クラスタシステムでのSystemwalker共通ユーザー管理機能、およびSystemwalkerシングル・サインオン機能の運用形態について説明します。
ポイント
クラスタシステムの目的
クラスタシステムとは、サーバ、およびサーバ上で稼働する業務の高可用性を目的として、複数のサーバを接続して構築する高信頼なシステム構成のことです。
運用中の障害に備え、冗長なノードを用意しておくことで、障害発生時に業務を引き継ぎます(以降、この遷移動作をフェールオーバと呼びます)。
これにより、ノードダウンなどによる業務の停止を防止し、高信頼な業務システムを構築できます。
クラスタシステムでは、稼働しているノードを運用系、スタンバイしているノードを待機系と呼んでいます。
クラスタシステムの場合の運用形態
Systemwalker共通ユーザー管理機能、およびSystemwalkerシングル・サインオン機能では、1:1運用待機の運用形態をサポートしています。
1:1運用待機は、運用系と待機系の2つのノードでクラスタシステムを構成し、どちらか一方で業務を稼働することにより、高可用性を実現します。
注意
Systemwalker製品のクラスタシステムの運用形態は、1:1運用待機の運用形態で統一してください。
Systemwalker共通ユーザー管理機能、およびSystemwalkerシングル・サインオン機能を利用しない場合は、Systemwalker製品個別の運用形態で運用ができます。
1:1運用待機の構成図を以下に示します。
対象となるクラスタシステム
対象となるクラスタシステムを以下に示します。
OS種別 | クラスタシステム |
---|---|
Windows Server 2008 DTC Windows Server 2008 EE Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems Windows Server 2008 Foundation Windows Server 2008 R2 | 以下に含まれるMicrosoft(R) Cluster Service 、Microsoft(R) Fail Over Clustering
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Windows(R) 2000 Windows Server 2003 STD Windows Server 2003 DTC Windows Server 2003 EE | 以下に含まれるMicrosoft(R) Cluster Service
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Solaris 10 | PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.1A40/4.2A00 |
Solaris 9 | PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.1A10/4.1A20/4.1A30/4.1A40/4.2A00 |
Linux for Itanium | PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.1A40/4.2A00/4.2A30/4.3A00 |
Linux(x86) | PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.2A30 |
Linux(Intel64) | PRIMECLUSTER Enterprise Edition 4.2A30 |