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Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル
Systemwalker

1.2.45 drmsdfn(資源配付の管理情報定義コマンド(サーバ用))

本コマンドは、資源配付で管理する情報の定義を行うためのコマンドです。

サーバで管理する情報の定義コマンドについて説明します。

1.2.45.1 バックアップ情報の定義

機能説明

メンテナンス版数で適用する資源に対して、バックアップに関する情報を定義します。資源配付は、本情報をもとに、適用を開始する前に資源のバックアップを行います。何らかの原因により適用が失敗した場合は、資源配付が作成するバックアップを復元することによって適用実施前の状態に復元することができます。

【Windows版】

復元する場合には、バックアップパス上に作成される“DRMSRST.BAT”を実行してください。

【UNIX版】

復元する場合には、バックアップディレクトリ上に作成される“drms_rsc_backup”ディレクトリ配下の“drmsrst.sh”を実行してください。

記述形式

drmsdfn

-a bak -p 対象パス -b バックアップパス [-m all|only]

オプション

-a bak:

本コマンドの機能を定義します。本オプションは“bak”と指定します。

-p 対象パス:

対象範囲を指定します。対象範囲はパス単位で指定できます。

複数のパスを指定する場合は、以下のとおり指定します。

-p "ディレクトリ名[,ディレクトリ名][,・・・]"
-b バックアップパス:

バックアップ先のパス名を、ドライブ名を含むフルパスで指定します。

-m all|only:

バックアップの方法を指定します。本オプションは以下のとおり指定します。本オプションを省略した場合は、“all”が指定されたものとみなします。

all:

-pで指定した範囲について、すべての資源をバックアップします。

only:

-pで指定した範囲のうち、変更が入る部分だけをバックアップします。

復帰値

0:成功

定義処理が正常に終了しました。

3:処理継続不可能な使用者エラー

オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。

二重定義です。定義処理ができません。

4:プログラム・エラー

システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。

参照

資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

注意事項

【Windows版】

【UNIX版】

使用例

【Windows版】

バックアップの対象を“D:\OA”と“D:\人事”、バックアップ先を“J:\BACKUP”、バックアップ方法を“all”と指定します。

drmsdfn -a bak -p "D:\OA,D:\人事" -b "J:\BACKUP" -m all

【UNIX版】

バックアップの対象を“/usr/oa”と“/usr/jinji”、バックアップ先を“/var/backup”、バックアップ方法を“all”と指定します。

drmsdfn -a bak -p "/usr/oa, /usr/jinji" -b /var/backup -m all

実行結果/出力形式

復帰値を参照してください。

1.2.45.2 業務構成情報の定義

機能説明

業務構成情報として、業務名と業務に対応する資源グループまたは製品を定義します。

記述形式

【Windows版】

drmsdfn

-a job -j 業務名 [-t serv|cl] [-c コメント] [{-g 資源グループ名 [-v バージョン・レベル]|-p 製品名 -v バージョン・レベル -o OS識別名}]

【UNIX版】

drmsdfn

-a job -j 業務名 [-t serv|ws] [-c コメント] [{-g 資源グループ名 [-v バージョン・レベル]|-p 製品名 -v バージョン・レベル -o OS識別名}]

オプション

-a job:

本コマンドの機能を定義します。本オプションは“job”と指定します。

-j 業務名:

定義する業務名を指定します。

Windows版の場合、業務名は、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、業務名は、ASCII(30文字以内)、EUC(15文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(30文字以内)およびEUC(15文字以内)だけです。

-t serv|clWindows版】:

業務を構成する資源グループまたは製品がサーバ用の資源か、クライアント用の資源かを指定します。本オプションは以下のように指定します。

なお、本オプションを省略した場合は、サーバ/クライアント共通の資源とみなします。

serv:

サーバ用の資源の場合

cl:

クライアント用の資源の場合

-t serv|wsUNIX版】:

業務を構成する資源グループまたは製品がサーバ用の資源か、クライアント用の資源かを指定します。本オプションは以下のように指定します。

なお、本オプションを省略した場合は、サーバ/クライアント共通の資源とみなします。

serv:

サーバ用の資源の場合

ws:

クライアント用の資源の場合

-c コメント:

利用者の任意なコメントを指定します。

Windows版の場合、コメントは、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、コメントは、ASCII(30文字以内)、EUC(15文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(30文字以内)およびEUC(15文字以内)だけです。

ブランクを含む文字列で指定する場合は、“"(ダブルクォーテーション)”で囲んで指定してください。この場合、“"(ダブルクォーテーション)”は文字数のうちには含まれません。

-g 資源グループ名:

業務を構成する資源グループ名を指定します。

資源グループ名は、ASCII(12文字以内)の英数字または“#”で指定します。

なお、本オプションを指定する場合は、-pオプションを指定することはできません。

-v バージョン・レベル:

業務を構成する資源グループ、または製品のバージョン・レベルを指定します。バージョン・レベルは、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。

なお、-gオプションを指定する場合で、本オプションを省略した場合は、空白のバージョン・レベルを指定したものとみなします。

-p 製品名:

業務を構成する製品名を指定します。製品名は、ASCII(12文字以内)の英数字で指定します。本オプションを指定する場合は、-v、-oオプションも指定する必要があります。

なお、本オプションを指定する場合は、-gオプションを指定することはできません。

-o OS識別名:

製品が動作するOSのOS識別名を指定します。本オプションは、UXP/DSのPUFをメンテナンス版数に登録する場合に使用し、以下のとおり指定します。

UXPDS:

DS/90 7000シリーズのシステム修正データの場合

復帰値

0:成功

定義処理が正常に終了しました。

1:警告

同じ業務構成情報が定義されました。

3:処理継続不可能な使用者エラー

オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。

4:プログラム・エラー

システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。

参照

資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

注意事項

使用例1

業務名を“人事”、業務を構成する資源グループを“SOUMUBU”(サーバ用)と定義します。

drmsdfn -a job -j 人事 -g SOUMUBU -t serv

使用例2

【Windows版】

業務名を“人事”、業務を構成する資源グループを“SOUMUBU”(サーバ、クライアント共通)、“EIGYOUBU”(クライアント用)と定義します。

drmsdfn -a job -j 人事 -g SOUMUBU
drmsdfn -a job -j 人事 -g EIGYOUBU -t cl

【UNIX版】

業務名を“人事”、業務を構成する資源グループを“SOUMUBU”(サーバ、クライアント共通)、“EIGYOUBU”(クライアント用)と定義します。

drmsdfn -a job -j 人事 -g SOUMUBU
drmsdfn -a job -j 人事 -g EIGYOUBU -t ws

実行結果/出力形式

復帰値を参照してください。

1.2.45.3 適用先IDの定義

機能説明

ユーザ資源データを適用するディレクトリに対する識別子を定義します。この適用先IDの定義は、ユーザ資源を適用するシステムで定義する必要があります。資源配付ではユーザ資源の適用時に、その資源グループ情報として定義されている適用先IDと同じ適用先IDがある場合だけ、ファイルを適用します。

記述形式

【Windows版】

drmsdfn

-a lib [-f 適用先ディレクトリ名] -l 適用先ID [-S]

【UNIX版】

drmsdfn

-a lib -f 適用先ディレクトリ名 -l 適用先ID [-S]

オプション

-a lib:

本コマンドの機能を定義します。本オプションは“lib”と指定します。

-f 適用先ディレクトリ名:

ユーザ資源の適用先のディレクトリ名をフルパス名で指定します。

【Windows版】

ロングファイル名、特殊文字、空白を含むパスを指定する場合は、“"(ダブルクォーテーション)”で囲む必要があります。ユーザ資源の適用時には、本オプションで指定されたディレクトリのユーザ名または所属グループ名が適用ファイルに引き継がれます。したがって、ユーザ資源の適用時にはユーザ資源のアクセス・チェックは行いません。また、適用先のディレクトリまたはファイルの属性については、資源登録時と同じになります。

なお、パッケージだけを適用する場合は、本オプションを省略してください。

【UNIX版】

ユーザ資源の種類により、以下のように指定します。

  • テキストファイル、バイナリファイルおよびシェル・スクリプトの場合、ユーザ資源の適用時には、適用先のディレクトリまたはファイルのパーミッション・モード、ユーザ名、所属グループ名および更新日時は、資源登録時と同じになります。

  • パッケージ形式の製品の場合、本オプションには、必ず“/”と指定してください。

  • フォームオーバレイパターン(appovly)、拡張FCBモジュール(appfcb)、利用者定義文字(cg)、文字配列テーブル(nlpcgtbl)、図形文字変更モジュール(nlpgrph)およびライブラリ文字セット(nlplcst)の場合は、“/usr/lib/FJSVlp”ディレクトリを指定します。

-l 適用先ID:

ユーザ資源データを適用するディレクトリに対する適用先IDを指定します。適用先IDは、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。運用管理サーバからダウンロードされたユーザ資源を適用する場合は、本オプションで指定した適用先IDをもとにして、適用先のディレクトリを規定します。

-S:

適用先ディレクトリが共有ディスクの場合に指定します。本指定で適用処理時にアクセスできない場合は、適用処理をしないで適用正常として扱います。この場合、適用状態(ステータスに出力されるエラーコード)に“SKIP”が設定されます。

復帰値

0:成功

定義処理が正常に終了しました。

3:処理継続不可能な使用者エラー

同じ適用先IDが定義されました。定義処理ができません。

オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。

4:プログラム・エラー

システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。

参照

資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

注意事項

【Windows版】

【UNIX版】

使用例1

【Windows版】

適用先IDを“TEXTLIB”、ディレクトリ名を“D:\usr\text”と定義します。

drmsdfn -a lib -l TEXTLIB -f D:\usr\text

【UNIX版】

適用先IDを“TEXTDIR”、ディレクトリ名を“/usr/text”と定義します。

drmsdfn -a lib -l TEXTLIB -f /usr/text

使用例2【UNIX版】

文字パターン(appcg)の適用先IDを“LPLIB”、ディレクトリ名を“/usr/lib/lp”と定義します。

drmsdfn -a lib -l LPLIB -f /usr/lib/lp

実行結果/出力形式

復帰値を参照してください。

1.2.45.4 メンテナンス版数情報の定義

機能説明

メンテナンス版数として資源を登録する際の、登録対象の業務を定義します。

記述形式

drmsdfn

-a rms [-v メンテナンス 版数名] [-j 業務名|-M 定義用業務情報格納ファイル名]

オプション

-a rms:

本コマンドの機能を定義します。本オプションは“rms”と指定します。

-v メンテナンス版数名:

業務を登録するメンテナンス版数名をASCII(8文字以内)の英数字で指定します。本オプションを指定した場合は個別メンテナンス版数とみなし、本オプションを省略した場合は共通メンテナンス版数とみなします。本オプションを指定した場合は、-jまたは-Mオプションのどちらかを必ず指定してください。ワイルドカード指定および複数指定はできません。

-j 業務名:

定義する業務名を指定します。

Windows版の場合、業務名は、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、業務名は、ASCII(30文字以内)、EUC(15文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(30文字以内)およびEUC(15文字以内)だけです。

本オプションを指定する場合は-Mオプションは指定できません。

複数の業務名を指定する場合は、以下のとおり指定します。

-j "業務名[,業務名][,・・・]"
-M 定義用業務情報格納ファイル名:

多量の業務構成情報を指定する場合、定義する業務名を格納したファイル名をフルパスまたは相対パスで指定します。

なお、本オプション指定時は、-jオプションは指定できません。

-j、-M両方とも省略した場合は、定義された全業務を対象とします。

定義用業務情報格納ファイルは、1行に1業務を左詰めで設定します。以下に形式を示します。

定義用業務情報格納ファイルの指定形式
OA業務
人事業務
   :
経理業務

備考. 各行は必ず改行します。

復帰値

0:成功

定義処理が正常に終了しました。

3:処理継続不可能な使用者エラー

メンテナンス版数の情報はすでに定義されています。定義処理ができません。

オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。

4:プログラム・エラー

システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。

参照

資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

注意事項

【Windows版】

【UNIX版】

使用例1

個別メンテナンス版数名として“soumu”、業務名として“OA業務”と“人事業務”を指定します。

drmsdfn -a rms -v soumu -j " OA業務,人事業務"

使用例2

共通メンテナンス版数の業務名として“OA業務”と“人事業務”を指定します。

drmsdfn -a rms -j " OA業務,人事業務"

実行結果/出力形式

復帰値を参照してください。

1.2.45.5 自システム名、あて先システム名の定義

機能説明

自システム名、あて先システム名を定義します。

記述形式

drmsdfn

-a sys -k システム種別 [-n ノード名] -s システム名 [-c コメント] [-l keep|rel] [-p 通信種別] [-V 論理構成名] [-Y mng|nomng] [-H own|other] [-D ドメイン名] [-r]

オプション

-a sys:

本コマンドの機能を定義します。本オプションは“sys”と指定します。

-k システム種別:

定義するシステムの種別を指定します。

【Windows版】

本オプションは以下のように指定します。

own:

自システム名を定義する場合

serv:

あて先システム名を定義する場合(あて先システムがサーバの場合)

cl:

あて先システム名を定義する場合(あて先システムがクライアントの場合)

【UNIX版】

本オプションは以下のように指定します。

own:

自システム名を定義する場合

serv:

あて先システム名を定義する場合(あて先システムがサーバの場合)

ws:

あて先システム名を定義する場合(あて先システムがクライアントの場合)

-n ノード名:

ノード名を指定します。

【Windows版】

本オプションは以下のように指定します。

[自システム名を定義する場合]

任意のノード名が指定できます。

[あて先システム名を定義する場合(あて先システムがサーバ)]

ノード名は、サーバのIPアドレス(ドット記法)、ホスト公式名(hostsファイルの最初のエントリ、大小文字まで一致させる)、DNS名またはコンピュータ名を指定します。IPアドレスを指定するか、その他の名前を指定するかは、システム内で均一とし、DRMS編集ファイル(drms.dat)のnametypeオペランドと一致させる必要があります。

DRMS編集ファイルでnametypeオペランドを省略した場合は、IPアドレスを指定します。

IPアドレスを指定する場合、先頭に0を付けると8進数での指定扱いとなりますので、先頭に0は指定しないでください。

Linkexpressで通信する場合、ノード名はLinkexpressのネットワーク定義に指定するnode命令のnameオペランドで指定する名前と同じである必要があります。

[あて先システム名を定義する場合(あて先システムがクライアント)]

資源配付クライアントの設定において、コンピュータ名運用を設定している場合、ノード名は、クライアントのコンピュータ名を指定します。コンピュータ名運用を設定していない場合は、IPアドレス(ドット記法)を指定します。

IPアドレスを指定する場合、先頭に0を付けると8進数での指定扱いとなりますので、先頭に0は指定しないでください。

本オプションが省略された場合は、-sオプションと同じ内容が指定されたものとみなします。

【UNIX版】

本オプションは以下のように指定します。

[自システム名を定義する場合]

任意のノード名が指定できます。

[あて先システム名を定義する場合(あて先システムがサーバ)]

ノード名は、サーバのIPアドレス(ドット記法)、ホスト公式名(/etc/hostsの最初のエントリ、大小文字まで一致させる)、またはDNS名を指定します。IPアドレスを指定するか、その他の名前を指定するかは、システム内で均一とし、DRMS編集ファイル(drmsrc)のnametypeオペランドと一致させる必要があります。

DRMS編集ファイルでnametypeオペランドを省略した場合は、IPアドレスを指定します。

IPアドレスを指定する場合、先頭に0を付けると8進数での指定扱いとなりますので、先頭に0は指定しないでください。

DTSで通信する場合、ノード名はDTS編集時にDTS編集ファイルに指定するnode命令のnameオペランドで指定する名前と同じである必要があります。

[あて先システム名を定義する場合(あて先システムがクライアント)]

資源配付クライアントの設定において、コンピュータ名運用を設定している場合、ノード名は、クライアントのコンピュータ名を指定します。コンピュータ名運用を設定していない場合は、IPアドレス(ドット記法)を指定します。

IPアドレスを指定する場合、先頭に0を付けると8進数での指定扱いとなりますので、先頭に0は指定しないでください。

本オプションが省略された場合は、-sオプションと同じ内容が指定されたものとみなします。

-s システム名:

資源配付で使用する一意名として、システム名(システム識別子)を指定します。

Windows版の場合、システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、システム名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

-c コメント:

利用者の任意なコメントを指定します。

Windows版の場合、コメントは、ASCII(30文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、コメントは、ASCII(30文字以内)、EUC(15文字以内)またはシフトJIS(15文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(30文字以内)およびEUC(15文字以内)だけです。

ブランクを含む文字列で指定する場合は、“"(ダブルクォーテーション)”で囲んで指定します。この場合、“"(ダブルクォーテーション)”は文字数には含まれません。

-l keep|rel:

定義するシステムの資源転送方式を指定します。資源転送方式は以下のとおり指定します。

keep:

回線交換の場合に、ダウンロードが完了するまでセションを継続させておく場合に指定します。

rel:

資源配付は状況を問い合わせ、その後でダウンロードを行いますが、フェーズごとにセションを切断する場合に指定します。

本オプションが省略された場合は、relが指定されたものとみなします。

-p 通信種別:

通信種別を指定します。

【Windows版】

通信種別は、以下のとおり指定します。

tcp/ip:

サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にTCP/IPプロトコル通信を行う場合

dts:

サーバ間の通信にLinkexpressを利用する場合

http:

サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にHTTPプロトコル通信を行う場合

https:

サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にセキュリティ付きHTTPプロトコル通信を行う場合

本オプションを省略した場合は、“tcp/ip”が指定されたものとみなします。-kオプションで“own”または“cl”を指定した場合は、本オプションに“dts”を指定することはできません。

【UNIX版】

通信種別は、以下のとおり指定します。

tcp/ip:

サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にTCP/IPプロトコル通信を行う場合

dts:

サーバ間の通信にDTSを利用する場合

http:

サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にHTTPプロトコル通信を行う場合

https:

サーバ間の通信およびサーバ-クライアント間の通信にセキュリティ付きHTTPプロトコル通信を行う場合

本オプションを省略した場合は、“tcp/ip”が指定されたものとみなします。-kオプションで“own”または“ws”を指定した場合は、本オプションに“dts”を指定することはできません。また、システムがAIXおよびHP-UXの場合は、本オプションに“dts”および“https”を指定することはできません。

-V 論理構成名:

定義したクライアントを論理構成により管理する場合に指定します。

Windows版の場合、論理構成名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

Windows版の場合、本オプションは-kオプションに“cl”を指定したとき指定することができます。

UNIX版の場合、論理構成名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

UNIX版の場合、本オプションは-kオプションに“ws”を指定したとき指定することができます

なお、本オプションを指定した場合は、-Yオプションを指定することはできません。

本オプションを省略した場合は、自システムに直接接続される(隣接)クライアントとして定義されます。

-Y mng|nomng:

定義したクライアントのステータスを管理するかどうかを指定します。

Windows版の場合、本オプションは-kオプションに“cl”を指定したときに指定することができます。

UNIX版の場合、本オプションは-kオプションに“ws”を指定したときに指定することができます。

なお、-Vオプションを指定した場合は、本オプションを指定することはできません。

本オプションを省略した場合は、“mng”が指定されたものとみなします。

mng:

ステータスを管理します。

nomng:

ステータスを管理しません。

-H own|other:

本オプションは以下のとおり指定します。

[定義対象がサーバの場合]

自システムに直接接続される(隣接)サーバか、自システムに直接接続されない(非隣接)サーバかを指定します。

[定義対象がクライアントの場合]

自システム配下、または隣接サーバ配下に接続されるクライアントか、非隣接サーバ配下に接続されるクライアントかを指定します。

本オプションは以下のように指定します。本オプションを省略した場合は、“own”が指定されたものとみなします。

own:

定義対象が、隣接サーバ、自システム配下のクライアント、隣接サーバ配下のクライアントの場合に指定します。

other:

定義対象が、非隣接サーバ、非隣接サーバ配下のクライアントの場合に指定します。

自サーバから見て隣接と非隣接は以下の考え方で指定してください。

定義対象

-Hオプションの指定

-Dオプション

自サーバ配下のクライアント

ownまたはデフォルト

不要

隣接サーバ

ownまたはデフォルト

不要

隣接サーバ配下のクライアント

ownまたはデフォルト

必要

非隣接サーバ

other

必要

非隣接サーバ配下のクライアント

other

必要

-D ドメイン名:

定義対象とするシステムが自システムに直接接続されない(非隣接)システムの場合、該当システムが属するドメインを指定します。

本オプションは、-Hオプションに“other”を指定した場合、または隣接サーバ配下のクライアント定義時に必ず指定します。

-Hオプションを省略または“own”を指定し、-kオプションに“serv”を指定した場合には、本オプションを指定することはできません。

ドメイン名として指定する名前は以下のとおりです。

定義対象

-Dオプションの指定値

隣接サーバ配下のクライアント

隣接サーバのシステム名

非隣接サーバ

非隣接サーバのすぐ上位のサーバのシステム名

非隣接サーバ配下のクライアント

クライアント接続先の非隣接サーバのシステム名

-r:

-kオプションに“serv”を指定し、-pオプションに“dts”以外を指定し、-nオプションでホスト名またはDNS名を指定した場合に、その名前が使用可能かチェックします。本条件に一致しない場合はアドレス解決のチェックは行いません。本オプション指定によるチェックは、指定した名前がアドレス解決できるかどうかでチェックします。

なお、本オプションを省略した場合は、上記の条件に一致した場合にアドレスが解決できるかどうかをチェックします。

備考

自システム名とあて先システム名の定義を省略した場合の扱いは、以下のとおりです。

自システム名

Windows版の場合、資源配付起動時に“OWN”という自システム名を自動的に定義します。

  UNIX版の場合、資源配付起動時に“own”という自システム名を自動的に定義します。

あて先システム名

資源の配付時に自動的に、あて先システム名を定義します。

あて先システム名を自動定義する方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”の配付経路の定義に関する記述を参照してください。

復帰値

0:正常終了

定義処理が正常に終了しました。

1:警告

ノード名の名前の使用可能チェックでエラー。定義処理ができません。

3:処理続行不可能な使用者エラー

同じあて先システム名が二重に定義されました。

オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。

4:プログラム・エラー

システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。

参照

資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

注意事項

【Windows版】

【UNIX版】

使用例1

あて先システム名を“SERV01”、システム種別を“serv”、相手側ノード名をホスト公式名“serv01”、通信種別を“tcp/ip”、資源転送方式をセション継続指定“keep”、コメントを“2011年4月28日に定義”と定義します。

drmsdfn -a sys -s SERV01 -k serv -n serv01 -p tcp/ip -l keep -c 2011年4月28日に定義

使用例2

あて先システム名を“FMV04”、システム種別を“serv”、相手側ノード名を“FMV04”、通信種別を“tcp/ip”で名前使用可能のチェックをともなった定義をします。

drmsdfn -a sys -k serv -s FMV04 -n FMV04 -p tcp/ip -r

使用例3

あて先システム名を“SERV02”、システム種別を“serv”、相手側ノード名を“node02”、通信種別を“dts”、資源転送方式をセション切断指定“rel”、コメントを“2011年4月28日に定義”と定義します。

drmsdfn -a sys -s SERV02 -k serv -n node02 -p dts -l rel -c2011年4月28日に定義

使用例4

【Windows版】

あて先システム名を“FMV01”、システム種別を“cl”、相手側ノード名を“111.222.333.444”、通信種別を“tcp/ip”と定義します。

drmsdfn -a sys -s FMV01 -k cl -n 111.222.333.444 -p tcp/ip

【UNIX版】

あて先システム名を“FMV01”、システム種別を“ws”、相手側ノード名を“111.222.333.444”、通信種別を“tcp/ip”と定義します。

drmsdfn -a sys -s FMV01 -k ws -n 111.222.333.444 -p tcp/ip

使用例5

【Windows版】

あて先システム名を“FMV02”、システム種別を“cl”、相手側ノード名を“111.222.333.444”、通信種別を“tcp/ip”、論理構成名を“Ronri”と定義します。

drmsdfn -a sys -s FMV02 -k cl -n 111.222.333.444 -p tcp/ip -V Ronri

【UNIX版】

あて先システム名を“FMV02”、システム種別を“ws”、相手側ノード名を“111.222.333.444”、通信種別を“tcp/ip”、論理構成名を“Ronri”と定義します。

drmsdfn -a sys -s FMV02 -k ws -n 111.222.333.444 -p tcp/ip -V Ronri

使用例6

【Windows版】

あて先システム名を“FMV03”、システム種別を“cl”、相手側ノード名を“111.222.333.444”、通信種別を“tcp/ip”、クライアントのステータスを管理しない“nomng”と定義します。

drmsdfn -a sys -s FMV03 -k cl -n 111.222.333.444 -p tcp/ip -Y nomng

【UNIX版】

あて先システム名を“FMV03”、システム種別を“ws”、相手側ノード名を“111.222.333.444”、通信種別を“tcp/ip”、クライアントのステータスを管理しない“nomng”と定義します。

drmsdfn -a sys -s FMV03 -k ws -n 111.222.333.444 -p tcp/ip -V nomng

実行結果/出力形式

復帰値を参照してください。