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SystemwalkerService Catalog Manager V14g クラウド運用管理ダッシュボード使用手引書
Systemwalker

B.1.3 リモートセンサーのインストール・セットアップ(Linux版)

以降の作業はRORサーバ上で行います。

始めにRORサーバにスーパーユーザーでログインします。そして以下のDVD-ROMをDVD-ROM装置にセットします。

Systemwalker Service Catalog Manager V14g メディアパック (14.1.0)

ボリューム管理デーモンが動作していない場合、DVD-ROMをマウントします。

# mount -t iso9660 -r /dev/mnt DVD-ROMのマウントポイント

次に以下の手順で作業を行ってください。

システムパラメチューニング

Interstage Application Serverを動作させるためのシステムパラメーター(IPC資源)の変更を行います。

/etc/sysctl.confを編集して以下に説明する設定値を設定してください。

共有メモリ

パラメーター

意味

設定値

備考

kernel.shmmax

共用メモリの最大サイズ

57413492

左の値より大きい値が既に設定されている場合は、その値をそのまま使う。

kernel.shmmni

共用メモリセグメントの最大数

4140

値が既に設定されている場合には

(現在の設定値)+ 44

を設定する。

セマフォ

セマフォの設定値は、各パラメタ値を以下の形式で指定します。

kernel.sem = para1 para2 para3 para4

パラメーター

意味

設定値

備考

para1

セマフォIDあたりのセマフォの最大数

512

左の値より大きい値が既に設定されている場合は、その値をそのまま使う。

para2

システム全体のセマフォの最大数

37778

値が既に設定されている場合には

(現在の設定値)+ 5778

を設定する。

para3

セマフォコールあたりのセマフォ操作の最大数

50

左の値より大きい値が既に設定されている場合は、その値をそのまま使う。

para4

セマフォIDの最大数

1294

値が既に設定されている場合には

(現在の設定値)+ 1166

を設定する。

メッセージキュー

パラメーター

意味

設定値

備考

kernel.msgmax

メッセージの最大サイズ

16384

左の値より大きい値が既に設定されている場合は、その値をそのまま使う。

kernel.msgmnb

メッセージキュー上のメッセージの最大バイト数

32767

左の値より大きい値が既に設定されている場合は、その値をそのまま使う。

kernel.msgmni

メッセージキューIDの最大数

541

値が既に設定されている場合には

(現在の設定値)+ 525

を設定する。

設定の例

(変更前)

# Controls the maximum size of a message, in bytes
kernel.msgmnb = 65536

# Controls the default maxmimum size of a mesage queue
kernel.msgmax = 65536

# Controls the maximum shared segment size, in bytes
kernel.shmmax = 68719476736

# Controls the maximum number of shared memory segments, in pages
kernel.shmall = 4294967296

(変更後:下線部を追加)

kernel.msgmnb、kernel.msgmax、kernel.shmmaxは既に大きい値が設定されているのでそのまま使います。

# Controls the maximum size of a message, in bytes
kernel.msgmnb = 65536

# Controls the default maxmimum size of a mesage queue
kernel.msgmax = 65536

# Controls the maximum shared segment size, in bytes
kernel.shmmax = 68719476736

# Controls the maximum number of shared memory segments, in pages
kernel.shmall = 4294967296

kernel.shmmni = 4140
kernel.sem = 512 37778 50 1294
kernel.msgmni = 541

/etc/sysctl.confの編集が完了したら、以下のコマンドを実行して編集結果をシステムに反映させます。

# sysctl -p /etc/sysctl.conf

Interstage Application ServerのJ2EE機能インストール

Interstage Application ServerのJ2EE機能をインストールします。

  1. 以下のファイルを実行します。

    # cd DVD-ROMのマウントポイント
    # /bin/sh unified/Disc2/isas/install.sh
  2. システムパラメーターのチューニングに関する確認メッセージが表示されるので、y(省略値)を選択します。

    Interstage Application Server を正常に動作させるためには、IPC資源を適切にチューニングする必要が
    あります。
    IPC資源のチューニングを行っていない場合は、必要資源の見積もり、およびチューニングを実施してから
    インストールを実行してください。
    
    インストールを開始しますか?(省略: y) [y,n]:
  3. セキュリティモードの選択では「1:強化モード」(省略値)を選択します。

    セキュリティモードを選択してください。(1: 強化モード, 2: 互換モード) (省略: 1) [1,2,q]:
  4. Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名はroot(省略値)のままにします。

    Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。(省略: root) [?,q]:
  5. インストールするサーバタイプでは「1:アプリケーションサーバ機能」を選択します。

    インストールするサーバタイプを選択してください。(1: アプリケーションサーバ機能,2: 管理サーバ機能,
    3: Web Package機能)[1,2,3,q]: 1
  6. インストール方法では「2:カスタム」を選択します。

    インストール方法を選択してください。(1: 標準, 2: カスタム) [1,2,q]: 2
  7. 機能選択またはパッケージ選択では「1:機能選択」を選択します。

    機能選択またはパッケージ選択を選択してください。(1: 機能選択, 2: パッケージ選択) [1,2,q]: 1
  8. インストールする機能では「4 J2EE (Servlet Service/Interstage EJB Service)」を選択します。

    Functions:
        1 Webサーバ(Interstage HTTP Server)
        2 JDK/JRE 5.0
        3 JDK/JRE 6
        4 J2EE (Servlet Service/Interstage EJB Service)
        5 Java EE
        6 Interstage管理コンソール
        7 SOAPサービス (互換機能)
        8 UDDIクライアント
        9 シングル・サインオン
        10 ディレクトリサービス
        11 非同期通信
        12 オプションライブラリ
        13 分散トランザクション
        14 JDK/JRE 1.4
        15 Tomcat4.1ベースのServlet (互換機能)
        16 フレームワーク
        17 サンプル
    インストールする機能を選択してください。複数選択する場合、“,”で区切って指定してください。
    [?,??,all,q]: 4
  9. CORBAサービスのポート番号は8002(省略値)を選択します。/etc/servicesの設定を上書きするかどうかの確認メッセージが表示されるので、yを選択します。

    CORBAサービスのポート番号を指定してください。(省略: 8002) [?,q]:
    指定されたポート番号は既に /etc/services で設定されています。
    /etc/servicesの設定を上書きしますか? [y,n,q]: y

    参考

    Red Hat Enterprise Linux 5では、ポート8002はTeradata ORDBMS用に割り当てられています。このデータベースシステムを使用するのでなければポート8002の設定を上書きしてもかまいません。

  10. JDKまたはJREの選択では「1:JDK」(省略値)を選択します。

    JDKまたはJREを選択してください。(1: JDK, 2: JRE) (省略: 1) [1,2,q]:
  11. Webサーバのホスト名は省略値のまま(このサーバのホスト名)とします。Webサーバのポート番号は80(省略値)とします。

    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名を指定してください。(省略: hostname) [?,q]: 
    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定してください。(省略: 80) [?,q]:
  12. Interstage管理コンソールのホスト名、ポート番号、SSL暗号化通信の使用有無、メッセージマニュアルを使用有無も省略値の設定のままとします。

    Interstage管理コンソールのホスト名を指定してください。(省略: hostname) [?,q]: 
    Interstage管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]: 
    Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]: 
    Interstage管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:
  13. 続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始します。

  14. インストールが完了したら、以下の3つのコマンドを実行してInterstageを起動します。

    (Interstage管理コンソールの起動) 
    # /opt/FJSVisgui/bin/ismngconsolestart
    (InterstageのWebサーバの起動) 
    # /opt/FJSVihs/bin/ihsstart -all 
    (Interstageの起動) 
    # /opt/FJSVtd/bin/isstart

Interstage Business Process Manager Analyticsのセンサー機能のインストール

Interstage Business Process Manager Analyticsのセンサー機能をインストールします。

  1. 一時的な作業ディレクトリを用意します。ここでは/var/tmpを使用します。

  2. Interstage Business Process Manager Analyticsのセンサーのインストーラを作業ディレクトリに展開します。

    # unzip DVD-ROMのマウントポイント/unified/Disc5/ibpma/sensor/sensor_installer.zip -d /var/tmp
  3. 作業ディレクトリ内にsensor_installerというディレクトリができるので、そこに移動します。

    # cd /var/tmp/sensor_installer
  4. 以下のファイルを実行します。

    # /bin/sh install_sensor.sh
  5. Analytics server(ダッシュボードサーバ)のIPアドレスを聞いてきますが、ここにはダッシュボードサーバのIPアドレスではなく"127.0.0.1"と入力します。ダッシュボードサーバのIPアドレスはこの後に行うリモートセンサーのセットアップ時に正しいものに設定されます。ポート番号も後で正しいものに設定されるので、ここでは80(省略値)のままとします。

    Please specify Analytics server FQDN or IP address. [?,q] 127.0.0.1
    Please specify Analytics server port number. (current: 80) [?,q]
  6. インストール情報を変更するかの確認が表示されるので、n(省略値)を選択してインストールを開始します。

    Would you like to change the install information? n [y,n,?,q]

◆リモートセンサーのセットアップ

  1. リモートセンサーのセットアップ資材をインストールします。

    rpmコマンドを用いて以下のパッケージをインストールします。

    # cd DVD-ROMのマウントポイント/unified/Disc1/SETUP/sop/RPMS
    # rpm -ivh FJSVctdsr-14.1.0-1.0.i386.rpm
  2. リモートセンサーのセットアップを実行します。

    以下のコマンドを実行します。

    # cd /opt/FJSVctdsr/setup
    # ./setupRemoteSensor.sh -h <host_address> -d <dsb_server_address> -p <dsb_server_port>

    パラメーターの説明は次のとおりです。

    パラメーター

    説明

    -h <host_address>

    RORサーバのIPアドレスを指定します。

    -d <dsb_server_address>

    ダッシュボードサーバのIPアドレスを指定します。

    -p <dsb_server_port>

    ダッシュボードにアクセスする際に使用するポート番号を指定します。デフォルトは80です。

    実行例は次のとおりです。

    # cd /opt/FJSVctdsr/setup
    # ./setupRemoteSensor.sh -h 192.168.1.101 -d 192.168.1.100 -p 80