

指定可能な選択基準

説明

common

1つの仕分け定義ファイルをシステムで共通に使用する場合に指定します。

overlay
(List Creator帳票またはNetCOBOL/MeFt帳票の場合のみ)

帳票に適用されているオーバレイによって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合に指定します。「overlay」を指定すると、帳票に適用されているオーバレイと同じ名前の仕分け定義ファイルが選択されます。
1ページ目に使用しているオーバレイと同じ名前の仕分け定義ファイルが選択されます。1ページ目にオーバレイを使用していない場合は、エラーとなります。使用されているオーバレイが、プレプリントオーバレイの場合は、エラーになります。

filename
(List Creator帳票またはNetCOBOL/MeFt帳票の場合のみ)

帳票名によって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合に指定します。なお、select文に「title」を指定した場合と同じ動作になります。

  • List Creator帳票の場合

    prprintコマンド実行時に指定するtitleパラメタの指定値(省略した場合は、帳票定義の名前)の仕分け定義ファイルが選択されます。

  • NetCOBOL/MeFt帳票の場合

    アプリケ-ション実行時に指定する電子帳票情報ファイル内のTITLEキーの指定の仕分け定義ファイルが選択されます。

    電子帳票情報ファイルについては、“運用手引書”を参照してください。

title

帳票名によって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合に指定します。

  • 一般アプリ帳票の場合

    • 管理情報定義ファイルで帳票名を指定した場合は、TITLEキーの指定値の仕分け定義ファイルが選択されます。

    • 管理情報定義ファイルで帳票名を指定しない場合は、印刷ドキュメント名(Windowsシステムのスプールに表示されるドキュメント名)の仕分け定義ファイルが選択されます。

  • List Creator帳票の場合

    prprintコマンド実行時に指定するtitleパラメタの指定値(省略した場合は、帳票定義の名前) の仕分け定義ファイルが選択されます。

  • NetCOBOL/MeFt帳票の場合

    アプリケ-ション実行時に指定する電子帳票情報ファイル内のTITLEキーの指定値の仕分け定義ファイルが選択されます。

    管理情報定義ファイルおよび電子帳票情報ファイルについては、“運用手引書”を参照してください。

注意

  • select文のoverlay, filenameは、一般アプリ帳票では使用できません。

  • overlayを指定した場合、オーバレイのない帳票を仕分けるとエラーとなります。default文で1または2を指定していても、無効となりますので、ご注意ください。


dump文

dump文とは、ダンプ出力機能の出力結果を格納するフォルダを記述する定義文です。

dump=任意のフォルダ名

フォルダ名はフルパスで指定します。なお、存在しないフォルダ名を指定した場合は、エラーとなります。

省略時は、以下のとおりです。

  Windows版:帳票出力アプリケーションの作業フォルダ
  Solaris版:/var/tmpディレクトリ

ダンプ出力機能については、“2.5 帳票内文字列の位置確認(ダンプ出力機能) ”を参照してください。

dumpname文

dumpname文とは、ダンプ出力機能で出力されるファイルの命名方法を指定する定義文です。

dumpname=処理コード

処理コード

説明

0

ダンプファイル名を、「Dump_xxxx.csv」の形式で出力します。(xxxxは0000~9999までの通し番号)
省略時または1以外が指定された場合は、0が指定されたと見なします。

1

ダンプファイル名を、「仕分け定義ファイル名(.astを除く)_yyyymmdd_hhmmss_xxxx.csv」の形式で出力します。

  yyyymmdd_hhmmss:ダンプファイルを出力した年月日、時分秒
  xxxx:同じ仕分け定義ファイルに対して、同じ時刻(年月日、時分秒)にダンプ出力機能を実行した場合に付与される、0000~9999までの通し番号

errmng文

errmng文とは、配信エラーが発生した場合の処理を指定する定義文です。

errmng=処理コード

処理コード

説明

0

次の仕分け先(CMレコードで定義した仕分け先)への配信処理を継続します。
RSレコードによる帳票の分割は中止します。
省略時は、0が指定されたと見なされます。

CMレコードについては、“4.7 CMレコード”、RSレコードについては、“4.9 RSレコード”を参照してください。

1

仕分けを終了します。

2

RSレコードで分割された帳票の配信を継続します。


temp文

temp文とは、仕分け処理の作業フォルダ名を記述する定義文です。

temp=任意のフォルダ名

仕分け処理の作業フォルダ名をフルパスで指定します。省略時は、以下のとおりです。

  Windows版:帳票出力アプリケーションの作業フォルダ
  Solaris版:/var/tmpディレクトリ

なお、存在しないフォルダ名を指定した場合は、エラーとなります。


default文

default文とは、使用する仕分け定義ファイルが存在しない帳票に対する処理を指定する定義文です。

default=処理コード

処理コード

説明

0

使用する仕分け定義ファイルがない場合、エラーとします。省略時は、0が指定されたと見なします。

1

使用する仕分け定義ファイルがない場合、common.astを使用します。

2

使用する仕分け定義ファイルがない場合、serverおよびreceive文で指定された仕分け先にそのまま配信します。


server文

server文とは、使用する仕分け定義ファイルが存在しない帳票に対して、配信先サーバのホスト名を記述する定義文です。default=2が指定されている場合にのみ指定が必要になります。自サーバを指定する場合、“localhost”は指定できません。自サーバのホスト名を指定してください。

server=配信先サーバのホスト名

receive文

receive文とは、使用する仕分け定義ファイルが存在しない帳票に対して、server文で定義したリスト管理サーバの受信フォルダ名を記述する定義文です。default=2が指定されている場合にのみ指定が必要になります。

receive=リスト管理サーバの受信フォルダ名

(3) 定義例

帳票に適用されているオーバレイによって、仕分け定義ファイルを使い分ける場合の仕分け環境定義ファイルの定義例を以下に示します。

Windows版
[OTHERS]
select=overlay
dump=c:\temp
temp=c:\temp
Solaris版
[OTHERS]
select=overlay
dump=/tmp
temp=/tmp